「不自然な「自然生活」」はじまりへの旅 U-TAさんの映画レビュー(感想・評価)
不自然な「自然生活」
最初の鹿は美しいかったけど…何なんでしょう 森の中で訓練して イズムを叩き込み…まあ 色々思うのですが、結局は誰にも共感できなかった。ヒッピーパパ ママがどうしてこうなったも描ききれず、それぞれの子供も個性がないのも不自然 祖父母も…全ての人物の描き方が薄っぺらい だから、物語にリアリティーがでない。監督には日本の大家族テレビを見せてあげたい そう 子供たちが「優等生」すぎる。
旅の珍道中 もっと笑わせるネタあったと思うが… そこは狙いではなく、何だったんだろう? 「知的」な話しも薄っぺらいから なるほどねとか難しいなとかも感じれない。
母の死というお涙ネタ中心話しに見えてしまった。しかも この母の描き方も薄いので 母の存在の大きさを言いたいのだろうが、それを曖昧な夢の中で描こうとしている。あやうい 「誰だって母は偉大だよね」と押しつけられている
子供たちが祖父の家を何故どうやって出たのかはばっさり無し 反抗した息子とすぐ和解
そして、最後は結局 「仏教」は燃やしますよね~か
そういう事か この映画は全部「形式」の話し そう「ヒッピー」も形 こんな演奏でしょって言われている…それがずっと観ていて、不快感を持ったんだなあ
その最後の崖の海のシーンも未来への広がりが感じられない あの演奏も「ヒッピー」スタイルにとらわれた内向きに見えてしまった 美しくないんだよな 真似事に見えてしまう。火もショボい 最後 トイレ…それがリアリティ…それとも笑うとこなのか?
さらにナミビア…雑すぎる決断
失敗作じゃないか でも 好評化か…映画館でみたら違ったかな…
最初の鹿とエンドのI shall be releasedだけ良かった
自分なりになぜこの映画に嫌悪するのか考えると、 この父のしている事に愛がない。哲学とか教育 好きだから教えてるのではない。肉体的訓練も山に暮らすのも、音楽すらも 武装でしかない。これは 誉められたいから、誰かにすごいねと認められたいから…監督はインタビューで 知的と感情の両方を表現したかったと言うが、
これは知的ぶりたい映画であって、知的ではない。それゆえに旅の道中のカルチャーショックネタ満載なのに ギャグもパッとしない 要はええ格好しい映画でしか思えなかったということか…
自分でも不思議なほどイラついた映画でした。
監督は鹿のシーンが一番大変だった もう鹿は撮らないと言ってだが、あれが自分には一番よかったなぁ そう だから鹿=自然みたいのが 話しに絡んでないのもおかしいよな~ いくらでも文句でそうな映画一位…☆5つ