「差別撤廃。」ハンズ・オブ・ラヴ 手のひらの勇気 ハチコさんの映画レビュー(感想・評価)
差別撤廃。
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アカデミー賞に輝いた短編を元に、主人公ローレルが愛する女性
に自身の遺族年金を残したいと訴えたことから始まる苦難の物語。
なぜ同性には認められないのだろう、事実婚を届け同居している
二人はどう考えても夫婦といっておかしくはない。それでも郡は
簡単に決定を覆さない。攻防を取り巻く支援団体や友人同僚らの
協力を含めやがて全米を巻き込む問題となっていった経緯を詳細
に描いていく本作だが、並行してローレルの病と二人の愛が深く
描かれていく。日本でも最近何かと話題になる個人のセクシュア
リティ問題だが、愛し合う二人が例え同性だからとそれが社会に
甚大な被害を及ぼすとは到底思えない。単に嫌悪感だけでものを
いっているのでイメージが先行し悪影響だと懸念される事が多い
差別の一つだ。ローレルもそんな生き辛い社会でひた隠しにして
頑張ってきたのだけれど、自身の命が短いと分かった今、残せる
遺産は大いに残してあげようと思うのは家族の当たり前の行為だ。
メディアが取り上げ話題になった後も、彼女は同性婚を訴えては
いない。あくまで年金の権利を認めてほしいことに集中している。
J・ムーアの熱演もあって生きざま自体がカッコいい女性だった。
そんな彼女を支え続けた同僚デーン(M・シャノン)も素晴らしい。
(家と犬とパートナー。短かいけど全てを手にできて幸せだったね)
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