「就職活動を背景に自分自身を映す映画。」何者 コバヤシマルさんの映画レビュー(感想・評価)
就職活動を背景に自分自身を映す映画。
内容は、主人公の佐藤健と同居人の菅田将暉と同級生の有村架純と上の階に棲む山本舞香が繰り広げる就職活動を舞台に人間関係と人間模様その若者の心の機微を表現した作品。様々な問題に対する解決策を模索する姿が、観ているものを苦しくも楽しくさせる。印象に残った言葉は『一分間で自己紹介してください。』決まった時間に収まり決まらない最後の『すいません』には僅かな救いの光が見えカタルシスの解放を感じました。印象に残った台詞は、つけ麺を啜る場面で白いシャツに汁飛ぶよなぁと思ってしまいました。自分なら食べる物は汁物選ばないかもなと思いました。独特のカメラの演出とカメラワークで動揺を表す場面では、画面を揺らす度合いが凄すぎたり、回り込みからの寄りなど激しく動き過ぎて見ていて疲れてしまいました。深く切り込む主人公の内面も畳み掛ける終盤は面白かったです。人其々仮面を幾つも持っていて使い分ける事で社会性を保てる物だと思っております。就職活動がこれ程人間を浮き彫りにさせる様子は見ものでした。
コメントする