帰ってきたヒトラーのレビュー・感想・評価
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この映画はホラー
コメディというよりは最初は笑わせて実は社会派なサイコホラー。
そうとう怖いです。
ドイツだけじゃなくどの国にも当てはまる話です。
原作読んでたん見にいったんですが、ずいぶんちがう印象です。
映画のほうが作者の意図がわかりやすいし、怖い!!
イギリスのEU離脱騒動があったばかりのでよけい現実みがあります。
(ずいぶん前に読んだのですが、原作のヒトラーはもうちょっとほのぼのしていたような記憶が)
笑う、という点ではナチスドイツやドイツの政党について知識がどれぐらいあるかで笑える量に差がでるかも。
そうとう知識がないとニュアンスが汲み取れないところもあり。
ヒトラーをバカにしてゲラゲラ笑う映画ではないので、そういう映画を期待している人は眠いと思います。
蘇ったヒトラーがよれよれの軍服姿で広場を歩いていると、人々が笑いながらカメラを向けるシーンは、エキストラではなく、実はセミドキュメンタリーというのには、後でわかってびっくりしました。
予告のイメージよりも、硬派で実験的な部分もある映画です。
おもしろいと思った方には
見た後プログラムの購入もおすすめします。
ヒトラーを選んだ大衆の本質はヒトラーと変わらない
TOHOシネマズららぽーと横浜で2016/07/07に鑑賞。
もっとコテコテのコメディかと思ってたら、割と真面目に作ってあったと思う。
笑えるシーンはそれほど多くない。言葉の壁のせいなのか、細かいネタが伝わりにくかったのかも。ただ、ヒトラー最後の12日間のあの有名なシーンのパロディは笑ったw
街行く人々に国の政治についてヒトラー自らインタビューするシーンがあるのだけど、あれは本当に街頭インタビューしたのかも?なんか仕込みとか演技に見えない人も多かった。
最後の方でヒトラーが、ヒトラーを選ぶ大衆の本質はヒトラーと変わらないと言うシーンがあるのだけど正にその通りで、自分の幸せや権利だけは守りたい、分けあうのは嫌だという心理がある限り、世の中が混沌としてきた時にその心の隙間に入り込むようにヒトラーは帰ってくるのだと思う。
中東のバランスが崩れ移民がヨーロッパに流れ込み、麻薬カルテルによって混乱してるメキシコからアメリカに移民が流入し、アジアでは中国が台頭してきている。この時代にこの映画が作られたのは必然的だったのかも?そう思わさせられた。
外国のコメディ映画は
面白そうだったので観に行きました。
期待した程笑える映画ではなかったです(´・_・`)
コメディ映画で笑える映画って中々ない(;^_^A
笑いたいならバラエティー番組見るのが1番いいかなw
笑えるか笑えないかのギリギリ
ただのコメディだと思ってたらまさかすぎた!笑
すっごく面白かった笑
笑いと風刺とパロディと現実がごっちゃになってて
でも面白くて!
あんまりナチスの映画とか見たことなかったんだけど
これ見る前に『ヒトラー最期の12日間』だけは見て行って良かったwww
ほんとに笑えた!
この年になって日本の政党も名前すらよくわかってないけど、大学でドイツ語とってたおかげで
授業で触れたからドイツの政党はわりと分かってたから良かった〜笑
歴史は繰り返す。クスッと笑えるブラック・ユーモア。
【賛否両論チェック】
賛:ヒトラーが現代で人気を博していく様を、シュールな笑いと共に痛烈に風刺していくのが印象的。
否:笑いの感覚はやや日本のものと異なるので、笑えるかどうかは観る人次第。政治色も少しある。
設定はとても斬新です。現代へとやってきたヒトラーが、モノマネ芸人として祭り上げられていく中で、当時にはなかったメディアを駆使して、次第にその支持を拡大させていく様が、コミカルですが痛烈な風刺と共に描かれていきます。
一方で、笑いそのものはかなりシュールというか、日本人の感覚にはやや合わない感もあります。時折交えるドキュメンタリーテイストな展開も、好みが分かれそうなところでしょうか。
政治色も少しあるので賛否は必至ですが、笑うに笑えないある種の問題作を、是非チェックしてみて下さい。
民衆を扇動したのではない、民衆が私を選んだのだ
現代にタイムスリップしたヒトラーが、モノマネ芸人と間違われ、その言動などが民衆に受け容れられていく・・・という内容。
興味深いのは、タイムスリップして現代のドイツに現われて、現代が第二次世界大戦前のドイツに似ていることを理解し、ネットメディアやテレビメディアを利用して、自説を展開し、はじめは疑ったり笑ったりしていた民衆が、彼を受け容れて歓迎するようになることです。
そう、コメディはコメディでも、かなり怖い。
怖い怖い。
笑いが凍りつくとはこのこと。
後半登場する二つの台詞が印象的です。
ヒトラー曰く、「民衆を扇動したのではない、民衆が計画を提示した私を選んだのだ」「わたしは何度でも蘇る。みなの心の中にあるからだ」。
これも怖い。
世の中のバランスが少々崩れかけているのかもしれません。
グローバリズムとナショナリズム。
これは、たぶん、どちらか一色で染めることは不可能。
両方のバランスを取りつつ、生きていかなければいけない、と思う。
どちらかでなければならない、と思ってしまうと、なんだかヘンなことになってしまう・・・
と、主題の面からみた、この映画は、傑作・秀作の部類。
なんだけれど、つくりとしては少々粗っぽい。
タイムスリップしたヒトラーという荒唐無稽な題材を、ドキュメンタリーのようなタッチで現代ドイツに放り込み、そして、ヒトラーが書いたタイムスリップ後のことを書いた第二の伝記に基づいて映画化した、という二重三重のメタ構造が上手くいっているのか、上手くいっていないのかよくわからない。
あまりにも複雑な構造にしてしまった上に、映画前半からの視点が、誰のものか統一されていないのも、映画の乱れにつながっている。
特に導入部。
観客としては、登場したヒトラーは「本物」として端(はな)から認識しているはずだけれども、ヒトラーが本物かどうかにかなり尺も割かれ、彼を題材にドキュメンタリー映画を撮っているザヴァツキ青年の視点(モノマネ芸人として信じ込んでいる)がはいってきて、ややこしい。
ここいらあたり、もう少しスッキリ整理して、あくまでも虚構のコメディとして撮ってもよかったのではありますまいか。
いやいや、そうすると、後半挿入されるドイツのニュース映像も活きてこないのかも。
映画と現実の境目も判らなくするような、後半の展開も活きてこないのかも。
映画のテーマ性よりも、その複雑怪奇な構造がどうにも気になって気になって。
評価は極端に分かれる作品
コメディーだけを求める方には酷な作品。ブラックジョークがあまりにも強すぎて笑えない、人として笑ってはいけないというくらいのブラックジョークです。コメディーと題した作品が後半にはドイツの未来が混沌となるだろう、という意味深で現代のドイツ国民がヒトラーをどう思っているのかと感じ取れる作品でした。
つまらない
見終わったら、なぜこの映画が高評価なのか疑問に思いました。
きっと左よりの意識高い系の方が高評価をしていると思います。
特にアクションシーンはありませんので、
レンタルが出てから家で寝転びなからの鑑賞がよいと思います。
気持ちよく寝れると思います。
「笑えない」というのが最大の賛辞
「ヒトラーが何故かタイムスリップし現代に」という予告編通りの内容。
ジャンルとしては「ブラック・コメディ」になると思うのですが、何より「笑えない」です。
「笑えない」というのはつまらない、面白くない、という意味ではなくてブラック・ジョークとして秀逸すぎる、という話です。
ドイツの法律に関しては詳しく無いですが、おそらくナチス(のような政党)が再度誕生しないよう様々な法律があるはずです。しかし、ヒトラーを模した今回の映画の主役が広場に現れると、普通の人の反応は笑顔で、一緒に写真を撮る、という感じ。うーむ、と考えさせられます。
ドキュメンタリー要素も混じっているようで「これ、どこまでが演出で、どこからが人々のリアルな反応なんだろう」と不思議になってきます。
イギリスのEU離脱、日本の参院選などのタイミングでぜひ観ていろいろ考えるべき映画だと思います。
始めはみんな笑っていた
「始めはみんな笑っていた」。「本物同様な」ヒトラーがテレビのスターとして駆け上っていくなか、youtubeで自説を述べる若者が、一族をガス室で殺された認知症の老婆がそう語り、結局ほとんどの人の耳には届かず終わっていったが、終始アイロニカルで、映画館にも笑いがしょっちゅう沸き起こるこの映画のゾッとするようなエンディングを目の当りにしたとき、真っ先にこの言葉が頭を過った。
しかも、この映画のアイデアが強烈なのはヒトラーが現代に蘇り人気者になるというだけではなく、「この映画に映るヒトラーは本当に“そっくりさん”なのか?本当に本物のヒトラーが蘇って映画に出ているのではないのか?」というメタ構造をしているところにある。「始めはみんな笑っていた」という知ったような言葉を追いやって、お前らもそのみんなの一員じゃないのかと。
基本的にはコメディで間違いないと思う。ドキュメンタリーとしての一面も多分にあるのだけれど、時代のギャップを生かしたギャグとドイツの社会諷刺は日本人が見ても十分面白いと思う。「ドイツは目下迫力のあるデブ女が支配している」なんて笑うに決まってるだろ。日本人的には色々な意味で笑える『ヒトラー 最後の12日間』のパロディも出てくる。しかもヒトラーをテレビに出すことに反対だった局幹部がヒトラー化してしまうという意味深な意味まである。めっちゃ良くできたパロディ。
個人的な「良い映画」の条件は、スクリーンの向こうこそ真実の世界で、今まで自分がこの世界で本物と感じていたものこそ嘘なのでは?と揺さぶるものがあるかどうかなのだけれど、その意味では文句なしに良い映画だ。めっちゃ笑えるし。
この映画の個人的な要点は以上とクレマイヤー嬢が可愛いということなので、ここから先はまとまらない考えつならなっているだけだから、万が一この文章に目を通している人がいたら読まなくていいです。
この映画は極端な二面性があって、とにかく面白いのだけれど、評価を一言で表すには難しい。
一つはどこまでも秀逸なパロディとしての一面で、とにかく笑える。
もう一つは、まさしく現代人にとってのヒトラーの何たるかを見せつける、模擬ドキュメンタリーの一面だ。というか、看終った後に知ったのだが、実際にヒトラーが街中で人々と触れ合い、政治や社会の不満を聞くシーンは、彼(にそっくり扮した俳優)がゲリラ的に街に繰り出して撮影した、正真正銘のドキュメンタリーらしい。EUでの移民への対応を巡るすったもんだや、アメリカでのトランプ躍進である程度シミュレートできるかも知れないが、人々が抱くヒトラーへの親密さは正直予想以上のものがある。
そんな笑っていいのか笑えないのか分からない二つの側面を結びつけるものが、ヒトラーの戦略的でありながら、それ以上に天然で持ち合わせているのでは?と考えさせられてしまう魅力的な立ち振る舞いなのだ。
ヒトラーは自分が道化であることに極めて自覚的で、自分が「物まね芸人」と思われていることに気付きつつ、その方が耳を傾けてもらえると受け入れたうえで、テレビで語り続ける。しかもかつての自分の演説をパロディにしたうえで、堂々たるテレビ批判を打って出る。これが本物のヒトラーだと知っていれば拒絶する人も多いだろうが、どうせフィクションだろうと思っていればどこまでも魅力的なのだ。だからこそ、この映画を見ている自分たちは笑ってしまうのかもしれない。
問題はどこまでが「作為的な振る舞い」か分からない所なのかも知れない。「ユダヤ人ネタは笑えない」というテレビ局幹部の言葉に「確かに大問題だ」とヒトラーが応えるシーンは、実際のところ全く笑えない歴史的事実があるにも関わらず、映画館では笑いが起きたし、自分は笑ってしまった。ドキュメンタリーとフィクションがないまぜになった作品の中で、真面目ともギャグともつかない言葉をヒトラーが並べ、笑ってしまう。自分はどう考えてもヒトラーなんか支持できないと思いつつ、実際のところはどうなのか自信がなくなる。
この映画で描かれるヒトラーは教科書で語られるような凶悪そのものな思想を垣間見せる一方で、真面目に人々の言葉に耳を傾け、的確に問題点を看過し、それでいてどこか愉快で憎めない印象を与えさせる。要は何となく魅力的で、ラストに追い詰められたシーンでも、ここで死ぬには惜しいと思ってしまう。自分は決してナチスやヒトラーに詳しいわけではないが、一見真逆に感じる緑の党を唯一見どころのある政党と語り、演説の際にはジッと黙って聴衆が耳を傾けるのを待つ様は、映像や研究で描かれるヒトラー像をよくトレースしている。フィクション的に想像される作中のヒトラーも、実際にこんな風に魅力的だったのかも知れない。作中でもヒトラーをテレビに出すことに嫌悪感を覚え、激怒する人間は少なからず出てくる。しかし、「ウケがいいから」というある種「民主的な」理由によりその良心は隅に追いやられてしまう。何となく、身に覚えがあるという感じもしないだろうか。ヒトラーのほどのことはなくても、どこか問題がありそうな思想の持ち主が担ぎ上げられてしまうのは、問題があろうがそれ以上の魅力を我々が感じているからだし、過激な思想も支持しているのはないか。
9割笑えるコメディの残る1割に、自分達の中にある不気味で不都合なものを見透かされている気がする。
歴史は繰り返される
凄まじいブラックコメディ。
日本人でも感じるくらいだから、欧米人にとってはかなりの衝撃作・問題作なんだろう。
ユダヤ人のおばぁちゃんの、「最初はみんなそうやって笑ってたんだ」というセリフがショッキングだった。
映画の中で製作される映画では、「ヒトラーは皆が抱えている心の闇だ」と綺麗に片付けるが、それは余りに甘すぎる、文字通り綺麗事なんだと気づかされる。
元テレビ局長が、今の人々は子供の頃から歴史教育を受けてるから同じ悲劇は繰り返されない、と言う隣で笑みを浮かべるヒトラー…また自分が活躍できる環境が整いつつあると。民衆はそれに気づいていない。
怖い。怖いです。
このコメディ、めっちゃ怖いです。
アイデアの詰まった快作
単なるコメディの枠に留まらず、常に新しい展開が続き、ずっとドキドキさせてくれました。
ヒトラーが現代で珍騒動を起こすアイデア一発の映画かと思いきや、とんでもない傑作でした。
後味もまた格別。
的確な未来予言映画
途中までは滑稽なヒトラー風刺にゲラゲラ笑っていたのだけれど(特にヒトラー最期の12日間のオマージュとか)、最後まで見ると単なるバカ映画とは笑えなくなるね。
特にBrexitが実現した今となっては、真実味が全然違う。
欧州の戦後は、ひたすらにヒトラーを完全悪として扱ってきたけれど、本当にヒトラーだけが悪だったのだろうか?
コメディーでもブラックユーモアでもない
所々笑いを誘うシーンはあるものの、この映画をコメディーとかブラックユーモアの映画と捉えるのは大きな間違い。
現実に今のドイツにおける移民問題や右翼の台頭など、ドイツが抱える問題についてドイツ人の作者がドイツ人に問うているものだろう。
コメディータッチにしているのもわざとであり、決してそれが目的ではない。
点数は一応付けたのだが、日本人がこの映画を採点するなど本当は意味のない事だ。
ことしベスト1級の面白さ!
もし現代にヒトラーが現れてコメディアンになったら…というシャレにならないドイツ映画を、TOHOシネマズシャンテにて鑑賞。
レディースディ&日比谷という土地柄もあり、おばさま中心に超満席!40代以降の男性も2割ほどいて、場内はぎゅうぎゅうでした。
これは、おもしろい!
今年ベスト1にしたいくらいに喰らいました!
この映画、ただのコメディ映画ではありません。
現代の民主主義を痛烈に批判した、とても政治的な内容を含んだ作品です。
未成熟な政治に対する批判や、芯の弱い党首に対しての怒号や、低俗なテレビ番組に対する憤りなど、
世界一の極悪人のはずなのに、彼の発する言葉の数々が、至極真っ当で関心・感銘を受けてしまうことばかり。
ただ、どこか決定的な歪みがあって、ふいに違和感を感じては「はっ!いま見惚れてたこの人、ヒトラーだった!」と恐怖します。
めっちゃくちゃな題材なので、ちょっと間違えれば興ざめしてしまう危険性があるんですが、描き方が秀逸!
要所要所でドキュメント風なカットをいれたり、
何層にも入り組んだメタ構造を取り入れたり、
この映画のフィクションラインをあやふやにしていくので、
「ここにヒトラーがいる!」と思い込ませる巧みな演出で、どんどん入り込むことができます。
ただのコメディ映画を超えた、ヒトラーという人物を通して「ドイツの今」を誠実に描いた良作なので、
公開館数も少ないようですが、是非観ていただいたい一作です。
帰ってきたヒトラー
イギリス脱退が、最近あったばかりで、ユーロのことをテレビでしていただけに、ドイツって、実はこのことで悩んだりしていたんどと改めて知ることになった。
単に、笑えるコメディを見に来ただけなのに、思ったより、危ない映画だな。
ドイツで、上映したらどんな反応なんだろうか?
それが気になったな
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