劇場公開日 2016年4月16日

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獣は月夜に夢を見る : 特集

2016年4月4日更新

「ぼくのエリ」にヤラれたあなた&北欧ミステリー小説に夢中なあなたへ──
カンヌ国際映画祭ほか世界の映画祭で高評価!
19歳の美少女の獰猛(どうもう)な純愛を描くノルディック・ミステリー

ぼくのエリ 200歳の少女」を生んだ北欧から、またもや映画ファン、ミステリー小説ファンを刺激する1本が日本公開を果たす。4月16日公開「獣は月夜に夢を見る」は、海辺の小さな村を舞台に、悲しき運命を突き付けられた19歳の少女の恋と秘密を描く、美しくもはかない物語だ。

彼女に隠された秘密とはなにか? 北欧デンマークを舞台に描かれる濃厚なミステリー
彼女に隠された秘密とはなにか? 北欧デンマークを舞台に描かれる濃厚なミステリー

■「見る」者を魅了する「ぼくのエリ」、
 「読む」者を夢中にさせる「北欧ミステリー」、
 本作は、恐ろしくも美しい、謎めいた世界が好きな「あなた」に届けられた作品

美しい映像世界にひかれる映画ファン、北欧ミステリー小説好きなら気になる1本
美しい映像世界にひかれる映画ファン、北欧ミステリー小説好きなら気になる1本

ぼくのエリ 200歳の少女」や「ドラゴン・タトゥーの女」のオリジナル作「ミレニアム」シリーズなど、美しくも謎に満ちた物語を続々と送り出し、映画ファンとミステリー好きを魅了してきた北欧製作の作品群。「観客の心を揺さぶる魅力的なぐう話」(ニューヨーク・タイムズ)、「『ぼくのエリ』をほうふつさせる洗練されたノルディック・ノワール」(ハリウッド・レポーター)と賞賛されたデンマーク=フランス合作映画「獣は月夜に夢を見る」もまた、こうした作品群に連なる1本だ。

謎めいた美少女の耽美的ラブ・ストーリーが、映像美とともにつづられる
謎めいた美少女の耽美的ラブ・ストーリーが、映像美とともにつづられる

謎を秘めた美しい少女を主人公に描かれる、切なくもはかないラブ・ストーリー──「ぼくのエリ」を筆頭に、同作をハリウッドでリメイクしたクロエ・グレース・モレッツ主演「モールス」、「インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア」の名匠ニール・ジョーダン監督がシアーシャ・ローナン主演で描いた「ビザンチウム」など、退廃的、耽美的な雰囲気をまとう映像美も必見だった作品と同じ要素が、「獣は月夜に夢を見る」にも満ちている。こうした作品に引かれてきたあなたなら、本作も見逃せないはずだ。

デンマークの海辺の村を舞台に、長年隠されていた秘密が暴かれていく
デンマークの海辺の村を舞台に、長年隠されていた秘密が暴かれていく

独特の薄暗く謎めいた世界観を背景に、スリリングなストーリー展開が人気を博している北欧ミステリー小説。スウェーデンの「ミレニアム」シリーズ、デンマークの「特捜部Q」シリーズ、そしてアイスランドの「湿地」など、ミステリー小説好きにも本作は大きくアピールするはずだ。丹念な描写で人々の生活を描きつつも、背後に横たわる秘密が暗示される。そして、物語に華を添える純愛要素も含まれているのだ。



■「僕は君のそばにいる──たとえ君が“何者”であっても」
 少女の身体に起こった異変、そして過去に起こった凄惨な殺人事件の秘密とは?

デンマークの美しい海岸沿いの小さな村で両親と暮らす少女マリー(ソニア・ズー)。母(ソニア・リクター)はある病気を抱えていたが、父(ラース・ミケルセン)はそのことについて何も教えてくれない。村人たちは車椅子の母を恐れ、マリーへは腫れものに触るような目を向けるが、なぜそんな仕打ちを受けるのかもマリーは理解できずにいた。ある日、マリーは職場で知り合った青年ダニエル(ヤーコブ・オフテブロ)と恋に落ちるが、同時に身体に異変を感じるようになる。感覚が鋭敏になり、突然衝動が湧き上がってしまう。その感覚は次第にコントロールできなくなっていく。不安を抱えたマリーは、自分の身体や母の病気について調べ始めるが、そこには決して避けることのできない悲しい秘密が待ち受けていた。そして、過去には村で凄惨な殺人事件が起こっていたことが分かる……。

19歳の少女マリーは、身体に異変を感じるようになり……
19歳の少女マリーは、身体に異変を感じるようになり……

本作がデビュー作となる新人女優ソニア・ズーが主人公マリー役で透明感あふれる存在感を示し、テレビシリーズ「ハンニバル」等で知られるマッツ・ミケルセンの兄、ラース・ミケルセンが父親役として出演。19歳の少女の身体に起こった異変と、過去の殺人事件との因果関係はなにか。そして純愛の行方は? 北欧の閉ざされた村を舞台に描かれる、美少女の恐ろしくも切ない愛の行方から目が離せない。

「コン・ティキ」のオフテブロ
「コン・ティキ」のオフテブロ
本作でデビューしたソニア・ズー
本作でデビューしたソニア・ズー
父役のラース・ミケルセン
父役のラース・ミケルセン
愛を知った少女がひとりの女性として成熟していくとともに、大きな異変が訪れる
愛を知った少女がひとりの女性として成熟していくとともに、大きな異変が訪れる


■名匠ラース・フォン・トリアーとともに映像世界を構築してきた人物が監督──
 デンマークの港町を舞台にした映像美を世界の映画祭が絶賛!

描かれるテーマや物語だけではなく、監督、映像美、各国映画賞での評価という側面からも本作は見逃せない1本となっている。映画的クオリティを支える3つのトピックについても解説しておこう。

ミュージックビデオ、テレビCM、短編映画で活躍してきた俊英が、念願の長編デビュー
ミュージックビデオ、テレビCM、短編映画で活躍してきた俊英が、念願の長編デビュー

原案・監督を務めたのは、本作がデビュー作となったヨナス・アレクサンダー・アーンビー。国際的にはまだ無名だが、名匠ラース・フォン・トリアー監督の美術スタッフとして、「奇跡の海」(96年カンヌ国際映画祭グランプリ受賞、アカデミー賞主演女優賞ノミネート)、「ダンサー・イン・ザ・ダーク」(00年カンヌ国際映画祭パルム・ドール&主演女優賞受賞、アカデミー賞歌曲賞ノミネート)に参加したとなれば、その優れた手腕を想像するのは難しくないはずだ。

北欧の冷たい空気まで感じられそうな映像美
北欧の冷たい空気まで感じられそうな映像美

「映像は1000の言葉を物語る」と監督が語っている通り、劇中での台詞は最小限に抑えられ、美しく詩的なイメージを生み出すことに最大限の努力が払われている。映し出される映像は、深く青い空と海、闇夜を照らす月の光など、デンマークの澄んだ冷たい空気までが封じ込まれたかのような美しさで、見る者の心を捕らえるのは間違いない。監督が言う、「多くのぐう話性と魔術的なリアリズム」に満ちた映像なのだ。

謎めいた物語と予想を裏切る展開、美しい映像が高く評価
謎めいた物語と予想を裏切る展開、美しい映像が高く評価

14年の第67回カンヌ国際映画祭では批評家週間に正式出品され、映像美と少女の悲しき運命が注目を浴びた。アテネ国際映画祭では最優秀監督賞を獲得、キャメリメージ映画祭・最優秀撮影賞、デンマークアカデミー賞(ロベルト賞)・最優秀美術賞&最優秀特殊メイク賞、ボディル賞・最優秀新人撮影賞と、各国の映画祭・映画賞で、撮影賞を中心に軒並み受賞に輝いている。独創的な映像世界が必見の一作である。

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