神様メールのレビュー・感想・評価
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かわいく生死を扱う作品
かわいい系の映画のようだけど、かわいいだけじゃない。重い……そう!これは、かわおも映画!(は?)
もとい、
「ぼーっとしてるともったいない」と、自発的に思わせてくれる作品です。
ちょっと今すぐに繰り返し観賞するには気が進まないので(重くて)、
繰り返し観賞することがあるかわからないけど、
作品じたいのストーリー(?)は、
主人公の「勝手な父親への怒りや反発、それと自立」くらいしか読み取れなかったんだけど
この映画は、ストーリーやキャラクターをたのしむよりも、
全体を俯瞰から眺めるというか…
観賞後に、「死ぬことと生きること」を観るものに考えさせるというメッセージがものすごく強い。
さらには、ラストね。
神様から女神さまに世代交代されるんだけど、
神様がつくった「決まりごと」は、「再起動」により
新しい「決まりごと」に生まれ変わる。女神さまが創っていく。
神様がつくった人間たちの、神様が決めた余命データは削除され、
女神さまは、七色のような色鮮やかな花を空に咲かせた。
それはまるで、運命は決められたものじゃない、と言っているように見えた。
「自分が生きたいように一所懸命生きるのよ(余命なんか気にしないで)、
命はたのしい素晴らしいものよ、謳歌しなさい」と言ってるように思えた。
答えに正解はない。
重要なのは、ひとりひとりが考えること、自分の生き方と向き合うことに。
もしも自分なりの答えを出して持つことができれば、
これから自分が生きていく指針になるのだと思う。
あ、そうすると…、さっきキャラクターを楽しむ作品じゃないって言っちゃったけど、使徒たちそれぞれの生き方は見張るものがありますね。
聖書とか使徒?とかまったく知らないけど
わかったらもっと楽しめたかな?
逆にいうと、知らなくても観れます。
すごい作品でした。
監督からの「分かりやすい優しい」メール。
生涯ベスト、という映画の評価や考えることはしたことがない。生涯で好きな映画は変わるからだ。というのはあまのじゃくなオレでなくてもそうだと思う。例えば「ロッキー」が好きだったころはあっても、今では「ロッキー4」のほうが好きなのだが、それは、オレがいつ、どういう状況で観たか、ということのほうが、映画の質よりも大事だと思っているからだ。
「ロッキー」があったからこそ、スタローンはスターになったが、「ロッキー4」があったからこそ「オレの」スターになった。
映画とはそういうものだ。
そんなオレでも、いまだかつてない映画体験をした1本がある。質とか、どういう状況とか一切関係なく、オレのチンケな脳みそを揺らして、なだめて、覚醒させた1本がある。
「ミスターノーバディ」
ジャコ・バン・ドルマルの名前はオレの脳みそに刻み込まれてしまった。その彼の最新作がいよいよ公開される(というよりひっそりか)という。
観るのが怖い。うれしすぎて怖い。だが、あれ以上のモノは出てきやしないのでは、という不安もある。
気付けば、出張帰りの新横浜から直接ららぽーと横浜へ。
「神様メール」
神様批判等のくだりはここでは触れない。分からないし。
というより、そんな見方をしては、この映画の「陽気さ」「優しさ」「美しさ」を斜に構えてしまって見損なってはもったいない限りだ。
前作「ミスターノーバディ」は、人生の分岐点ですべての選択肢を実践した男が、選べる可能性こそ、「人生の豊かさ」、「人の豊かさ」と知った物語とするならば、今回は選択を奪われた人たちの、生き様をどう締めくくるか、という物語。
締めくくる、というのは、神様が使うPCからメールで余命を宣告された、というものだが、その設定はどうでもよくて、締めくくる、という状況を強制的に与えられたら何をするか、という、まあ、よくある余命もの、といってもいい。
そう、前作とは、設定が違えど、これもまた、人生賛歌。
人は重大な局面に直面すると、心のままに、行動することができるか?それぞれの登場人物を描く、ある種のオムニバスもの、と言ってもいいだろう。
それを、「とんでもない」美しい映像で描くのだから、たまらない。
特に、余命を知って保険屋から「狙撃者」になった男のエピソードが美しい。特に鏡に映った自分との抱擁。(書いても意味わからんよな)には、一瞬にして本気で涙がこぼれてしまった。
また登場人物それぞれの心の中にある「音楽」がこれまた、美しい。クラシックに疎いオレでも、なんとその人物とシンクロした選曲なのか、と息をのむほど。
前作「ミスターノーバディ」が役者、映像、音楽、脚本、演出とパーフェクトだったのに対して、今回は徹底してコメディ色を強め、前作よりも分かりやすく俺たちを応援する。
分かりやすい、というのが今回最もドルマルが狙った点なのかもしれない。
神様批判、風刺、というには、鑑賞後、こちらの心が優しくなりすぎている。
追記
次は何年待たされるのだろうか。楽しみで、不安でたまらない。
意外にシリアスもの
コメディと思って観たが全然違っていて、どちらかというとシリアスものに近い。それはそれで良かったのだが、最後の展開でそれまでの雰囲気を台無しにしてしまった。
あと、カトリーヌ・ドヌーヴが出ていて、結構うまい演技をしているが、 彼女の若い頃にファンだった私としては、この映画のあのような役をやるのを見るのは、ちょっと辛いな。
奇想天外
もし自分の余命を知ったらどうなるのだろうをテーマにおかしな神様の娘が自分の使徒を見つけて新・新約聖書を作ろうとする奇想天外なぶっ飛んだコメディ。(子役がでているが子供には見せられません)
神様一家がおかしいのは勿論、使徒も癖が強い面々、荒唐無稽も極まれり、ドヌーブの彼氏がサーカスのゴリラとはなんたる暴挙。
神様一家がしがないアパート暮らし、おまけに人間並みの生活感、父はエホバの神らしいがサディストで暴君、DV親父、兄がキリストで主人公のエア(ピリ・グロワーヌ)はその妹、ここまでは良いとしてお母さんはマリアだったら女神ではないでしょう、後妻かな?
原題:Le Tout Nouveau Testamentは新約聖書の意。父が旧約聖書、兄が新約聖書なら妹は新・新約聖書、新しい福音書を作って人を幸せにしたいという健気な志。
使徒候補はランダムに抜いてきた人別帳による、外見や体臭のように人それぞれに心の音楽と言うものがあるとしてイメージソングをつけて遊ぶのだがなかなか凝った選曲。
6人の使徒が揃ったことで奇跡が起こるのだが観てのお楽しみ。
・第一使徒:オーレリ(ローラ・ヴァーリンデン)は片腕の美女。座右の銘「人生はスケート場、大勢が滑って転ぶ」。ソウル曲:ヘンデルのアリア「私を泣かせてください」
・第二使徒:ジャン・クロード(ディディエ・デ・ネック)は独身中年、小鳥に導かれて憧れの冒険の旅に出る。ソウル曲:ラモーの「鳥のさえずり」
・第三使徒:マルク(セルジュ・ラリヴィエール)は性的妄想癖(全裸の女性多数出演)のもてない中年、初恋の娘に再会し愛を知る。ソウル曲:パーセルの歌曲「ソリチュード」
・第四使徒:フランソワ(フランソワ・ダミアン)は妻子持ちのセールスマンだが殺しが趣味の異常性格者、エアのおせっかいでオーレリに恋してしまう。ソウル曲:シューベルト「死と乙女」
・第五使徒:マルティーヌ(カトリーヌ・ドヌーブ)は有閑マダム、ついにはゴリラと同棲。ソウル曲:「サンダーとブレイズ」
・第六使徒:ウィリー(ロマン・ブライド)は異常な母親のせいで膵臓を痛め余命わずかの少年、最後の望みは女性になること。ソウル曲:シャルル・トレネの「ラ・メール」
発想と映像と音楽の美しさ
フランス映画?というようなシュールな要素が所々にあった。
全体的に音楽が暗めなので少し眠くなりそうだったが(笑)言葉も映像もシュールなオシャレさがあって素敵だった。
結局全て性的な要素に繋がる部分が少し嫌な気がしたけど、ゴリラと愛し合う女性がいる辺りで嬉しかった(=^^=)
左手が踊っているところは何故か涙が出そうになった。
好き勝手に人々を苦しめた神様には、自業自得で全て悪いことが起こっていくのが面白かった。笑
私が余命宣告をされたら、逆にそこまでの間は無敵ということだからなんでも出来る気がしてしまうかもしれない。
常に死を意識して生きれたら、強くなれそうだと思った。
兄貴よ、お前はなにもせんのか
聖書にも出てこない神の娘、架空の妹エアちゃん。
古いパソコンを駆使し世界を操る神は、手は挙げないもののドメスティックバイオレンス気味で高圧的。
そんな父から隠れるようにミニチュア人形のふりをする息子(キリスト)、苛められる母(女神)。
そんな神の姿は、私から見ればイメージ通り。旧約聖書の神は平気で人ごと街を焼き尽くすし(ソドムとゴモラ)、授かった息子を生け贄にしろと言うし(イサクの犠牲)、生物滅亡計画はおこすし(大洪水)、理不尽でキレやすい。
エアちゃんが送ってしまった余命宣告メールで混乱する地上で、新たな弟子を選ぶ旅に出るエアちゃん。
弟子といいつつ人類に貢献するわけではなく、むしろエアちゃんが彼らを小さな幸せに導いていくだけで、神と娘の話の割にはだいぶこじんまりとした展開ではありました。
ただ、登場人物が聖書の教えに出てくるタブー(獣姦、離婚、性倒錯)をことごとく破っていくさまは、聖書ならびに古い固定概念に縛られず、心のままに生きることが本人にとっても周囲にとっても幸せなのだというメッセージなのかもしれない。
ついでにいえば「神」は神と言いつつ、本物の神に選ばれたただの人間なのかも?
神の部屋がコインランドリーにつながっていたり、最後の晩餐の絵画に人が増えていったりという小細工も楽しいですが、寿命があるうちは何をやっても死なないことを証明するために無謀なことばかりしでかす男に一番笑いました。
だけど、女神によって寿命がリセットされたのに気がつかずに死んでしまったのが皮肉。
もうなんかゴリラって感じ
そもそも神様ってくくりの物が人の形から始まり、自分に似たものをパソコンを使って世に作り、世界を全て作り上げ、どんな性格か、どんな過ちが起きるか、余命はいつかなど何もかもあの悪質なパパ《神さま》作り上げた世界という設定はすごく面白くて見入ってしまいました。
パッケージからしてポップな感じで笑いあり涙あり的な話なんだろうなと思っていたら、笑いは無く、割と暗めなストーリー展開でした。
ラストはメルヘンになりますが、笑いはなかったです。
ゴリラ部分は笑う部分はないんだろうけど、ある意味ギャグでした。
自分が産んだ娘により、キリストの使徒と呼ばれる6人が復活し、奥さんの手により世界は平和へと導かれました。
なんていうか全体的に最終的にSEXみたいな話でしたね。
ゴリラが衝撃的でした。
ゴリラ?!え?みたいなw
余命62年の彼は爆発して消えちゃいましたが。笑
面白いというより設定に興味があり最後まで見きれた感じでした。
別に人にはおすすめしないかな?くらいです。
期待しすぎたかな
映画館の予告で『Happy』な雰囲気満載の宣伝広告だったので、観てみたら。
結果、うーん。
ラストは今まで神である夫に虐げられてた妻、女神が世界をハッピーに変えるので、嫌な感じでは終わらないけれど。
なんせ、父親の娘エアを怒鳴り散らすシーンが多すぎて。はっきり言って不愉快でしかなく、ストーリーに入り込めなかった。
この監督の他の作品は評価高いみたいなので、今度観てみようかと思う。
うーん
うーん。という感じで。邦題や予告編だともう少しポップというか明るめというかそんなイメージは裏切られた。思っていたよりブラックでシニカル?コメディ少なめ。神とか司徒とかそういう話されても日本人にはわからん。余命宣告を受けて色々人生の岐路に立たされる人たちの話だと思っていたが、想像してたのと違いすぎてよく分からん。他の人の感想を受けて追記します。
あと、エア役の子は可愛かったので、今後ステキな女優になることを祈りたい
嬉しい
なんで仕事だけの人生?なんで愛する人を傷つけてしまうの?なんで戦争がなくならないの?
様々な問題を抱える現代は、そもそも男性中心の社会が原因だからなんじゃないの?だったらさ、女性が世の中再起動して明るく変えちゃえば?ということをさらっと可愛らしくポップに見せてくれます。
「女性達、自信を持ちなさい」とポジティブなメッセージを受け取って、とても嬉しい気持ちになりました。そして、ジャコ・バン・ドルマル監督が大好きになりました。
神のみぞ知る、お話。
神様はブリュッセルのアパートメントに住んでいた、というとんでもない設定から物語は始まる。しかもパソコンで人びとの「人生を弄ぶ」という人となり(神なり)である。
神一家の家族構成は、神と神の妻、そして息子と娘という設定で、神との折り合いが悪く下界に降りた息子(JC : イエス・キリスト)に続き、娘(エア)も神である父に反抗し下界へ。娘が神のパソコンを乗っ取り仕掛けた「人びとへの余命宣告」という時限爆弾が人間の運命を思わぬ方向へと誘い、デトックス的な効果をもたらしていく。
使徒が18人に増えていくという突拍子もないお話に加え、ちょっと天然で摑みどころのないキャラクターである神の妻(女神)が無垢過ぎたりして、この映画は、神というモチーフに人間的なエッセンスをひと振りふた降り加え、ファンタジックな味付けで語る「人間賛歌」であると思う。
妻を演じたヨランダ・モローの怪演と、ゴリラと愛し合う老婦人を演じたカトリーヌ・ドヌーヴがとくに印象に残った。
創造主たる神は実はブリュッセル在住の引き篭もりDV親父で、デタラメ...
創造主たる神は実はブリュッセル在住の引き篭もりDV親父で、デタラメな法則を作って人々を不幸にしては喜ぶ様に激怒した娘エアは、父に反旗を翻して父のPCから人類に対して余命を告げるメールを一斉送信後人間界に逃亡。兄イエス・キリストにならって、自身の使徒6人を見つけて彼らの言葉を綴った新たな聖書を編纂すべく旅に出る。
原題が『新・新約聖書』という意味なので全編かなりきわどい風刺に満ちていて、人間の心が奏でる音楽を聴き取ったり、ハムサンドを一瞬で2個に出来たりとささやかな特殊能力を持つエアが、余命を知ったことから自分の人生に奇妙なテーマを与えた風変わりな使徒達の人生に光を与えていく様と、エアを追ってブリュッセルの街に降臨した神が自分で作った法則で足を掬われるドタバタの対比がとにかく面白く、彼らを待ち受ける驚天動地のオチがスカッと爽快。
不死が実現した遠い未来を舞台にしたSFだった前作『ミスター・ノーバディ』とは真逆の世界観の中で炸裂する奇才ジャコ・ヴァン・ドルマルの無邪気なセンス・オブ・ワンダーに脱帽です。
しんどかった…
正直見ているのがしんどかったです。
というのも、映像も内容も少々飽きやすい…
素人ながら、この映画を題名から惹きつけられて
楽しみにしていた身としては
かなり残念だった…
この時代のものなの?
原作があるのですか?
調べ不足ですが、男性社会的な背景が伺えたし
女は黙って、男が一番みたいなのがベターでこの時代には、ん????っと思ってしまった。
神様がパソコンを使って人間を操る、
なんていう発想は面白いなあとおもったが
そのあとの話の展開がもう、見てられなかった
疲れてしまった
後半頭に入らなすぎてあまり印象に残っていない、、、(ごめんなさい)
神様っていうイメージが、こんなにも人間の格好姿として現れてやっている…
元は違ったけど自分に似た人間に姿を変えて…
とかちょっと内容がガバガバで
頭に入りにくい…
あと、画の撮り方、カットがキャストを正面から撮るシーンが多くて
カメラ目線で語るシーンが多かったのが特徴的…
神様の娘がカメラに語りかけるシーンはまだ良いとしても
他の登場する人もほとんど真正面からの図で
飽きてしまう…
映画は漫画とか本とかと違ってカラーで美しいのがいいのに
人を真正面から撮りすぎてて何が何だか分からなくなってくる…
あと集めた涙は?
なんか、私は泣けないから集めてるみたいなこと言ってたけど…
あれも、ただ単に神様っていう人間と違うっていうのを強調?アピールしたいだけのセリフだったのか?と…
あーいうのも話の展開に持ってきたら面白いのに
ハリーポッターでも涙を集めたりするけど
とても無意味な涙集めだったのでは?
せっかく面白い設定だったのに…
私には理解しがたい…
残念だった…
花柄は苦手
終始、整合性のないストーリーと笑えないジョークで疲労しました。
最終的にただ単一の「しあわせ」を押し付けられただけの印象で、とても排他的でひとりよがりな筋書きだと感じてしまいました。
伏線もとくに回収されないまま。老人の寿命の話のフリは?集めた涙は何のためだったの?
映画は感性と、それに引きずられない知性を備えたものであってほしいです。
本当に映画日記のように自由に書いております。 ギンレイホールにて。...
本当に映画日記のように自由に書いております。
ギンレイホールにて。 なんか、見終わってみると、そんなに悪くないかもって思ったんですが、やはり自分には少し退屈な感じで。 あ〜見た事あるって感じで。もっとファンタジックな感じを期待してたんですが、ちょっとユーモアに欠ける印象でした。神という設定とあまりにかけ離れた設定がある意味、狙いなんだと思うのですが、神がだいぶ古いタイプのパソコン一つで人類を形成したという設定に、あまり好奇心をそそられるところがなかったというのが正直なところです。でも、ゴリラが
人を追い払って、ゆっくりベッドに戻っていくシーン、面白かった。ゴリラと人が愛し合うっていう設定は好きでした。
高品質コメディー
文学的形容が溢れる作品。安心できるカタルシス。映像の作り込みも面白い。仕上がりが秀でていて、ベルギーの映画作品のレベルの高さを痛感した。ただ、やはりフランス語は普段あまり聴かないせいか、ニュアンスをたぐり寄せるのは多少苦労する。
ただ、メタ発言等も冒頭の紹介であるから、そんなに肩肘張らずに鑑賞はできる。
ストーリーの内容も凝っていてきちんと伏線も回収されており、昨今の破綻の多い物語ではない。
やはり子役の女の子の演技の巧さが目を惹く。天才なんてのは世界中にターゲットを拡げれば沢山いるんだろうね。
ラストのオチの奥さんの女神の粋な顛末がカタルシスを感じさせてくれて観終わって幸せな気持ちになれる。
騙された。
予告編に騙された。
もっとコミカルな話しかと思ってたら、フランス特有の、愛だの人生だの、性だの死だの…おおよそ、予告編からは想像できない内容の話だった。
そういうモードでチョイスしたわけではないので、鑑賞中ずっと不機嫌だった。
色々と揶揄されてるものがあり、神の扱いだとか立場とかは興味深くもあったんだけど、なんか小難しい話エピソードが多く、腹立たしい。
そんな話しを期待したわけじゃないからだ!
まんまと広報にしてやられた感じだ。
哲学的なフランス映画コメディが好きな人は楽しめるかも!
俺は予告編作った連中を詐欺罪で訴えたい。
…まあ、それでも劇場に足を運んだわけだから、優秀な予告編ではあるのだろうが!
嫌いじゃない
非常に…もう一歩!という感じ。
設定が生かし切れてない気がする。
それぞれのエピソードも、笑いのセンスも個人的に満足。
ただ、ストーリー的になんだか消化不良感があるんですよねぇ。
あ、でもちゃんとフリを回収してたのは良かったw
事件は俺たちが解決するんじゃない!勝手に解決するんだ!
予告編みて面白そうだったので、見てきました。
ちなみに色々と文句言ってますが、文句言うのも楽しいんで笑
全体的には、エアがかわいいけど、現実世界に絶望しすぎだし、筋は通ってないし。ラストは勝手に事件が解決しちゃうし。こういうと悪いけど、ひどいストーリーのお手本みたいな感じ笑
でもエアがかわいいから許す。
まず冒頭。エアかわいい。
書斎に忍び込むシーン。神様が無防備すぎる。部屋に忍び込んだことをなぜバラす?
バラしたのに神様がたまたま鍵さらして寝てるから助かったけど、もしそうでなかったら話終わってたね。
まあ、エアが世界に飛び出す決意をするためのシーンだからしょうがないにしても、違和感ある。
エマが現実世界に来るシーン。
え?雨降ってるけど、神様が降らすもんじゃなかったっけ?謎。
という疑問を皮切りに今起きてる出来事は何?誰が決めてんの?という謎が大膨張。キリないし、まあいいや。
いろんな人と会っていくシーン。
涙集めるってきたなそう笑
正直6人ずっと同じトーンでだらだらと話進むので途中からツラくなってくる。これが神様のイタズラか?
しかもそれぞれに音楽が流れてるって。西洋の音楽ばっか。なんかなあ。差別的。
ツッコミどころ多数。いまから何個か挙げるけど、読み飛ばしてもいいかも。
義手とは言え、肩でパスンって音したら気づくだろ!
鳥めちゃくちゃ寒いとこまで行けるのな!じじいと鳥は飯とか食べてないのか!?
ゴリラ!どうやってもらったの?しかもサーカスの音楽が流れてるっておい。内面表してないじゃん。ゴリラ出したいだけだろ!
あとなぜ海で出会った美女さんはあんなガキに恋するの?謎!
神様から逃げるシーン。
なんで行き止まりのほう行くの!?ばか!
しかも水の上歩けるんかい!最初なんで嘘ついたんだよ!え、まじでなんで?
しかもホームレスさんが戦いかけてからエア逃げるじゃん!あれひどいでしょ!最初から水の上に逃げろよ!戦ってケガしたらどうすんだよ!
いろんな男(オスも)と女がくっついて行くシーン。
なんか監督の恋愛観が表れてるのかな。
一方的に好いていれば、女は必ず応えてくれるみたいな感じ。あらやだやだ。(オバちゃん風に)
しかも、内面に惚れるって描写がほぼゼロで、だいたいの人(特に男)が一目惚れなので、結局顔かよ。と思ってしまう。監督にとって恋愛は結局顔なんだろう。
まだまだ文句言いたいけど、とりあえずラストについて。
なんかエアたちが勝手にちんたらしてる間に、ママがたまたま解決。
うをーーい!!コンセント抜いて挿せば解決したんかい!!
しかもママよ!パソコンとか触れるのな!ビックリしたわ!どこで習った!?
そしてエアよ!これまでかわいいかわいいと甘やかしてきたけど(笑)、もう堪忍袋がうんちゃらだぞ!
お前冒頭でママのことバカにしてたよな!こいつは刺繍か野球カード集めるだけでまともに喋れもしない。みたいなこと言ってたよな!!
なのに解決した瞬間、
「ママだあ〜」
じゃねーぞ!!っざけんな!!
てめーなんもしてねーだろうが!!
そして監督よ!
空が花柄とかいいか?現実の空だってめちゃくちゃ綺麗じゃん!お前普段何見てるんだよ!
あと動物描写で問題点多数。人間至上主義すぎ。
ゴリラと人間の子供は人間ってヒドくない?
ゴリラも人間と恋愛するって描いてるのに、結局なに?やっぱ人間がいいよねって?ひど。
あと、魚までペットにすんなよ。
人間にとってのみ都合がいい世界が理想の世界って本当いつの時代?
ということで、、
現実世界で頑張んなくても、いい世界になるよってとることもできる時点でダメすぎ。
ブラックジョークがいけてる?そんなに。グレーぐらいじゃね?
強いて言うならすげー差別的なところがブラックかな笑
クソな神様に反逆する!っていうけどさ、みんな。そういうストーリーのカタルシスってさ、計画ねって相手を罠にハめて「やってやったぜ!(どやあ)」が気持ちいいじゃん?それは賛成でしょ?
でもこの物語では、エアさんほぼ無計画で、ママがたまたま解決するし、神様が痛い目みるのも勝手についてきて勝手に苦労してるだけじゃん?これじゃなんも気持ちくない。ひゃっふー感ゼロ。
こういう感想を書くと、「細かいこと気にするなよ」という人が多い。君もそう思っただろう?
細かいことじゃないわよと言いたいが、100歩譲って指摘した項目が細かいことだとしよう。
でもね、いいかい?世の中には、細かいこと気にしなくていい作りになってる作品はたくさんあるんだよ!
君は全然みたことないかもしれないが、あるんだよ!
そういった作品に圧倒的に負けているということは認識しておいて欲しいんだ!
ガッテンしていただけましたでしょうか?ガッテン×2
ただ個人的にはこの作品はすごい楽しんでるんだけどね笑
中身は心底典型的なダメダメ作品だけど、表面上ほんわかしてるため、意外と普通に評価しちゃう人が出るから、本当のことを教えるのが楽しいね。
なんだろ、人の勉強みるときに、そこ間違えやすいから注意しなよ〜って思ってると、見事にそこ間違えちゃう友人を見る気分?みたいな笑
まあ単発で面白いとこはいくつかあったかもね(適当)
いろいろ言ったけど、エアが終始かわいいので☆1.5で。
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