劇場公開日 2016年5月27日

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神様メールのレビュー・感想・評価

全64件中、1~20件目を表示

3.5好みが極端に分かれるシニカルなコメディ

2025年6月17日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

セリフが文学的なのか、たまたま翻訳字幕担当の松浦美奈さんの意思が働いたのか、はっきりしませんが、使われる言葉は直感的で、無機質な塊のようなものばかりです。
日本人の大多数は、一神教に対するニュートラルな志向があるので、案外、抵抗なくこの映画の世界観を受け入れられるのかもしれません。

神様が、そこら辺にいるようなむさいおじさんで、そのあまりに暴虐な振る舞いに我慢できなくなった神の子エアが、兄である同じ神の子イエスのアドバイスに従って、人類の救済を求めて6人の使徒を探して旅をするという風変わりなコメディです。

見せ方がとてもスタイリッシュで、人間の「余命」がメールで届くというシチュエーションを一瞬で分からしめる面白さや、探し当てた使徒たちの、それぞれが持つ奇妙な価値観に共感を覚える語り口に加え、ダビンチの名画「最後の晩餐」を使った使徒たちが増えていくヴィジュアルなど、おとぎ話として楽しめる映画です。

神職の男が実物の神に馬乗りで殴り掛かったり、結婚関係の破綻よりも目の前の欲望を優先する人間の業など、シニカルな目線で愚かさをあぶり出し、神様を信じる人には受け入れがたいような描写があふれていますが、あえてタブーに挑んだブラックなユーモアが新鮮な驚きを感じます。

ひとりの少女のロードムービーとして見ても、楽しめますね。

ただし、結末にはかなりがっかりしました。とにかく、ありとあらゆる秩序が崩壊するさまを、肯定的に、ライトに、受け入れてしまう人間なんて、そんなにたくさんいるでしょうか?

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うそつきかもめ

4.5エンディング前までは今年ベスト級

2024年12月15日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:VOD

そもそもファンタジー系の作品であったが、ラストはよりファンシーでファンタジーになって、もう少し控え目に着地してくれればと不満が出てしまった。
それでも、そこに至るまでは本当に面白くて、こんなに面白い脚本はそうそうないぞというくらいで、今年観た映画の中でもベスト級になり得た。

と、かなりテンション高く感じていたのだけれど、どうやら全くつまらない人もいるようだ。
どんな作品でもつまらないと言う人はいるが、本作の場合は人数が多いように見える。
いくつかレビューを読むかぎり、この作品を楽しむためには、ほんの少し聖書についての知識が必要なようだ。

私は不可知論者だ。だからかどうか分からないけれど、神を信奉する人に興味があるし、神にも興味がある。
興味があるから聖書や神についての映画は結構好きで、よく観る。
聖書は読んだことはないけれど、多少のことは分かる。
聖書をなぞった多少のことや、創世についての多少のことくらいの予備知識は必要かもしれない。

内容について。
神の行為や、聖書関連についてコメディ調で非常に笑えた。聖書を知らなくとも笑えるところはあったと思ったが、つまらなかった人はそのへんはどうなんだろう。基本的にはコメディだと思うのだが。

神関連のパートがコメディである一方で、余命を知らされた人間たちのシリアスさがギャップとなって不思議な雰囲気をかもすのが良い。
人間たちは、余命のせいで無気力になる者や有意義に過ごそうとする者など様々な態度をとり、そこも興味深い。つまりはどう生きるかの問題であり、余命を知らなくとも本来なら考えなければならないことでもある。人は必ずいつか死ぬのだから。
もっと言うならば、神は生き方にまでは干渉してこないわけで、神の存在そのものが大した意味を持たないことも意味する。
神様の物語であり人間の物語でもある。関係しているようで絶妙に関係していないところがいい。

あとは、エアが人間界で最初に出会うホームレスの男性がいいキャラクターだと思った。
彼は筆記係で使徒ではないが唯一、エアとずっと行動を共にする。
最初こそ当然ながら全くエアを受け入れないが、次第に口数が少なく表情も真剣に変わっていく様は面白い。
神と対峙した場面ではエアを守ろうと立ち塞がったりもした。
なんでこの人、使徒じゃないんだ。多分エアに一番傾倒してたぞ。

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つとみ

3.0男的なものの終焉

2024年10月10日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

笑える

楽しい

知的

笑える所もあるし、楽しい展開もあるけど
本当の所を理解しようとすると、結構難しい作品かも〜〜

神様が単なる横暴親父と言う設定は
男性中心社会の行き詰まりを感じさせる。

特権階級男性=神様によって行き詰まった社会を救うのは
主人公の少女や少年であり、ホームレスの男性であり
心を病みかけている男女であり、
何より全く存在を無視されている奥さんだったり、
何の特権も力も無い人々。
その構図がやっぱ面白いよね〜〜。

日々の世界の酷い出来事の連続に
ともすれば絶望しそうになるけど
世界を救うのは名も無き人々、と思えば
少し希望が持てるかも〜〜
そんな映画に思えました。

寿命メールを受けとって、
色んな事にチャレンジするお馬鹿な兄ちゃんが
要所要所でいい味出してます。(笑)

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星のナターシャnova

3.0私だったら

2022年4月7日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

余命がわかったら、助かるな色々と。
だって、人は必ず逝くんだから
知ってる方がいいと思いますけどね。
6人は多いかな、3人くらいにして
もう少し背景を深く描いた方がよかったと思う。
お母さんはなんであんな風なの?

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けはえ

4.0ドジな神様の作り出した世界で

2019年11月4日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

楽しい

幸せ

神様がいたとして、自分の失敗や成功が運命だとしたら虚しくなる気がする。しかし、神様も人間界に降りてきて失敗をすると分かったらどんなことも仕方ないか、と思えるのかな…。

そんなことを感じたが、作品自体はすごく真面目で宗教的な要素に引っかからなければ楽しく観れるかなと思えた。

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酷評zero

2.5ちょっと宗教色強めかな。

2019年10月5日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

ちょっと宗教色強めかな。

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👘

4.0最後までみてください

2019年5月7日
iPhoneアプリから投稿

途中までは星2.5くらいの評価で面白みがないなと感じてたけど、最後までみると大逆転というかすごくスッキリした

初のフランス語の映画、楽しめた!

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つばめ

3.0ファンタジーすぎて、最初は意味がわからなかった(笑)。

2019年4月27日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

 自分の余命がわかるというテーマも考えさせられるものがあり、その長さによってどんなことが出来るのかを思い浮かべてしまう。使徒となる悩める人々も個性的で、結局はやりたかったことが出来るのではあるが、この点は単なるコメディでしかなかった。

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kossy

4.0神様が面白い

2018年10月31日
iPhoneアプリから投稿

重い内容と軽やかなユーモアが混ざり合っていて面白かった。
フランス語圏ならではのエスプリが効いていて最後まで退屈することなく観れた。
人間界に降りてきた神様が面白くて、笑ってしまった。

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Fouji

3.0神の少女が活躍するファンタジックブラックコメディ

2018年6月14日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

楽しい

・神の娘が父の作った世界に反発して地上に降りて6人の運命を変える、設定が明らかになったとき何だか日本の今時のアニメの題材にもってこいだと感じた
・寓話的なストーリーなのに描写はリアル
・最後の晩餐の絵に6人の使徒が増えていくのや、おバカユーチューバーの無謀ダイビングなどの小ネタ満載
・母の趣味である刺繍でのエンドロールがおしゃれ
・一つ一つのエピソードは大したことなく、ただ少女エアは可愛いかった
・ラストの重力が変わったり世界が改変される映像には驚いたが、花柄の空は気色悪く感じたよ

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mimiccu

4.0おもしろかった! そんな訳ねーとか思いながら。。 ラストが子供たち...

2018年6月2日
iPhoneアプリから投稿

おもしろかった!

そんな訳ねーとか思いながら。。
ラストが子供たちがメインなのが良い。

いいことばっかも嫌なのはなんでだろ。

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なる

3.5キライじゃないです!!

2018年5月5日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

笑える

わりと好きなタイプの映画だと思います。
自分でも。

設定が好き。
神様がどうしようもなくて・・・
逆説的にね、神様ってこんなんなのかもねーって思えるし。
絶対的権力もっちゃったら、こんな風になっちゃう。きっと。

シュールにシュールなまま
進んでいき、そのままラストに向かような。

昼間に見ちゃったけど
金曜、仕事につかれきった夜中12時過ぎてから見始めたら
意外に面白い!!と釘づけて見られたんじゃないかなって思います。

悪くはないですよ。
うん。

展開が地味ってことかしら?

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emico

3.0余命をどう生きるか。 人生の目的とはそれに尽きるのかも。

2018年2月2日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

余命をどう生きるか。
人生の目的とはそれに尽きるのかも。

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sakahiro

4.0神様ってすぐそこにいたのね(笑)

2018年1月25日
iPhoneアプリから投稿

ずっと観たかった映画の一つ。

神様ってパソコン使えるのか…(笑)

パソコンで人間界の人々の人生を操り続ける独占欲の強い神様。

彼のワガママ放題の操作によって、人間たちはことごとく不幸な人生を送っていました。

そんな状況に痺れを切らした神様の娘は、父のパソコンからこっそりと、人間たちの寿命が書かれたメールを送信するのです。

激怒する父に相反して、冷静に人間たちを見つめ続ける娘。

横柄な父からこんな素敵な娘が生まれることが不思議です。

私が神様メールを受け取ったなら、残りの命をどう生きるべきか考えてしまいました。

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ガーコ

3.0テンポとか、ユーモアのセンスがフランスらしい作品。

2018年1月20日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

テンポとか、ユーモアのセンスがフランスらしい作品。

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mi

2.5大人の絵本!!

2017年11月7日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:VOD

幸せ

出だしからオサレ感が鼻に付きましたが、グランド・ブダペスト・ホテルや可愛い部屋に住んでいる人など好きな人はドハマりする映画だと思います。ストーリーは残酷な一斉メール送信がピークで、素直な恋愛など良い所もありますが使徒を集める展開はダルかったです。ラストもあっけなく解決するので、結局の所は鑑賞中に心地良い気分になったか否かという事だと思います。音楽とロケーションが綺麗で美しくなれそうな気がします。

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𝖒𝖚𝖓𝖆𝖈𝖞

3.5まあまあ

2017年6月17日
Androidアプリから投稿

見てて退屈ではなかったです。
でも面白かったー!またみたいー!とはならない

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みさき

3.0僕の家のドルマルおじさんの変な映画

2017年5月19日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

楽しい

知的

幸せ

ここ最近、『トト・ザ・ヒーロー』、『Mr.ノーバディー』とジャコ・ヴァン・ドルマル監督作品を観てきているわけですが、そして今回、この『神様メール』を観て、ようやく私の中で出来上がったドルマル評が、このコメントの題名でした。そう、ジャコ・ヴァン・ドルマル監督の作品って、親戚の変だけど面白いおじさんが作ってる変な映画って感じがピッタリなんですよね。

「おじさん、また、変なの作ってるんだからぁ」「もっとカッコいいの作りなよ、おじさん」「まだ映画なんか作ってたの、おじさんは。もっとちゃんとしなきゃ駄目だよ」「もう、あいかわらずダサいなぁ、おじさんは。もっとあそこは、こうしなきゃ駄目だよ」。こんなことを笑って言ってる自分の姿が目に浮かぶんですよね。でも、もちろん、大好きなんですよね、このおじさんのことがね。

あぁ、なんかこの僕の家のおじさんイメージが出てきたら、妙にすっきりしちゃいましたよぉ。これで私の中のジャコ・ヴァン・ドルマル評は完成した感じです、はい。

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チャーリー

3.5ラスト10分。

2017年5月11日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

神とか使徒とか。宗教系っぽい作品は日本ではなかなか難しいけど、
神がPC使ってるとか、洗濯機の中に入っていくと、一般社会にでられるとか。結構砕けていて、入りやすかったですね。

余命を知った人々の話が淡々と進み、最後はどう持っていくのかなと思ったら。

最後の10分で「そうくるかー」の展開。終わりよければすべてよし。
女神さま、グッジョブ。

私の中の音楽、何だろう。教えてほしい気がします。

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ゆき@おうちの中の人

3.5キリスト教世界でも笑えるのか

2017年5月4日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

新・新約聖書に使徒6人追加
イエス・キリストの妹が親父(神)が嫌で家出とは
ブラックコメディ
何にせよ男がダメってことね
最後にケヴィンでオチるのでエンドロール最後まで見ること

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