「難しい。重い。」何者 れいすけさんの映画レビュー(感想・評価)
難しい。重い。
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現代の就職活動、大変だ。
自分の大学時代を思い出した。
菅田将暉みたいに要領よく就職するやついるよね。佐藤健がいう就職はダウトみたいなもの。わかるわ。いかに自分を偽るか、よく見せるか勝負みたいなとこはあるよ。登場人物のキャラクターがそれぞれ立ってた。いろんな価値観の人間もいるよね。僕も大学入ってそれを知ったもの。
就職は気持ちを擦り減らすよな。人生の一大事なんだから当然かもしれないが、就職活動が複雑化してる。劇中のような就活できるスタートに立つこと自体も恵まれた事ではあるけれど。
終盤になってわかるが佐藤健が就活2年目だったんだな。苦悩がわかる。
何者というアカウントで本音を呟いていたことを二階堂ふみに知られて指摘されてしまう場面。なんとも言えない気持ちになった。みんな本音を隠して生きていたりはする。メールアドレスからTwitterを見つけてその人を丸裸にすることっていいのかな。
難しい。僕のこのレビューもインターネットで誰が書いた者かみんなわかっちゃうのかな。今の世の中怖いなというのも思った。
ただ佐藤健は、もちろん悪い奴じゃない。本当にいいやつだと思う。
最後のラストシーン。すみません1分ではなかなか自分を語れません。そこに彼がまだ何者かを模索し、もがき続ける様が現れていた。しかし何者かなんて人生の終盤に入ったって分からない探している人だっているんだよ。
有村架純が何故、佐藤健ではなく、菅田将暉なのか。これもあるあるだ。
佐藤健は一途に有村架純を想っているのに
。それには気づいているようだったが。
楽しい気持ちにはならない。少しぐったりする。ただ重みはある。
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