「2人の尊い愛と勇気が、のちに同性婚の合憲判断につながる」ハンズ・オブ・ラヴ 手のひらの勇気 AuVisさんの映画レビュー(感想・評価)
2人の尊い愛と勇気が、のちに同性婚の合憲判断につながる
ローレル役のジュリアン・ムーアは、「アリスのままで」で若年性アルツハイマー病になる教授を演じてアカデミー主演女優賞を受賞。つまり、難病患者のなりきり演技はお墨付きなわけで、本作でもガンを患ってから衰弱していく様子の描写が圧巻だ。
本作の脚本は、トム・ハンクスがエイズになるゲイの弁護士を演じた「フィラデルフィア」の脚本家のロン・ナイスワーナー。彼自身もゲイを公表している。
また、ステイシー役のエレン・ペイジもレズビアンをカミングアウトしていて、本作では製作にも参加。つまり、同性愛者の映画人たちが元の実話に勇気づけられ、その愛をさらに多くの人へ「手渡していこう」という想いがあったからこそ、「ハンズ・オブ・ラヴ」が実現したのだ。その事実をおさえて観ると、一層感慨深くなるはず。
2人でリフォームした「家」が象徴的な意味を持ち、守るべき大切なもの、普遍的な価値を表している。
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