エスコバル 楽園の掟のレビュー・感想・評価
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デル・トロさん本物の麻薬王にしか見えません
個人評価:4.0
どのキャラクターを演じても大物っぷりが半端ないベニチオ・デル・トロ。
麻薬王としての圧巻な演技も見所の1つ。
また派手さはないが、最後まで緊張感ある演出が素晴らしい。
夢を持ってキューバに来た青年の思い描いた楽園と、闇と欲望が渦巻いた現実との落差が強烈に描かれ、人間がいる限り楽園は存在しないと感じさせられる。
実在したコロンビアの麻薬王
カナダのお気楽兄弟がコロンビアでサーフィンビジネスを立ち上げようとやってくる。
主人公の弟(ジョシュ・ハッチャーソン)は現地の女の子と恋に落ち、彼女の叔父で国会議員、実は麻薬王の叔父、エスコバル(ベニチオ・デル・トロ)に紹介され、ファミリーの一員となる。
エスコバルの怖さが徐々に表れ、身動きが取れなくなった主人公は・・・。
コロンビアには行きたくないなぁ。
人間の二面性恐ろし過ぎる
見応えありました。
ニックが実在していたかは分からないけどエスコバルの恐ろしさは充分伝わりました。
優しい笑顔の下の恐ろしい素顔。エスコバル自身が殺す事を悪としてないところが本当の怖さかもしれない。
貧しい人を救っただろ?コロンビアのためにやったよな?そのために殺しても良いじゃん俺のために殺して良いじゃん。と言う思想にゾッとし、極め付けの神をも超えたかのような神父への発言が、脅しではなく本気で思ってる事に震えた。
ベニチオデルトロが優しく怖く親父の顔もあり、ボスの顔もありでとても良かった。
エスコバル?ニック?どちらを描きたいのか?
エスコバルの自伝としてより主にニック寄りに描かれていてデル・トロ演じるエスコバルが親玉、TVゲームのラスボスにしか見えない。
エスコバルが民衆にどれだけ慕われていて裏の顔の麻薬王としての悪行とのギャップが巧く演出されていないように感じる。
エスコバルをチャント描くのか翻弄されて最悪な目に合うニックを描くのか定まっていないし上映時間も若干、長い。
楽園と信じ舞い上がる青年に起こる最悪な出来事がテーマなのはラストでハッキリとしているしソレが余計にエスコバルの自伝としてのストーリー性に弱さが引き立つ。
60点
少し前の中南米みたいに政府の統治が行き届いてない地域やと私設の暴力装置が必要なのは明確(乱世に英雄/奸雄が生じる理由。より「原罪」に直面するという意味でキリスト信仰の最前線である。命が軽い世界
全てを変えられてしまった出逢い。悲しい運命の結末とは。
【賛否両論チェック】
賛:幸せな出逢いから一変し、やがて転落していく青年の姿が、緊迫した雰囲気の中で、切なく描かれていく。人間の持つ本性のあさましさにも、改めて考えさせられる。
否:救いのない展開には、好き嫌いが分かれそう。終わり方にも賛否は必至か。
楽園だと思ってやってきた国で、最愛の人と出逢い、幸せなはずだった主人公。しかし結果的にはその出逢いによって、冷酷な麻薬王の身内になってしまい、次第に転落の一途を辿っていく様が、切なくかつスリリングに描かれていきます。
一方で、家族の大切さを声高に言い続けた麻薬王が、やがて自分の保身のために、その家族をも巻き込んでいく姿もまた、人間のあさましさを垣間見るようで、考えさせられます。
終わり方はかなり賛否が分かれそうな感じではありますが、悲しい愛の行き着く果てを、是非ご覧になってみて下さい。
映画館で震えます‼︎
映画的な手法で”悪”を表現した名作。
暴力によって閉じていく世界、
全く救いの無い内容、
後味超悪い、
ですが…めちゃくちゃ面白い‼︎
”神”をも恐れぬ主人公が凶悪に最高です‼︎
製作者の只では映画館から帰らさないぞという気合いがガンガン伝わって来ます。
凶悪犯罪トラウマ映画の名作が誕生したと思います。
コロンビアの闇
麻薬王にして大富豪パプロ・エスコバルの姪に恋をした青年の話。
メデジン・カルテルやエスコバルの恐ろしさ、主人公のマジメさと勇気にハラハラドキドキ。
ド派手にみせる訳ではないけれど熱く哀しくテンポも良いしかなりの良作。
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