ザ・フラッシュのレビュー・感想・評価
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〇〇でもわかるマルチバース
因果律
あらゆる出来事には
必ず原因があり
それによって結果が生まれる
という考え方
「スパイダーマン」
「ドクターストレンジ」
「ブラックアダム」
昨今MCU・DC問わずやったら
流行っているマルチバース概念
個人的にはなんでもありになりすぎるだろ
と否定的ながら世代を超えて一人の
キャラを演じた人たちがゲスト出演できる
機会が作れるという点では複雑な気持ち
である
今作は「ジャスティス・リーグ」で
ちょくちょく出てくる「地上最速の男」
ザ・フラッシュ(バリー)が主人公
彼の能力が過去に戻る事が出来る
ことを気が付いたときに
彼自身幼いころに母を殺され
その容疑が父にかけられている
無実を晴らそうとすることから
話が始まります
そうした自分の周囲にまつわる
事が自分が内向的な陰キャになった
原因でもあるという部分も
あったのでしょう
ブルース(バットマン)に
それを話すと「やめとけ」
「未来は変わらない」と
言われますがバリーは
「母が朝買い忘れたトマト缶」
にあると思い出し
それを修正しに過去に
戻ります
その中で逆行空間の中で
バリーは突然謎の力に
殴り飛ばされ実家の前に
飛ばされてしまいます
とりあえず家に入ると
母は生きている世界線となり
バリーは感涙にむせびますが
その周りに起こった事が
変化したことで
陽キャになった自分に
出くわします
いくら一人二役といっても
同じ画面上で不自然なく
会話しているシーン
はほんと感心
エズラ・ミラーの演技力
ははんぱないですね
そして陽キャバリーは
能力をまだ得ていないので
得てくれないと自分が
元の世界に戻れない
というわけで状況再現して
陽バリーに力を得させると
今度は自分が力を失って
しまいます
そのうえすでに倒した
はずのゾッド将軍が再び
地球侵略を開始するなど
めんどくさいことになって
しまいます
あとBTTFの
マーフィーが
エリック・ストルツ
(最初期演じてたけど
降板した人)
になってるの大草原
とりあえず陽バリーに
能力を教えながら
(ここがフラッシュのキャラの
再チュートリアルになっている)
スーパーマンとバットマンを
探しに行きますが
スーパーマンは誰も知らず
バットマンはいるみたいだが
行方不明状態
とりあえずウェイン亭に
行ってみると隠居状態の
ブルース・ウェインが登場
かくかくしかじか事情を
説明すると隠居ウェインは
パスタを使ってマルチバース
のしくみを説明してくれます
(これが非常にわかりやすい)
過去を変えたことで
一本線だった世界が
未来まで変わって二本線になり
交差点が生まれること
バリーは逆行前のウェインに
言われた事を痛感します
母を救うために戻ってきた
ことを思い直しやれるだけ
やってみると宣言すると
第二世界ウェインも最初は
隠居した身で乗り気で
なかったが協力してくれます
そしてそのウェインは・・
ティム・バートン版の
マイケル・キートンの
ブルース・ウェインでした!
バット・モービル
バット・プレーンも昔の
デザインです!
バットマンは毎度デザインが
一新されますからここに
マルチバースの意義を
(悔しいけど)感じました
そして現実世界では
もう国無くなるんじゃないかと
思ってしまうロシアに捕らわれた
スーパーマンを助けに行くと
捕らわれていたのは「マン」
ではなく「ガール」
それでもバリーはバットマンの
支援も受け脱出
ちなみにダイアナ(ワンダーウーマン)
はこの世界線では生まれてなかった
ようです
ここがギャグで片づけられてましたが
こういうおちゃらけ感がいい
とりあえず打倒ゾッドが出来そうな
布陣は揃ったようですが
陰バリーは力を持てていません
そこで無理矢理雷と薬をを浴びて
力を得ようとしますが
(そんなんでできるんかい!
と突っ込んでしまうところですが)
出来ちゃいました
3人+1人でゾッド将軍に
立ち向かいます
しかしいざ戦ってみると
どうやってもカーラとウェインが
戦いで死んでしまいます
陽バリーは過去に戻ればと
何度も何度も戻ります
しかし結果は変わらない
ここで陰バリーは何度やっても
変わらない結果がある事を悟り
陽バリーを止めようとしますが
振り切られます
そのうちその空間に現れたのは
何度も何度も止めようとその時空を
彷徨い続け変質化した「バリー」
最初に時間を戻ったときに
襲ってきたのは「自分」だったのです
窮地に陥りますが陽バリーが
かばって殺されたと同時に
変質バリーは消えます
ここでやっと一人になった
「バリー」は過去に戻り
全てを元に戻すため
トマト缶を元に戻しに行きます
前述のとおり
あまりに何でもありなところと
リブートをご都合的に
繰り返したうえで更にご都合的に
感じるところがありマルチバースは
好きではありませんが
この作品に関してはそのへんの
解釈を作中できちんとまとめながら
マイケル・キートンのバットマン
も観れたことで妙な満足感が
ありました
スーパーヒーロー2作
「ザ・フラッシュ」
「スパイダーマン アクロス・ザ・スパイダーバース」
たまたま同日公開となったDCとマーベル(MCUとはちょっと違うかな) の最新作を初日・二日目と連続鑑賞。
以下ネタバレです…
MCUがフェイズ4で「マルチバース」という概念を一般化させたこともあり、過去作を「マルチバース中のもう一つのユニバース」と整理するのが大流行。「スパイダーマン ノーウェイホーム」が過去のスパイダーマン映画化作を回収する大傑作となったが、この2作もスパイダーマンとスーパーマンという最も古くから映像化されてきた作品を含むため、そういう整理は感涙もの (実現しなかったニコラス・ケイジのスーパーマン!!)。
そのうえで「ザ・フラッシュ」は「スーパーヒーローであるとはどういうことなのか?」に踏み込み、「自分の大切な人とそれ以外のすべての人のどちらを救うのか?」という問いかけに一定の答えを出して見せた。
しかし考えてみれば、スーパーヒーローは常にそれを問われてきてはいないだろうか?あるいは自分の大切な人を 救えなかったことがことが動機になっていたり…
スーパーマンにとってのロイス・レーンやスパイダーマンにとってのベンおじさんみたいにね。
「アクロス」のマイルズ・モラレスはそこから更に進んで「両方を救ってみせる!」と啖呵を切ってみせた。
これはスーパーヒーロー映画の突破口になるかもしれない。次作『ビヨンド・ザ・スパイダーバース』に期待したい。
しかし「ザ・フラッシュ」はノーラン作品を除くDC映画では一番面白かったかも…
あとまあ、スパイダーバースの作画はヤバい。特にアバンタイトルのスパイダーグウェンの世界はほとんどアート。CGアニメ表現の最先端なのは間違いない…
最低限、ジャスティスリーグは見ておいた方がいいかも
オマージュと言えば聞こえはいいが、過ぎたるは及ばざるがごとし。
この映画、オタクのオヤジ以外誰が喜ぶというのか?
「若い女性にウケがいい」みたいなPR番組を見たが、本当だろうか?少し疑ってしまった。
ストーリーはシンプルでとても共感できるものなのに、ややこしくしているのは、時間移動の要素だ。
過去を無かったことにして、あげくにマルチバースが開くという、どこかで聞いたことのあるような展開だが、そこから見られる世界が、期待以上だったので、満足度は非常に高い。
特に、スーパーガールの凛々しさには感動してしまった。彼女独自のシリーズを立ち上げてほしいとさえ思ったほどだ。
ただし、お話をもう少し上手にたたんでほしかった。
結末がバタバタして、スケール感でごまかされてしまった印象はぬぐえない。カーラ・ゾー・エルもゾッド将軍もどこから来て、どこへ行ってしまったのか詳しくは語られない。
以下はネタバレなので、ご注意を
***************
クリストファー・リーブ ヘレン・スレイター ジョージ・リーブスたちへのオマージュはシリーズへの愛情が感じられて、とても嬉しかった。
だが、エリック・ストルツ版BTTFや、ニコラス・ケイジなどの実現しなかった企画まで、あたかもあったことのように扱われるのは心外だった。一瞬で通り過ぎるので、見逃したのかもしれないが、他にもいくつものイースターエッグが見つかるのだろう。
どうせなら、ブランドン・ラウスも見たかった。
さらに、ジョージ・クルーニーがブルース・ウェインを再度演じるのには、ニヤニヤを通り越して、笑ってしまった。
何でもありにも限界が・・・
youtubeなどで映像を見ていたせいか、期待だけが上がり過ぎてしまい、実際にはそれほどでもないがっかり感が強かったです。
冒頭のアクションシーンはスピード感もあり、特にバットマンのアクションがかっこよかったので、その後の展開が楽しみだったけど、フラッシュパートは正直退屈でした。そもそもコメディタッチを求めてはいないので、予想外のノリの軽さにはまいりました。「ソー ラブ&サンダー」もあまり楽しめませんでしたが、似たような感じでした。
BTTFのネタにしても、あの映画は本人同士が接触したら歴史に影響が出るからそうならないように工夫していたはずなのに、フラッシュではバリーが両親に接触するだけでなく、自分自身にもわざわざ接触するという暴挙に出たのにはあきれてしまいました。
カーラにしても、どうやって人間ごときがポッドに幽閉できたのかが全く理解できませんでした。それだけの技術があるならゾッド将軍にも使ったらいいのに・・・
おまけのアクアマンも、酔いどれソーとかぶっていますね。
面白い
出オチっちゃ出オチ
IMAXで鑑賞
冒頭のビル崩壊を救うところでグッと掴まれた!
Xメンのクイックシルバーしかり仮面ライダーカブトしかり、高速で動く描写が好きなのかも!
最高や!
と思いつつ見進めていくと、話としてはどうなん?これ?のオンパレード…
・BTTFの話しといてBTTF的な解決手段はどうなん?
・マイケル・キートンバットマンを出したかっただけ?
・マーベルのマルチバース対抗策としてこれ?
・ニコラス・ケイジ出したらそらアガるよ!そらあかんて!
・最後のウェインにはMr.フリーズもビックリ
・CG感のありすぎる赤ん坊、犬、過去の幻
・現代に戻ると急にコミュ症のバリー
80〜90年代の映画ドストライク世代を直撃しようとしすぎてて、そこから逆算してる感が鼻についちゃったなと…
DCの迷走ぶりの中ではがんばってるけどなぁ…
もちろん斜に構えなければ、アガるシーンは多いし、上のシーンたちも意図通りバイブス上がってたので、あんまなんも考えずに踊らされるべき作品だし、冒頭の高速レスキューと最後のウェインだけでも見る価値あり!
星はDC実写化を進めてきた事に対する評価で、実際の中身は…
限りなくゼロに近い星です。
昨今のマルチバース当たり前状況がデフォルトになったため、色々なタイプの世界線でのヒーローが出る事は客側も慣れてきただろうと脚本もやりたい放題。
しかも今回はタイムリープも加わって何でもあり。
何でもありすぎて、脚本が破綻してしまい、長い映画が結局今までのDCオマージュとなってしまい、無駄にキャストが豪華なだけの24時間テレビの様な仕上がりに。
主役の「ジャスティスリーグはメンタルまでみてくれない」という自虐ネタも寒いだけで、結局中盤の活野球、人の死が殆ど無駄に終わりカタルシスも大したことがなく終わり、最後のアクアマンだけ続くよの話もただの自社PRでしかない…
DCに求めるしっとりとした暗さをザックスナイダーが黒くしすぎてしまい結果迷走し、最後ヤケクソに終わらせたかのような残念な仕上がりで、ダメ押しなのが久々のジャスティスリーグの映画なのに関わらず、劇場でグッズ販売が皆無。
同時にぶつけてきたスパイダーバースとは雲泥の差であり、マイケルキートンファンとしても悔しい。
しかしながら、ダニーエルフマンのあのテーマ曲は効果的に使われ、ゾッド将軍も初回より最強極悪に描かれておりそこは良かったと思います。
が、総じて敵が何かぶれまくっており、単なる過去作オマージュでしかなく、ニコラスーパーマンも無駄に決めてるだけの同人映画だったという印象。
昔観て散々こき下ろした「最後のジェダイ」と同様に、この映画がなくても世界がほとんど変わらないまま終わり、唖然んとして失った時間を取り戻すべく、新宿の駅のホームで逆走…
p.s. 私事ですが、女性関係がスッキリし、僕のジャスティスもリブートです(雑
孤軍奮闘
一気に見れる。
マルチバースな話だった。
マーベルを追従するのか、流行りなのかは知らないがフラッシュが違う時間軸で奮闘する話。
現実世界で何かと闘う事はない。
とうとう時空を超えて…彼が時空を越える度に分岐が増えていくような設定になってた。
辻褄はもうこの際どうでもいい。
冒頭が世界Aならラストは世界Bなのだろう。
世界Aではフラッシュは突如居なくなり時空の狭間から帰ってこない状態なのかもしれないし、入れ替わりみたいな事が起こってるのかもしれない。
世界Bでジャスティスリーグが進むなら、これからどうなんだ?と呆気にとられる。
おそらくならば単独作品なのだろう。フラッシュ祭りとも言える盛り沢山の内容だった。
作品的に長尺なのだけど、コミカルな描写も会話も多いからすこぶる楽しい。
過去の違う時間軸の話が展開されて、マンオブスティールの世界観で話は進む。
バットマンは初代だし、スーパーマンは女性だし、色々違って楽しい。CGのオンパレードではあるものの、この肉弾戦の表現は大好物だ。
このスーパーガール的立ち位置のキャラがお気に入り。黒髪ショートなアクティブな感じもいいのだけれど、なにせ感情をアクションにのせるのに最適解な感じだった。彼女のスピンオフが観たいと願う。
驚くのはフラッシュは1人2役で…ずっと1人2役でしまいには全く違和感を感じなくなった程だ。演じ分けは巧みだし…素晴らしかった。
映像の技術革新はホントに素晴らしく…嫉妬する。今回のオープニングアクトも大好きだった。
物語の落とし所も嫌いじゃなかった。
このハイスピードでハイテンションの今作品を、楽しいと思えるのもエズラ・ミラーだからこそか。
四面六臂の大活躍であった。
楽しめました!
ユニバース&マルチバース
フラッシュ本人にまつわる一連のお話はとても良かった。
二役を演じたエズラ・ミラーがまずは最高。
映画館を出てから「あれ?この映画、出てんのほぼエズラ・ミラーじゃね?」と気付いた。
そのくらい自然に二人のフラッシュをちゃんと別人として演じてた。
ただなぁ。
アメコミにあまり興味がない私にとって、話題作はチョコチョコと観てはきたものの、そんな軽薄なエセ野郎にはこの「ユニバース」ってヤツは厄介で、今回も結局過去作やその演者達が絡んできて、「俺にはよく解らんが、ファンならニヤニヤしちゃうシーンなんだろうな」って感じになる。
本作も、スーパーマンやバットマンに関わる、過去から現在、主観からメタ視点も含めた、謂わば「サービス要素」がやっぱり多い。
そこで私の悪い癖。持ち前の貧乏根性がムクムクと顔を持ち上げて「同じお金払ってるのにー、なんか損したきーぶーんー」。
そして、みんな大好き「マルチバース」。
タイムパラドクスも、マルチバースの理屈でほぼ「ナンでもあり」になってきたし。
あと、同日公開の『スパイダーマン』との「大事な人を守るのか、世界を守るのか」問題や「大事な人を失うというスーパーヒーローの宿命」問題を共有して、(結論はどうあれ)昔から連綿と語られたテーマがクロスオーバー。
んんんん。
繰り返しになるけど、フラッシュ周りの話は良かった。
前半のワクワクが後半はなかったのは残念。
新生DCUのスタートダッシュは、フラッシュが駆ける!
紆余曲折のDCEU(DCエクステンデッド・ユニバース)10年。
当初はMCUのようにスタートするも、途中から繋がりを曖昧にしたり、全く別個の単体作品が作られたりと、なかなか定着や一貫性に欠け…。
興行も大ヒットしたり、期待外れだったり、批評も酷評だったり、絶賛されたり。
トップの入れ替わりによって製作体制も変更。中には、お蔵入りになった作品も…。
そんな中エグゼクティブに就任したのが、ジェームズ・ガン。“ライバル陣営”からのまさかの参入。
ガンは今後10年間を見据えたユニバースを計画。残念ながら製作中止になった作品もあるが、一大仕切り直し。
DCEUからDCU(DCユニバース)へ。
その要となるDCにとって重要作品。
その期待に応える大絶賛の嵐。ヒーロー映画史上最高傑作!
…公開前から?
この公開前の謎の絶賛評は、あくまで“関係者”。そりゃあ公開前に駄作なんて言えやしない。こういうのってあまり当てにならないんだよね。
実際レビューが解禁されたら、そこまで大絶賛一色ではなく…。現時点でロッテントマト支持率67%。
今日発表された全米OP成績は約5500万ドル。決して悪い成績ではないのだが、おそらく関係者は最低でも1億ドル以上のスタートを狙ってた筈。数字だけ見れば期待外れ…?
個人的にはDCの今後のラインナップのみならず、今年公開の作品の中でも非常に楽しみにしていた。
MCUで言えば『アベンジャーズ/エンドゲーム』のような、DCのこれからを担う超重要ポジション。
DCもいよいよマルチバースを投入。
話題のアノ人のカムバック。
何より『ジャスティス・リーグ』で初お目見えしたフラッシュというキャラの面白さ。待望のその単体作。
地上最速のヒーロー。
電光石火。超光速。
移動中は周囲が超スローになる。
構えは珍妙な格好だけど。
スーパーパワーを持ち併せていないものの、その超光速で人助け。
ファストフード店で注文した朝食を待たされてる間にだってヒーローのお仕事。
このOPシーンが最高。バットマンからの要請で崩壊危機の病院から人命救出。赤ちゃんたち、危うし! お菓子でエネルギー補給しつつ、フラッシュならではの方法で。
犯人一味を追うのは、バットマン。演じるは、ベン・アフレック。危機に、あのウーマンヒーローも駆け付ける。
『ジャスティス・リーグ』の世界なのだから当然とは言え、降板が伝えられていたベンアフや第3弾製作中止でもう見れないと思っていた“彼女”を見れた事に、興奮感激! このOPだけでテンションが爆上がりしてしまった。
このOPだけで初見の人にも分かるようフラッシュのキャラを説明。
そんな彼の正体は、バリー・アレン。至って平凡な青年。ちょっとお喋りで少々ウザいのが玉にキズだけど…。
でもバリーの陽キャラが、辛気くさかったDCEUにユーモアや明るさをもたらした。
一見お気楽な今時の若者風だが、実は悲しい過去を抱えている。
母親が何者かに殺された。その容疑者は、父親。バリーも父も無実を訴え続けているが、確実な証明が無い。父はもう何処か諦めている様子…。
幼少時、まだ生きていた母も言っていた。諦める事も大事。
映画は諦めるな!…を訴えるのが常なのに、これは異例。でも世の中に於いて、誰だってそんな場に出くわした事がある筈。諦める事も一つの勇気。無理に続けていたら、身も心もボロボロになってしまう…。
が…、本当に諦めなければならないのか…? 何か方法はないのか…? この能力を宿った意味は…?
悲しみのあまり、がむしゃらに走り出す。それは超光速を通り越して…。
そして遂に、ある方法と可能性に辿り着く。
がむしゃらに超光速で走り続けた結果、時を遡れた事を知る。
そう。過去に戻って、変えればいい。映画あるある。
が、これも映画あるある。過去を変えれば、必ず何かが起きる。
ならば、ダイレクトに母親を助けるとかじゃなく、影響が無いよう間接的に。
そこで思い付いたのが、トマト缶。
アレン家の運命を変えたトマト缶。あの日あの時あの場所で、このトマト缶たった一つだけ変えれば…。
過去を変えるに大小は無い。バリーは分かっていなかった。
たった一つのトマト缶を変えただけで…。
過去は変えられた。
変えた“今”に戻ってきたら、母親が生きている。父親もここにいる。
やった。成功した。
…と、思ったのも束の間。トラブル発生。
自分がもう一人いる…!
正確には、この時間軸の自分。
過去を変えて今に戻ってきたのではなく、変えた過去の時間軸に留まってしまっている。
あの時…。不思議な時空間で、何者かに放り出された時に…。
一刻も早く自分の世界へ帰らなければならない。
が、奇遇か運命の悪戯か、今いるのは、自分がフラッシュとなる直前。ある場所で雷と薬品を浴び、フラッシュとなった。
その運命も変えてはいけない。
ところがこの時間軸の自分が、チョーノーテンキなバカ。
自分はあの悲しみがあったから真面目な一面もあるが、どうやらこの自分は相当甘やかされて育ったようで…。
その言動にいちいちイライラ。…あ、でも、ジャスティス・リーグから見れば自分はこうなのかも…?
バリーの相棒は、まさかの自分!
どうもバリーです~、どうもバリーです~、二人合わせてバリー・アレンです~…な性格が全く違う双子漫才みたいなやり取り、掛け合いが面白い。
言うまでもなくそれは、一人二役と言うより、同一人物を巧みに演じ分けたエズラ・ミラーの演技力。
ミラーと言えば問題行動を幾度か犯し、本作のお蔵入りも危惧されたが、作品で魅せる個性は見事なもの。犯した罪は許されないが、更正の余地はあり。これからは真っ当に駆けよ!
Wバリーは運命の場所へ。
が、ここでまたトラブル発生。あの時と同じ状況で別バリーはフラッシュになったが、一緒に雷と薬品を浴び、自分はフラッシュとしての能力を失ってしまった。
と言う事は、自分の世界に帰れない…? おまけにフラッシュとなった別バリーはその能力ではっちゃけ。早速面倒を起こす。
過去を変えた代償はこれだけではなかった。
TVのニュースで、見た事ある光景、異星人…。
ゾッド将軍。
スーパーマンに倒された筈が、過去を変えた事により、あの時が再来。
再び地球の危機。スーパーマンやジャスティス・リーグを探し出さねば。
ところが、ワンダーウーマンもアクアマンもサイボーグも別人。ジャスティス・リーグが存在しない。
追い討ちを掛ける代償。これが『バック・トゥ・ザ・フューチャー』のリアルか…。
…え? 『バック・トゥ・ザ・フューチャー』の主演はエリック・ストルツ…?
ゾッド将軍が復活し、ジャスティス・リーグが存在せず、『バック・トゥ・ザ・フューチャー』の主演がエリック・ストルツという、ここは全く別のマルチバース。
誰かいないのか…?
いた。
バットマン。
ウェイン邸を訪ねる。
が、自分が知るウェイン邸とは違う。
そしてそこにいたブルース・ウェイン/バットマンも、自分が知るブルース・ウェイン/バットマンではなかった…。
本作最大のサプライズ。
『バットマン』『~リターンズ』でブルース・ウェイン/バットマンを演じたマイケル・キートンのカムバック!
これが発表された時から信じられなかった。私のバットマン劇場初体験は『バットマン・フォーエバー』なので、まさかまさかマイケル・キートンのバットマンを劇場で見れる時が来るとは…!
今アメコミ界はマルチバースだらけ。うんざりの方もいるだろうが、こんなサプライズが出来るのもマルチバースのお陰。
老い、一線から退いたブルース。が、バリーの熱意に打たれ、再びバットマンのスーツをまとう。(ここの件、ちとあっさりし過ぎた感もするが…)
老いたとは言え、いざ戦線復帰すれば、活躍を見せる。マイケル・キートンのカッコ良さ。
そこに掛かるダニー・エルフマンのあのテーマ曲…!
またまたここでテンション爆上がり!
バットケイブのコンピュータからスーパーマンを探す。
手掛かりあり。極寒の地の政府の地下施設に幽閉。
救出に向かう。しかし、そこにいたのは“彼”ではなかった。
過去を変えた影響はここにも。
いたのは一人の少女。スーパーマンではなく、いとこのスーパーガール。
地下に幽閉され力を失っていたが、陽光を浴び、力を取り戻す。
過去の映画やTVシリーズとは違うビジュアル。黒い短髪にスーパーマンと同じスーツ。
が、そのスーパーパワーはスーパーマンに匹敵。新星サッシャ・カジェが熱演。
遂に集ったヒーローたちだが、バラバラ。
ブルースの“何故自分の世界でもないのに、この世界を救おうとする?”の問いに、バリーは答える。“母さんがいる世界だから”。
自分が過去を変えようとした理由を話す。それを聞いてしまった別バリー。
ブルースは今一度、共に闘う事を決意する。
バリーはクレイジーな方法でフラッシュの能力を取り戻そうとする。失敗すれば命は…。
決行。失敗か…? その時、スーパーガールが手を貸す。
バリーは再びフラッシュに。
自分を幽閉した人類を憎んでいたスーパーガールだが、彼女も共に闘う。
ジャスティス・リーグ再結成。…いや、新生ジャスティス・リーグ誕生!
ゾッド将軍の相手はスーパーガールが。
空の敵はバットマンが。
地上の敵はWフラッシュが。
即席チームとは思えないほどの活躍を見せる。
旧バットマンや新スーパーガールに食われ気味と思いきや、やはり単体作。Wフラッシュがここで大活躍!
ノリノリのBGMに乗って、超光速を発揮。
善戦していたが、途端に形勢逆転。絶体絶命のピンチと悲劇が…。
ならば、過去に戻って変える。別フラッシュが時を遡る。
制止しようとするフラッシュ。
別フラッシュは何度も何度も何度も…。でも何度やっても、結果は同じ。
絶対に変えられない過去もある。母親の言葉が思い出される。諦める事も大事。
冷静な判断が付かなくなった別フラッシュはそれでも変えようとする。
その結果、恐ろしい事が…。
あの不思議な時空間。
そこに現れた謎の人物。その正体は…!
そして、信じられない光景を目撃する。
幾つものマルチバース同士が衝突し、崩壊していく…。
あのトマト缶一つ。自分の悲しい過去を変えようとして、あらゆる世界の滅亡を招いてしまうなんて…。
一体、どうしたら…?
予告編なんかだと、復活したゾッド将軍に新生ジャスティス・リーグが挑む大アクションのようだが、本作のメインはそこじゃない。
決して逃れられない運命。それにどう対峙するか…?
悲しい過去を変えたい気持ちは分かる。最悪の事態を回避したいのも分かる。
だが変えたからと言って、全てが良き方向になるとは限らない。現に、さらに最悪な事態に…。
諦める事も大事。運命を受け入れる。
それを受け入れた時、運命は決して不条理だけじゃない。
一筋の希望。光。新たな道が開ける。
バリーはある過ちを正す。それは同時に、別れを告げるという事。
最初から変えられない運命だったのだ。
が、最後の最後に別の運命が変わった…。
ホラーに手腕を発揮していたアンディ・ムスキエティがヒーロー大作初挑戦。
ド迫力&大スケールのアクション、笑い所もいっぱい、エモーショナルなドラマは興奮と感動を呼ぶ。
DCEUのみならずDC作品を見続けてきた人には堪らなすぎる大サービス!
フラッシュが目撃したあらゆるマルチバースのスーパーマン。白黒TVのスーパーマン、代表格のあのスーパーマン、さらには幻のスーパーマン…。“彼”はきっとこんな形とは言え喜んでいるだろう。
ラストシーン。バリーは元の世界へ…戻ったのか? 何故なら、そこに現れたブルース・ウェインは、まさかのアノ人…!
辻褄が合わなかったり、強引だったり、荒唐無稽も多々あるが、それも含めての面白さ!
ヒーロー映画史上最高傑作とまではいかないものの、直近で見たヒーロー映画やDC作品では最上級。
個人的には、メチャ面白かった。
新生DCUの今後に心配もあったが…、
これなら期待出来そう!
この調子で駆け抜けろ!DCU!
かつてのDCのイメージを一新させる良作
良かった
近頃の「マルチバース」、
他には、例えば、「生まれ変わり」だとか「あの世」だとか、そういったある種非現実なものへの逃亡を描くのでは無く、ただ現実と向き合う事の大切さを伝えてくれる映画だった。
そういった姿の中にヒーロー性を見せた、とてもよく出来た映画だと思った。
なんかもやもや
スパゲッティ不味そうでした
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