「空前絶後の駄作。お金と時間を無駄にした。。」真田十勇士 若旦那さんの映画レビュー(感想・評価)
空前絶後の駄作。お金と時間を無駄にした。。
大河ドラマ「真田丸」の人気に乗じて映画化された、時代劇ともコメディとも取れない、どっちつかずな無茶苦茶映画。
個人的な感想ですが、人生で初めて開始15分で劇場を出ようと思った映画です。はっきり言って最悪です。観客を舐めてます。
では、さきに辛うじて良いところを。。
評価できるポイント①
合戦シーンは迫力があります。エキストラをたくさん使って実際に人が動いているので、臨場感があります。
評価できるポイント②
殺陣の質が高い。役者全員よく訓練されています。
評価できるポイント③
最後のどんでん返し。あれは驚きました。
では、本題です。
がっかりポイント①
いきなり冒頭クオリティの低いアニメが10分間延々流されます。十勇士を集めていくのですが、なぜ仲間になるのかはよくわかりません。個性的なキャラが多いにもかかわらず、真田幸村との関係性が薄いままに進みます。
がっかりポイント②
セリフまわしの違和感。特に中村勘九郎が演じる猿飛佐助。ひどいです。元が舞台ということもあるからなのか。全てが決めゼリフのような感じで、違和感が拭えず会話の内容が入ってきません。
がっかりポイント③
配役に無理がある。猿飛佐助が中村勘九郎。。これは言うまでもありません。
そして、真田幸村が加藤雅也?大竹しのぶが淀殿?そしてこの2人が恋仲?頼りない幸村を演じるにしても、加藤雅也ではあまりに軽くて若い。淀殿はババア過ぎて。。相まってギャップがすごいです。
がっかりポイント③
CGが安っぽい。合戦時の投石シーンや生首が転がるシーンが顕著です。興ざめします。
がっかりポイント④
血を派手に出せばいいと思っているのか。決闘シーンの描写が無駄にグロいです。
がっかりポイント⑤
才蔵が空を飛ぶ?まるでトンビの如く高速で空を飛びます。ぶっ飛び設定としても、あまりに、ぶっ飛びすぎていてついていけません。
もし、このようなアメコミ風のヒーローを描くなら他のキャラもアメコミ風にぶっ飛んだ特殊能力を持たせるべきです。バジリスク甲賀忍法帖並に徹底してやるべきです。
がっかりポイント⑥
大島優子、残念、立ち位置も微妙ですし、ヒロインとしては魅力イマイチです。作品の安っぽさに拍車がかかってしまいました。
がっかりポイント⑦
いらないカットが多い。作品全体に言えることですが、話の筋がわからなくなるくらい無駄なカットが多いです。合戦シーンでは十勇士が死ぬたびに、「〇〇 討死」とかいうテロップがいちいち画面真ん中に出てきます。流れをブツ切りにされます。
がっかりポイント⑧
エンドロールがくどい。アニメがメインなの?と思わせる代物です。静止画でその後の世界を描くわけですが、もう少し含みをもたせた終わり方の方がまだよかったです。
がっかりをあげればキリがありません。
期待していただけに裏切られた感が大きいです。いや、がっかりを通り越して笑ってしまいました。感想は人それぞれですが、私は劇場での鑑賞はオススメしません。
おそらく、舞台を見に行かれた方が満足できるはずです。