何者のレビュー・感想・評価
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借りてきた価値観
仕事はその人を説明し評価するための最も一般的な尺度だ。職種と職場、地位や収入などが他人にとってのその人の重要な情報になる。人間の価値が職業と収入によって測られるのが今の世の中だ。
就職活動をする学生にとっては、内定の有無によって自分が世の中にどのように評価されるかが決まってしまうような気がするものだ。そして心理的に追い詰められる。そして追い詰められて自分を客観視したときに思うのだ、俺は何者だ?と。それが佐藤健が演じる主人公だ。
世の中の価値観を疑ったり、自分を客観視したりしなければ、生きていくのはそれほど苦労しない。主人公はなまじ本を読んで演劇の脚本なんかを書いているものだから、他人の価値観を受け入れず、相対化してしまう。自分なりの世界観がないから、あっちこっちから借りてきた価値観で人を一刀両断にしてしまう。考えに筋が通っておらず、その場その場での思いつきの批判をSNSに書き込む。低俗な悪口に等しい。
人間は自分がピンチになれば、他人を羨み、他人の不幸を祈る。悪口を言い、貶める。しかし大抵の場合、そういう気持ちは自分のなかだけで押さえ込んで、決して表に出さないものだ。他人が不愉快に思うことは言わないのが大人の心得だからだ。
しかし今はツイッターをはじめとするSNSがあり、迂闊に本音を漏らしてしまう。SNSは恐ろしいツールで、暗い穴倉に向かって自分の不平や不満や怒りや憎悪を吐き出しているつもりでも、実際は世界中に向かって大声で叫んでいるようなものだ。主人公は自分でわかっているはずのその落とし穴に自ら陥ってしまう。
採用にあたる人事の担当者は、応募者のSNSはまずチェックするだろう。
原作を読んでいないので作者の意図は不明だが、映画の主題は世に蔓延する無責任でいい加減な価値観に振り回される若者たちのありようだ。自分を相対化せず、気持ちのままに生きている光太郎や瑞月の方が精神的に楽で、考えすぎる主人公や理香がダメージを受けるのだ。
映画は就職活動をする中で互いの人間関係が微妙に変化してゆく様子をうまく表現している。俳優陣はみんな演技が達者で、揺れ動く心理をうまく表現していた。特に二階堂ふみはプライドを傷つけられながらも虚勢を張り、時に自信を取り戻したり、時に落ち込んで他人の内定を羨んだりする若い女性を存分に演じている。「脳男」でも凄まじい悪役を大迫力で演じていたが、まだ若いのに何をやらせても天下一品だ。日本の映画、演劇を背負っていく大女優になるだろう。映画の評価3.0にこの人の演技をプラス1.0として最終評価を4.0とした。
笑われない生き方ってあるのか
リアルで痛い
リアルで共感した。
就活もSNSも関係なく人のB面描写が絶妙!
これだけの今を時めく俳優さん出ててもビックリするくらい低評価レビューに??
就活生を演じる豪華若手俳優達の冴えない役作りに、淡々とメリハリなく続く日常的会話に面白みがあるかと言えば微妙。。。。^^;
が、しかし
その会話を表面上笑顔で受け止め調和協調するA面の俺・・・・
その会話を斜めから見て分析しダメ出しするB面の俺・・・
若年層は、実名登録のFacebookよりtwitterを日々利用する方が多いらしいですが・・・
本音と建前を使い分ける主人公が、何者!?ってお話でした。
終わり方もシュールで。。。え!?終わりって感じでしたが、現代事情の表裏の描写が、リアルに核心をついた良作です〜☆3.6
観る人によって
案外セッ◯スしているはず
最後あたりのシーンの有村架純の「好きだったよ」がよかった
あと、大学生の同棲してるサバサバしたカップルが出てきたが、ああいうカップル程案外セッ◯スしまくっているんだよな………と余計なことを思った
まず一言、良くも悪くも桐島テイストな映画
桐島な雰囲気をムンムン感じた
あと、主人公はサークルで本気で舞台をやっているので、所々入ってくる、舞台のような表現がうまくできていて
とても面白かった
心情を読んでいくような作品なので、起承転結の結の部分まで
特に大きい出来事はなく淡々と大学生が就活でワイワイしたり悩んだりしてゆく
結の部分で少し展開が起きるが、ある種ホラーのようで恐ろしかった
自分の周りにもありそうなホラーな出来事すぎる
結局、主人公が仲間の悪口や腹黒い意見などを書いているツイッターの裏アカウントに鍵をかけなかったのは、自分のことを誰かにわかって欲しかったからだろうと思う
就活でどこにも自分を認められないので、その想いが増長し、わかって欲しい欲が増大していたのだろう
ネットって怖い!
最後主人公は面接先の会社を出てドアを開け、光へ向かって行く……
というような演出だが
この先も相変わらずウダウダ舞台のことを諦めきれずに引きずっていくような生き方をしちゃうのだろうと思った
しかし、それも人生!
そんなことを教えられたような映画だった
p.s.自分のイライラを他人へラインでぶつけてしまうシーンを見て、あるあるなので気をつけようと思った
就職戦線異状あり
「桐島、部活やめるってよ。」の原作者×豪華若手実力派共演。
校内ヒエラルキーという斬新な切り口で「桐島~」が鮮烈な青春ドラマになっていただけに、今度は就活を題材にどう見せてくれるか密かに期待していたのだが…
う~む、いまいちだった。
就活という社会の荒波に呑まれながらも自分自身を見出だしていく青春ストーリーにしたかったのか、ルームシェアで集った若者たちの本音がぶつかり合う群像劇にしたかったのか、各々抱く恋模様を描きたかったのか、何を言いたかったのか伝えたかったのかよく分からず。
本音が露となり突然サスペンスチックになったり、度々象徴的に挿入される舞台劇も何もかもシュール。
若者の生活の全てとなっているSNS。
それで知り合ったり、共有し合ったり、今じゃメールで合否の通知が届く!(古い考えの人間なもんで…(^^;)
と同時にそれは、相手の動向をさぐったり、見下しや悪口を吐き出すツール。
ネット上でボロカス言う輩と何ら変わりなく、見ていて不快ですらあった。
さらに言えば、登場人物たちが誰一人魅力無いという事でもある。
佐藤健演じる主人公なんてただのヤな野郎。ファンの方は幻滅したくなければ見ない方がいいかも。
彼らは何に苦悩しているのか。
結局は自分の保身と対人・恋愛関係に悩んでいるだけであって、誰一人就職戦線で本気で戦っていないのである。
劇中で主人公が冷笑していた如く、自分が可愛く、自分が苦悩し頑張っている所をただ見せびらかしていたいだけ。
映画は見て面白かったと言うべきものであると思っているから、なるべく見た映画は褒めるようにしている。
だけど本作は…、合わなかったな。
敢えて良かった点は、
菅田将暉の人懐こい図々しい快演はもはや十八番。
後、中田ヤスタカの主題歌。
自分も就職には大変苦労した身である。
だから本作が良かったら、自分が何者か苦悩する若者たちに、望み通りか否か別として必ず何者にもなれる、というちょっとしたエールじみた言葉で締めようと思っていたんだけど…
この映画は何者にもなれないよ。
SNSどっぷり…
就活って、こんなに大変なの?
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