劇場公開日 2016年10月15日

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「恥ずかしくてみっともなくて、痛くて、苦しい。」何者 ともさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0恥ずかしくてみっともなくて、痛くて、苦しい。

2022年10月9日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

2022.67本目
就職がテーマの映画でキャスト陣が若手の有名どころばかりだったので、軽さのある映画かと思っていたら、かなりカロリーのある映画だった。
痛くて、苦しい。でも観てよかった。

主人公の、斜め上から客観視をする感じ、既視感!こういう人いるよね。特に、にちゃんねるや、掲示板サイトとかのネットの社会には沢山いるよね。
みずきさんや、光太郎くんが、主人公のそういう面を知っていても、どこまでも優しく汚れがない存在なのが救いだった。

後半のりかさんとのやり取りからの展開は、ホラー映画かと思うほど鳥肌モノで吸い込まれた。
演劇の演出もよかった。「見られている」ということの表現といったらいいのかな…。「全部見られていた」と全力で走る主人公。恥ずかしくてみっともなくて、最高だった。
みずきさんがその劇を見ていたのと、Twitterのアカウントを見ていたのが、合致する感じでうまくできていた(上手く言えないけど)

劇「何者」が終わり、拍手とスマホのフリップ音。劇「何者」を評価する音。それから逃げるように走る主人公。
主人公が本当に主人公になった気がした。うん、よかったなぁぁぁ。

とも