「〇〇でもわかるマルチバース」ザ・フラッシュ マスゾーさんの映画レビュー(感想・評価)
〇〇でもわかるマルチバース
因果律
あらゆる出来事には
必ず原因があり
それによって結果が生まれる
という考え方
「スパイダーマン」
「ドクターストレンジ」
「ブラックアダム」
昨今MCU・DC問わずやったら
流行っているマルチバース概念
個人的にはなんでもありになりすぎるだろ
と否定的ながら世代を超えて一人の
キャラを演じた人たちがゲスト出演できる
機会が作れるという点では複雑な気持ち
である
今作は「ジャスティス・リーグ」で
ちょくちょく出てくる「地上最速の男」
ザ・フラッシュ(バリー)が主人公
彼の能力が過去に戻る事が出来る
ことを気が付いたときに
彼自身幼いころに母を殺され
その容疑が父にかけられている
無実を晴らそうとすることから
話が始まります
そうした自分の周囲にまつわる
事が自分が内向的な陰キャになった
原因でもあるという部分も
あったのでしょう
ブルース(バットマン)に
それを話すと「やめとけ」
「未来は変わらない」と
言われますがバリーは
「母が朝買い忘れたトマト缶」
にあると思い出し
それを修正しに過去に
戻ります
その中で逆行空間の中で
バリーは突然謎の力に
殴り飛ばされ実家の前に
飛ばされてしまいます
とりあえず家に入ると
母は生きている世界線となり
バリーは感涙にむせびますが
その周りに起こった事が
変化したことで
陽キャになった自分に
出くわします
いくら一人二役といっても
同じ画面上で不自然なく
会話しているシーン
はほんと感心
エズラ・ミラーの演技力
ははんぱないですね
そして陽キャバリーは
能力をまだ得ていないので
得てくれないと自分が
元の世界に戻れない
というわけで状況再現して
陽バリーに力を得させると
今度は自分が力を失って
しまいます
そのうえすでに倒した
はずのゾッド将軍が再び
地球侵略を開始するなど
めんどくさいことになって
しまいます
あとBTTFの
マーフィーが
エリック・ストルツ
(最初期演じてたけど
降板した人)
になってるの大草原
とりあえず陽バリーに
能力を教えながら
(ここがフラッシュのキャラの
再チュートリアルになっている)
スーパーマンとバットマンを
探しに行きますが
スーパーマンは誰も知らず
バットマンはいるみたいだが
行方不明状態
とりあえずウェイン亭に
行ってみると隠居状態の
ブルース・ウェインが登場
かくかくしかじか事情を
説明すると隠居ウェインは
パスタを使ってマルチバース
のしくみを説明してくれます
(これが非常にわかりやすい)
過去を変えたことで
一本線だった世界が
未来まで変わって二本線になり
交差点が生まれること
バリーは逆行前のウェインに
言われた事を痛感します
母を救うために戻ってきた
ことを思い直しやれるだけ
やってみると宣言すると
第二世界ウェインも最初は
隠居した身で乗り気で
なかったが協力してくれます
そしてそのウェインは・・
ティム・バートン版の
マイケル・キートンの
ブルース・ウェインでした!
バット・モービル
バット・プレーンも昔の
デザインです!
バットマンは毎度デザインが
一新されますからここに
マルチバースの意義を
(悔しいけど)感じました
そして現実世界では
もう国無くなるんじゃないかと
思ってしまうロシアに捕らわれた
スーパーマンを助けに行くと
捕らわれていたのは「マン」
ではなく「ガール」
それでもバリーはバットマンの
支援も受け脱出
ちなみにダイアナ(ワンダーウーマン)
はこの世界線では生まれてなかった
ようです
ここがギャグで片づけられてましたが
こういうおちゃらけ感がいい
とりあえず打倒ゾッドが出来そうな
布陣は揃ったようですが
陰バリーは力を持てていません
そこで無理矢理雷と薬をを浴びて
力を得ようとしますが
(そんなんでできるんかい!
と突っ込んでしまうところですが)
出来ちゃいました
3人+1人でゾッド将軍に
立ち向かいます
しかしいざ戦ってみると
どうやってもカーラとウェインが
戦いで死んでしまいます
陽バリーは過去に戻ればと
何度も何度も戻ります
しかし結果は変わらない
ここで陰バリーは何度やっても
変わらない結果がある事を悟り
陽バリーを止めようとしますが
振り切られます
そのうちその空間に現れたのは
何度も何度も止めようとその時空を
彷徨い続け変質化した「バリー」
最初に時間を戻ったときに
襲ってきたのは「自分」だったのです
窮地に陥りますが陽バリーが
かばって殺されたと同時に
変質バリーは消えます
ここでやっと一人になった
「バリー」は過去に戻り
全てを元に戻すため
トマト缶を元に戻しに行きます
前述のとおり
あまりに何でもありなところと
リブートをご都合的に
繰り返したうえで更にご都合的に
感じるところがありマルチバースは
好きではありませんが
この作品に関してはそのへんの
解釈を作中できちんとまとめながら
マイケル・キートンのバットマン
も観れたことで妙な満足感が
ありました