はじまりへの旅のレビュー・感想・評価
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見やすく、ほっとする
ヴィゴモーテンセンのお父さんに育てられた子どもたちはなんとたくましいのか。
もちろん肩書きがあるほうが世の中生きやすい
しかし生きやすいという世の中はどの世の中を指すのか
大自然と本を先生に自分から学んだ知識は嘘をつかない
子どもたちがとてもいい
ヒッピーみたいな父の元で俗世間を知らずに育った子供たち。初めのうち...
ヒッピーみたいな父の元で俗世間を知らずに育った子供たち。初めのうちは親のエゴという感じがしてすごく抵抗があるんだけど、彼らが下界に降りてからの出来事の数々を見ているうち何が正解なのか分からなくなってくる。たしかに文明社会に放り込まれたとき彼らは異質。けれども彼が子供たちをそんなふうに育ててきた根底には、妻を救いたい、子供たちを救いたいというシンプルな愛情がある。だからこそ何が正解か簡単に答えは出ない。ここまで極端じゃなくてもそれぞれの家庭で親が葛藤する問題なのではと思った。この作品ではしかし、子供たちは知らない世界に触れていつのまにか自分というものを確立していった。そのたくましさに感動した。
自然にじゃなくてトイレなんだ
「北の国から」の生活をマッチョなアメリカ版にするとこんな感じでしょうか。宗教へのさまざまな対峙の在り方が映画を通じてわかります。このようなスタイルに憧れる層がけっこうな比率でいるのかなと思いました。狩りとまではいかなくても、様々なモノ・コトに触れ、感じ、考える機会は多いといいですね。
邦題が変
山奥の森でインテリジェンスの高い自然派教育を
信念のもとに実践するお父さんをリスペクトする子供たち6人
思考しない現代社会への対比
現代人は訓練が足りてないのね〜何事も
根気強さを育てるにも回りにはくだらないものが多すぎる
山の中で暮らすしかない!!(笑)
いろいろな家族の形があるけど
父の独自の教育により、子供たちは驚異の体力、知力を得た。
ただ、知識を得るのではなく、自分なりに解釈しどう思うかを表現すると言った点は非常に良いと思った。
しかし、この家族の教育全体に共感するのは難しいなと思った。日本では考えられないアメリカならではの自宅教育の結果だからかな。
母を救うため、理不尽に立ち向かうために旅に出たのに、父は自分の正しいと思うことを子供たちに押し付け、選択肢を狭めるという理不尽を与えている。
父の考えは一理あるかもしれないが、自分のエゴを押し付けるのではなく、子供たちに選択肢を与えてあげて、経験し判断させることが大事だと思った。
最後は互いの妥協点に収まる終わり方だったのかなと思った。
サバイバル・ファミリー
2020年3月7日
#はじまりへの旅 鑑賞
資本主義とか現代生活とかに幻滅し、社会から離れ森に住んで6人の子供にサバイバルとか哲学を教え込む夫婦。
妻の精神病と自殺により、夫と子供たちの生活が・・・
社会との接し方って難しいものですよね!
【自給自足のサバイバル生活を送るノーム・チョムスキーを信奉する含蓄ある、且つ野性味溢れる家族の素敵なロードムービー。】
- サバイバル生活を送っているといっても、この家族はノーム・チョムスキーを信奉するだけあって、知識レベルは半端なく(子供は皆、六か国語を話す)、アスリート並みの体力も兼ね備えている。-
・まずは、この設定が魅力的で秀逸である。
■ヴィゴ・モーテンセン演じる父ベンは、コーラを”毒液”と呼びジャンクフードを拒絶する。
今作は、そんな家族が母親の告別式に出席するために、2400キロ離れた地に旅に出たことから巻き起こる騒動を描いた素敵なロードムービーである。
・街に出て、初めて経験する事柄により子供たちがカルチャーショックを受けつつも成長していく姿を描く物語でもある。
(特にジョージ・マッケイ演じる長男、ボウドヴァンの姿が印象的。ラストも彼がきっちり締める)
・岩壁をほぼフリー・ソロで登って行く家族。
ー こんな家族、観た事が無い!-
・そして、キャンプ地ではハイレベルな学術的な会話を交わす子供達と父親。
<今作は、元登山を愛した、アウトドア好きには、堪らない作品である。
現代の一般的な生き方にある意味刺激を与える秀作でもある。>
<2017年6月24日 劇場にて鑑賞>
共感できない、虐待との紙一重。
統合失調症の母親が自殺し、その母親の葬式参列のため、アメリカ国内でも離れた地域から1台のキャンピングカーに乗って向かう。
一家は山奥でサバイバル的体力、難しい本から主義・イデオロギーなどを学び、食べ物も自給自足生活をしている。世間一般からはかけ離れた生活で、葬儀に向かう途中に親族宅へ滞在するも、価値観や生活スタイルが噛み合わなく、衝突して出ていく羽目になることも多々。
子どもが小さいうちは、親がほぼ全部だけに、あまりに偏った考え方やスタイルを押し付けすると、それは「洗脳」になってしまう。
特に食べ物を救う、兄弟を救うと言って不法行為は理解に苦しむ。
新興宗教団体が世間との関わりを一切断って、自分たちで理想郷を作ろうと自給自足生活をしようとするも、世間の文明の発達を取り入れないといけない事態に陥り、破綻するということが現実にも映画でもあった。まさにその淵に立たされているのでは。
祖父母がそこから脱出させようとするも、洗脳は解けず、父親の元へ行くも、エンディングでは結局学校に行かせるという。
世間と断絶して頭でっかちな教育ではなく、他者との交流もしながら他をも認めながらも自我の目覚めを目指すことが大切なんだな、とアンチテーゼ的に確認できた作品だった。
出だしはインパクトがあった!!
出だしで黒塗りの一家が登場するのはインパクトがあって掴みはOKでした。子供の取って付けたような知識の披露で変わり者っぷりを表現する事が度々あって、薄っぺらく感じました。大勢の子供の個性が複合的に関わって物事がおかしな方向へ行ったり、もっと楽しく独特な脚本を期待しましたが、特にホッコリでもシリアスでもない普通の退屈な内容で残念です。
超自然派
「グリーン・ブック」を観て、ヴィゴ・モーテンセンという素晴らしい俳優を「ロードオブザリング」以来、再認識し、彼が主演する他の作品も観てみようと思い、本作を観賞しました。
資本主義や人間社会から離れ、森のなかで自給自足の生活を送る一家の話。
一家の子供たちは、両親の意向によって、現代社会から離れた生活を送り、一般との価値観にかなりのずれが生じています。しかしその分、高い教養とサバイバル能力が備わっており、自堕落とは無縁です。
彼らの生活は、極端ではありますが、理解できる部分も多くあります。実在したかも怪しい存在の誕生を祝うのではなく、歴史的偉業を果たした実在の人物の誕生日を祝う、という思考には、とても共感しました。
日本はもっと、こういった精神を見習っていくべきでしょう。
手始めに、バレンタインデーにチョコを贈る風習と、ホワイトデーの廃止から、見直していきたいものです。
不自然な「自然生活」
最初の鹿は美しいかったけど…何なんでしょう 森の中で訓練して イズムを叩き込み…まあ 色々思うのですが、結局は誰にも共感できなかった。ヒッピーパパ ママがどうしてこうなったも描ききれず、それぞれの子供も個性がないのも不自然 祖父母も…全ての人物の描き方が薄っぺらい だから、物語にリアリティーがでない。監督には日本の大家族テレビを見せてあげたい そう 子供たちが「優等生」すぎる。
旅の珍道中 もっと笑わせるネタあったと思うが… そこは狙いではなく、何だったんだろう? 「知的」な話しも薄っぺらいから なるほどねとか難しいなとかも感じれない。
母の死というお涙ネタ中心話しに見えてしまった。しかも この母の描き方も薄いので 母の存在の大きさを言いたいのだろうが、それを曖昧な夢の中で描こうとしている。あやうい 「誰だって母は偉大だよね」と押しつけられている
子供たちが祖父の家を何故どうやって出たのかはばっさり無し 反抗した息子とすぐ和解
そして、最後は結局 「仏教」は燃やしますよね~か
そういう事か この映画は全部「形式」の話し そう「ヒッピー」も形 こんな演奏でしょって言われている…それがずっと観ていて、不快感を持ったんだなあ
その最後の崖の海のシーンも未来への広がりが感じられない あの演奏も「ヒッピー」スタイルにとらわれた内向きに見えてしまった 美しくないんだよな 真似事に見えてしまう。火もショボい 最後 トイレ…それがリアリティ…それとも笑うとこなのか?
さらにナミビア…雑すぎる決断
失敗作じゃないか でも 好評化か…映画館でみたら違ったかな…
最初の鹿とエンドのI shall be releasedだけ良かった
自分なりになぜこの映画に嫌悪するのか考えると、 この父のしている事に愛がない。哲学とか教育 好きだから教えてるのではない。肉体的訓練も山に暮らすのも、音楽すらも 武装でしかない。これは 誉められたいから、誰かにすごいねと認められたいから…監督はインタビューで 知的と感情の両方を表現したかったと言うが、
これは知的ぶりたい映画であって、知的ではない。それゆえに旅の道中のカルチャーショックネタ満載なのに ギャグもパッとしない 要はええ格好しい映画でしか思えなかったということか…
自分でも不思議なほどイラついた映画でした。
監督は鹿のシーンが一番大変だった もう鹿は撮らないと言ってだが、あれが自分には一番よかったなぁ そう だから鹿=自然みたいのが 話しに絡んでないのもおかしいよな~ いくらでも文句でそうな映画一位…☆5つ
Netflixで観ました
理想や理念があるのは良いことだと思うし、父子のいいシーンがたくさんあるが、
ストーリー上、何かと都合が良すぎたり、子供たち素直すぎたり、見え方が良すぎ(ボロボロの服とかがとてもオシャレ)で嘘っぽさが拭えないことで、どうしても入り込めなかった。
継ぎ接ぎやお古を着ていてもオシャレに見える点は、ビジュアルグッドなポスターなどの影響で観たいと思う人を増やすのに役立っている気もするので、全面的に否定はできないが、個人的には黒板五郎(北の国から)のほうが応援したくなってしまう。
それと、収束の感じも、義両親とのこととか、大学のことはどう話し合って辞退したのかとか、あっさり全員学校に行くことになったみたいだし(嫌がる子や学校に合わない子が1人もいないの?)、じゃあこれまでの10年何だったの?って感じで、ん? てなった。
今どき森に住んでなくても、不登校とかで学校行かずとも立派に大人になってる人はいるわけだから、「学校行く=まともな暮らし」みたいな結局既存の価値観を疑わず同調しただけみたいになってて、もやもや。子どもに選ばせるとか、ひとりひとりに最適な方法を見つけてやるとか、あのお父さんらしい熱意ある着地が欲しかった。
〈良いところ〉
下の子2人がとにかく可愛い。
劇中に登場した本が面白そう。
ああいう車ほしい。
感心したのは、車から全裸で出てくる父親の局部を、ボカシたり、障害物で遮ったりせずに、堂々と見せていたところ。あれを隠したら結局意味が変わってくるもんね。
この映画は、子育て中のパパが観るのが1番いいんじゃないかな。
アメリカや日本のような先進国の、父権の弱くなった現代の父親の涙腺にはこたえるでしょうな。
三つ子の魂百まで
極端な教育方法は親のエゴになるんだろう。
主義、思想まで隔離された場所で押し付けられ、それが普通だと信じきってしまうと外の世界に順応できなくなってしまう。
しかし、根本的な知力体力精神力を身に付けた上で個人の選択肢があれば最強なんだろうな。
いろいろ考えさせられる作品だった。
愛がゆえの決断の正しさ
作品ポスターに「普通ってなんですか?」と謳い文句がある。
確かに普通ってなんだろう?正しさってなんだろう?幸福ってなんだろうと考えさせられた内容。
観ていて途中までは、それぞれに正しさの解答があり、信念があることが正しさと導くと思っていた。だから、主人公のベンの気持ちも理解できたし、奥さんのお父さんの言葉も納得した。ベンが子供を置いてひとりで去るシーンはほんとうに辛かった。普通がほんとうはとても大切なことなのかと考えさせられた。いみじくもいまの自分がやはり普通であることに幸福を感じているかのように。
けれど、やはりその正しさには正解や善悪はなく、ほんとうに必要なのは愛なのかと感じた。
ベンの愛を感じる作品だった。
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