好きにならずにいられないのレビュー・感想・評価
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きっと何かが待っている!(いい意味で)
外見のこともあり(太っていてうだつが上がらない感じ)、積極的に外の世界に踏み出すことができない主人公。しかしあるきっかけを元に、女性と出会い変わっていく。
彼女のことを好きになっちゃうわけだけど、その女性はめちゃくちゃ情緒不安定。
関係がうまくいかず、傷つけられてしまう。
ハッピーエンドは提示されていないけど、外の世界に飛び出せば、いろんなこともあるかも知れないけれど、その方が絶対いいよ。
きっと何かが待っている!(いい意味で)
I like his smile
This movie is nothing like the Japanese posters; there are no scenes of comedy, but the bleak reality of life catching up.
This man, with a sufficient job and a good friend who shares a common hobby, isn't "grown" enough to be accepted as normal in the current society. He has a heart like no other, but its pure selflessness comes of inexperience and being cut off from the social world; which to many, is not a act of a "grown person."
Though I can see how he does not share the common acts or mental answers one might have for such situations portrayed in the film, I felt his act of kindness towards the heroine and her illness was not an easy decision. It was like an excellent show of his state of heart, when his act felt like it came of pure kindness of immaturity, and helplessness of maturity combined.
Then again, we only get a moment of relief from the bleak reality, as his kindness is returned in vain. This really added to the "reality." cause in reality, things are too hard to simply blame someone but the situation itself.
I enjoyed how in the end, he was able to exit his repetitive life and enter a voyage with a worrying grin.
観終わった感想は、セリフめっちゃ少な!! でした。
予算の関係で、エジプトから帰ってくるところがカットされたようですが、その後が気になります。主人公フーシの日常が細かく描かれていて、冒頭から面白味のない、判子で押したような毎日を過ごしている様子がうかがえます。詳細は言葉で表現されていませんが、おそらくヒロインのシェヴンは躁うつ病なのかなと思って観ていました。
母としても女としても生きたい母親、容姿や性格を悪ふざけとは言えないレベルでいじり倒す職場の同僚や、変質者扱いする周りの住民たち。義父になりそうだった男はさっさといなくなるし、つくしまくった彼女にはどんでん返しを食らうし、フーシは思い切って踏み出した一歩でも散々な目に合います。でも、恨まない、憎まない。
フーシには良き友人モルドゥルがいて、異も唱えず、助言もしない(笑)。ただ、フーシのそばにいて助けてくれる。この存在に、本当に救われます。シェヴンが病んでいる間、フーシが彼女の職場で代わりに働きますが、そこの職場の仲間が多国語で悪口を言っているのかと思いきや、ゲームバーに誘ってくれる相談だったとか、別れの際には仲良く杯を交わすシーンなどもあって、日常(正規の職場)と非日常(シェヴンの代わりに行っていた職場)との対比が面白かったです。
終盤、彼女に内緒で店舗を借りて、改装して鍵を郵便受けに……というのは、さすがにやりすぎではと思いましたが、きっとエジプトから戻って来ても甲斐甲斐しく彼女の面倒を見ていそう。だけど、フーシには幸せになって欲しいなぁ。
事情がわからん
原題はフーシ、だよね?
「好きにならずに〜」というのはどうかな、と。邦題が嫌いにならずにいられないのだが。
ま、それはおいといて。
アイスランド映画、初めてかも。言葉がさっぱりわからない。
気候はかなり厳しいのは伝わってきた。とはいえ、住民は慣れだものなんだろうね。
出会いがダンス教室というのはありがちかな。でも何だかんだちゃんと行くところが素直なフーシさん。
見た目はいまいちでも、人付き合いは不器用でも手先は器用。なんといっても繊細で優しくて好感が持てる。
対する彼女の方は…キュート?な感じで、ナイスバディかもしれないが、あの振り回し方はなんなのか?
事情がわからなくて、ただフーシを振り回す勝手な女に見えてしまう。
母親離れ出来ない息子みたいに彼女から責められたけど、出会いをけしかけたのは子離れできない母親(彼氏とだけど)だったのでは?けしかけといて、うまくいきそうになると文句言うのか?
しかししかーし!一番わからないのは、晴れの引っ越しの日の「まだダメ」ってどゆこと?はぁ?でしょ。わけわからん。
フーシ、そこは理由を聞こうよ。
それでも彼女のために店(これが可愛いのだ)を改装し、鍵をそっと渡し、飛行機に乗り外への一歩を踏み出す。はい、めでたしめでたしって。
え?最後まで、彼女の過去?傷?事情?わからなかったんですけど。
アイスランド映画、難しいっす。
みんなフーシを好きになる
いじめられるシーンのインパクトが強いけど
いつもそばにいる友人
ラジオのDJ
自分のことを好いてくれてる女の子
タイ料理やの店主
と、彼の本質を見抜いてくれてる人の存在を
さりげなく入れている事で
物語の深みがでている。
どんよりとしたアイスランドの天気の中で
太陽を求めてエジプト旅行を、計画したり
彼女のためにラジオにリクエストするところがとても
可愛いかった。
恋は実らなかったけど
外にでる勇気をもらって彼の今後は静かに変わるのだろうなと希望がみえる作品
この映画で何を伝えたかったのかわからない…
パッケージが好みだったのでレンタルしましたが後悔しました。まじで何を伝えたかったのかわからない。
話の流れもよくわかりませんでした。女の子が重要人物になるかと思ったのに途中でフェードアウト。
時間を無駄にした気がします。
太陽を待ち望む
日本語タイトルからのイメージが悪かったがストーリーが気になり観てみたら、とても秀逸な作品でした。フーシには母親もいて、友達もいる、子どもや猫に懐かれる、彼女の代わりに働いたゴミ処理の仕事仲間もおそらく移民?で、先入観なしの相手にはすぐに彼の本質をわかっって受け入れられる。そのことに戸惑いながらも、少しずつ世界を広げていくフーシ。どこの国にもある、さまざまな差別や偏見、家族、老親、結婚、子どものと問題、孤独引きこもり鬱などがあるがままに丁寧に描かれていて全編を通して静かに心を動かされた。
好きにはなれなかったかも。
宣伝ポスターが可愛い感じだったので、コメディを予想して前情報一切無しで鑑賞しました。
中身を開けてみれば、なんともこれまでに無いくらい可哀想な主人公、、。見た目で誤解されて、人に反論することができない小心者。ただし、味方がいない訳では無いんです。微力なだけで。
主人公のフーシは恋をしますが、このヒロインがなんとも微妙。ヒロインは心優しいフーシによって癒されていきますが、側からみるとヒロインがフーシをブンブン振り回しているようにしか見えません。
フーシ〜!かわいそ〜!って思える内はいいんですが、なんてったって言い返せない男ですから、「そこ!違うって言わないとダメだよフーシ!」「嫌って言わないと誤解されるよ!!」って言っても画面越しのフーシには届かず。嫌なことをされても受け入れたままor反発した時にはやりすぎて軽い事故になります。
皆さん他のレビューをみると「フーシが優しすぎる可愛すぎる」との感想が多い様に思います。しかし、考えてみてください。ダンス教室で出会って数回の男性が家の前に来て2人きりで旅行に誘ったり、職場まできたり、勝手に家に住みはじめたり、自分の代わりに業務をこなしていたり、自分のためにと言って空き店舗をリフォームして渡したり、、。
優しいんです。優しいんですが、ちょっとキモいかな。
うん、イケメンだとしても大したデートしてないのに海外旅行は無いわ〜。憧れの花屋さんも自分のデザインにしたかったかもしれないし。
どうせリフォームするなら、2人で笑いながらお店を作った方が夢があって素敵だなと。ありきたりですがそう思いました。女性の考えでも日本人的な感覚なのかもしれませんが、優しすぎるというかやりすぎです。
1人の女性のためにそこまでできる人はなかなかいません。だからこそ良いのかも知れませんが、そこまでしなくてもいいんじゃないかな〜。
莫大な優しさを押し売りされても困っちゃう人もいるんですよ。もしかしたらヒロインも鬱病だったので、優しさが逆に申し訳なくて辛かったのかも、、
この映画は寒くて暗い冬の景色が、フーシに対する周囲の対応と相まってより一層冷たく仕上がっています。
人によっては、この作品の優しさに注目する方もいらっしゃったようですが、私には辛さが際立つ演出に目が行ってしまい、「本気で心が病んでるときは見ない方がいいな。」と思いました。
映画が終わりに近づくにつれ、残りの時間でどうやって終わらせるの気になっていましたが、ハッピーエンドにも成らず、、プッツリエンドでしたね。
まさかここで切るとは思いませんでした。エジプトでいい出会いがあるといいね〜フーシ!(応援)
オタクの恋物語?
オタクの恋物語といった感じでしょうか。ポスターのインパクトはありますが、映画中はそれほどでもなく、心優しい男です。
恋物語といっても、恋に開かれてない心が、少しづつ開いていく感じかな。そこに優しさがあります。
主人公の人柄の良さ
主人公を観ていくうちにどんどん応援したくなる。彼女のワガママ、近所の住人の理解力のなさ、職場の同僚からのイジメ などシャイな彼に様々な問題が襲いかかる。それでも彼らを責めず許す主人公。キレもせず最後まで良い人だった。彼には幸せになって欲しいと観ているみんなが思うだろう。主人公を好きにならずにいられないのだ!
女はなんなの?
この映画が何を伝えたかったか私にはわかりませ?でした。
しかし、フーシの人柄の良さは伝わりました。女が急に鬱になるのはよくわからなかったが、それを必死で受け止めようとするフーシは本当に心優しい人間でした。
こんっな良い映画ない!
ポスターが元と日本用で全く違うことで有名なこの作品。
内容は、こんなに良い映画無い…。
しかし、人によっては苦しくて悲しくて切なくて、観れないかもしれない。
本当に本当に、上手に、「孤独」「鬱」「純粋」について描かれているから。
そしてとにかく映像が綺麗で、役者が上手い!
本当にある世界を観ているかのよう。
BGMもあざとくなく絶妙に切なさを揺さぶってくる。
もう、いたる所で、フーシ!可哀想(ToT)ってなる。
でも、いたる所で、フーシ!可愛い(ToT)ってなる。
しかしながら、原題のVirginMountainで良いと思うし、ポスターもなぜあんなに落書きいっぱい書いてフーシを罵りまくったのか。分かりやすさのためか。そうか。
この映画に可愛い要素がある事は理解できたが。
邦題の「好きにならずにいられない」というのも理解できるが。
説明的すぎて。
フーシが愛されるべき孤独な大男というのは、題名によってではなく、映画を鑑賞して感じ取りたいところ。
一見全てが陰気に不幸に浸かっているように見えるかも知れないが、フーシの優しさを軸に、幸せがいっぱい詰まっている。
独りであることが当たり前なので空回る事もあるが、独りであることを最大限に満喫しているようにも見えて、私には羨ましくも見えた。
それに、フーシは良い奴だから、分かる人には愛されているし、猫も直ぐ懐いてて。
華やかな世界、羨ましがられるような職やお洒落な生活じゃないが、そこに拘ってその中で生きていないし、幸せが確かにある。
落ち込んでしまうような事ばかりあるが、フーシは我慢や忍耐とかで生きてるんじゃなく、それが当たり前で、でも芯があって、でも外向的にはなれなくて。
しかし、最後に彼は旅行へと行く。初めての旅立ち。
愛した彼女に、最高のプレゼントを残して。たぶん、ただ彼女に元気になってほしいから。
そして、外向的なのが良い!って言うのではなく、一人の友人や、恋人フェイダをはじめ、タイ料理店の店員、ラジオDJ、ゴミ収集の仕事仲間などといった、人と友好的に過ごすことの価値を丁寧に映し出している。
フーシは、「一人でいたいんだ!放っといてくれ!」とか、「ケッ。私は偏屈なんだ、だから一人で良いのだ。」みたいな所が無いから良い。
だから優しい。気取ってない。怖くない。
私はこの映画を観れて良かったし、感動して涙が出たし、何回も観ているので、そろそろDVD買おうかなと思っている。
鬱の時や悲しい時に、こんな慈愛に溢れた人間に出逢いたいし、自分もフーシみたいな心の持ち主でありたいなと思った。
切ないけどあったかい
パッケージと題名にひかれて見て見たら全然雰囲気の違う映画でした。しかしこれもこれでありだなと思える映画です。全体を通して大きな場面の変化や変わったことはあまりないです。見る人によってはすぐに飽きる人もいると思います。ただ見終わって思ったことはフーシのような無償の愛、純粋な愛を思い出して取り戻したいと感じたことです。特に泣ける場面も笑える場面もないです。見終わった後に感じることも人それぞれですが、見る価値はあります。
献身的な愛
最初の30分くらいは
フーシの生き方とか性格が自分と重なって
ずっとつらかったです泣きそうになりながら見ました
そしてダンス教室で1人の女性と出会う
運命ともいえる出会い
しかもその女性が自分のことを気にかけてくれてる
そりゃいつものフーシの生活感からしたら
当たり前のように好きになりますよね
初めてのご飯でタイ料理屋さん
(味は絶対だし人はいいけどもオシャレとは言えない)
に連れて行くあたりもフーシですよね
車の中でラジオ聞くシーンは名シーンというか
あの電話するときのドキドキ感、ピュアだなあ
あと近所の子供との事件とか同僚との事件とか
色々あるんですけど、
近所の子供の親は本当に普通というか
誰もがああするよね、、、
フーシもちょっと自分を客観視した方が
いいと思ったり。そりゃ優しくするのは素敵だけど
同僚とのパーティでももっと寛容になってれば
あんな風にはならなかったんじゃ?と思ったり
男同士の会ってあんな感じなのでは?
そして鬱になったシェヴンの家に普通に居座るフーシ
いやいや怖い怖い
でも彼からしたら純粋な愛なんですよね
そう思うと私にはそれが無いのかと考えちゃいました
そこからはもう完璧なラブストーリーのように
うまく事が進んでって、
シェヴンがフーシに飛びついてって行為に至る感じも凄く好きでした
ただ、映画ってこれじゃ終わらないよな、、とかこんな上手く行くはずないよとか、でも我々は彼の純真な所を凄く知ってるから本当に上手くいってほしいと願うんですけど…
まあ女の人って本当に身勝手で、シェヴンもそんな女だったんですねー(助長はあったけど)
そして最後は元の生活に戻ると。
お母さんよかったね、あんなお母さん大嫌いだけど。てか家庭環境が絶対フーシをああさせたと思うんですが。
でもわたしは言いたい…
それが人生だぞフーシ!!!!
いや、もうラストシーンの彼の表情がそう言ってましたな。
私の中ではなかなか衝撃の一本でした
そして
とにかく宣伝の仕方が気にくわない
ポスター、邦題ふざけすぎてないか?
こんな話じゃないだろ
初めて怒りが湧いた
前へ進むための失恋はハッピーエンド
43年間恋人が出来たことがない。当然独身で、趣味はジオラマ製作。職場では同僚にいじめを受け、でも逆らうことが出来ない弱気で内気な性格。見た目は大男で強面だから、仲良くなった少女をドライブに連れて行っただけで誘拐犯扱い。そんな男が、43歳にして大真面目に恋をした。ルックスも経験もお金も何もない彼は、ただただ優しさだけをもって彼女に近づいていく。彼女に恋をしたことで、少し行動する男になる。そんな姿に、こちらが勇気をもらうような感じ。だからと言って、ハートウォーミング映画みたいなことにはならないし、映画がゴールにしているのは、二人が結ばれて終わるような安易なハッピーエンドではない。この映画が応援しているのは、彼女との出会いをきっかけにして、フーシが一歩踏み出す勇気を得ること。だからハリウッド・ロマンスやハートウォーミング映画のような筋書きは通用しない。きちんと、フーシの「思い癖」の変化を見つめている。
ひょんなことで別の職場で働くようになった時、「おい新入り!」と声を掛けられ一瞬身構えるフーシが、「試合を見に行くからお前もどうだ?」と誘われて戸惑ったような顔をする。まるで虐げられて当然の自分が誘われて驚いたかのように。そして「これはお前の分だ」とビールを差し出される。世間は、あなた自身の自己評価ほどあなたを低くは見ていないんだよ、と主人公にそっと微笑むような優しいシーン。とても印象に残った。
フーシの恋路は、その優しさだけではどうにも出来ずにビターな結末を迎えるけれど、それでもこれはハッピーエンドだと思える映画だった。傷つき、落ち込むんだりしても、昨日までより少しでも前へ進むための失恋なら、それはハッピーエンドなんだと、フーシの肩を叩くようなそこには優しさがある。エンドロールで流れるメロディーはとても切なくて悲しい旋律だったけれど、同じくらい優しくて慰められるようでもあった。だからこれは、とても切ないけれどハッピーエンドなんだ、と思った。
ひとりで抱えず、専門機関に相談を
シャイな中年男が恋をして成長する物語…かと思いきや!
重いメンタル系疾患を持つ恋人をひとりで支えようとして失敗した事例報告の映画でした。
フーシは優しくて器用で適応力もけっこうあるし、じわじわ伝わる魅力を持った人だと感じました。本当に優しい人じゃないと子どもは懐かないからねぇ〜。
シェヴンとの出会いは、彼が外の世界に出て行く良いきっかけだったと思います。
でもまぁ、シェヴンがあんなに重いとは予測つかないよ。フーシはヘルプを出すのが苦手な人だからひとりで頑張っちゃったんだよね。大好きなシェヴンをなんとか支えられると思ったんだろう。
でもまぁ、あんだけ重いとひとりじゃ無理だ。
次は安定した人と出会えればいいな、と思いました。でも、またシェヴンレベルの重い人を好きになっちゃった場合、今度は専門家(医療・福祉)と連携して愛を深めていってほしいと思う次第です。
フーシの精神性に感動
童貞で中年の大男が憐れにも恋に落ちる話だ。この男が見掛けに似合わず素直で寛容で優しくて純情で一途なものだから、それだけでも泣けてくる。
ジオラマやラジコンが好きで子供も好き、しかもきれい好きでマメな性格なのに、持って生まれた内気な性格が災いして、中年になるまで女性に縁のない生活を送ってきた。母親の愛人からチケットをもらったダンススクールのレッスンで女性と出逢う。その女性がまともならいいのだが、映画は一筋縄でいかない展開になっている。
女性はプライドが高くて我儘でズボラで、おまけに躁鬱病だ。ほとんどサイコパスみたいなこの女性に振り回されるだけ振り回されながら、主人公フーシは決して怒らず、どこまでも優しく接し、限りなく与えていく。
ほとんど何もいいことがないフーシだが、気にせずに静かに淡々と生きていく。そして人に優しくしつづける。このような奇跡の精神性が禿げて太ってオタクの中年男に宿っているという設定が素晴らしい。
邦題は映画の内容とまったくイメージが異なっており、こんな邦題をつけるくらいならカタカナで「フーシ」というタイトルにしておけばよかった。この傑作映画の日本での興行成績が芳しくなかったとしたら、それは邦題によるところが大きい。
淡々とした日常
デブは摂生が出来ないからデブのままで、だから、デブは嫌われる。
だけど、他者や社会に迷惑をかけてなければ、摂生するもしないも本人の自由。マイペースで生きればいい…。
本当、マイペースな作品だった。
淡々とデブの話が続くし、美人と言うよりもオバさんとの恋愛はオバさんの病気が怖かった…。
実際、あの病気はそう言うものらしいですね。
それに戸惑いつつ、自分を犠牲にしてまで、優しく包み込もうとする主人公はデブだけど良い奴です!。
フーシ、君には幸せになってほしい
なんだろう、この気分。映画なのに。
とにかくひたすら誰にでも優しい主人公のフーシ。
誤解されても、馬鹿にされても、一切言い訳しないフーシ。
僕は君のようにはとてもできない。コッポラが言っているように、君のような人間がたくさんいたら、世界は本当に幸せになれる。
だけど世界の前に、君がもしどこかにいるのなら、君にこそ幸せになってほしいよフーシ。
見終わった後、心からそう思えて人に優しくなれる映画です。
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