「なんてスパゲティ世界」ザ・フラッシュ たけ(c)さんの映画レビュー(感想・評価)
なんてスパゲティ世界
作るのめっちゃ苦労したんだろうな。って映画です。
SFやりたいけどファンタジーになっちゃってるし、お祭り映画っぽいキャスティングはやらなあかんし、言わばDCのスパイダーマンポジションだから、売らなあかんし。
結構わちゃわちゃ、忙しない映画ですが、脚本の芯はしっかりしてます。
ヒーロー物永遠のテーマ、多くは救えても全ては救えない問題!トロッコ問題でしょうか?
コレを描きます。大切な人か世界か、ヒーローが必ず抱えるテーマです。
トムホランド版スパイダーマンでは、自己犠牲を選択しました、ダークナイトのバットマンはどちらも選べなかったし、シンジ君は大切な一人を救い、天気の子も同じに世界が壊れました。
たぶん全部正しい選択だし、ヒーロー永遠の苦悩なんすよね。
そして本作も一つの選択が描かれる訳ですが、正直選ぶのはどっちでも良いんですよ、重要なのその決断に人間の心がどう描かれるかって事なんですよ。
大切な物を無くす悲しみと受け止める心は僕達一般人と同じです。
そこはフラッシュちゃんと描いてた、良かった。真正面だった。
そうそう、同日公開のスパイダーバースが、同テーマを次作決着させるのですがどうするんでしょう?
両方救って嘘の物語にさせなかった成功例ってSF設定を練りまくったシュタインズゲートしか僕は知らないですよ。
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