「誰もが通る道なのかな」何者 sannemusaさんの映画レビュー(感想・評価)
誰もが通る道なのかな
浅井リョウと三浦大輔って他の作品観てても目線がすごく似ている気がする。きっと彼らもタクトのように鋭く冷めた目で世界を眺めつつ、卑怯な自分の一面に気づいてしまっている。
大学生たちの就活がメインテーマなんだけど、親しい間柄の中にも恋愛、友情、嫉妬、焦り、夢、プライド、自意識がドロドロと絡み合い、苦しみ悩むのは人間の普遍的なテーマだ。
SNSという要素が入ってくることで、個々が持つ演劇性みたいなものまでが絡まりあって、よりドラマちっくになってる気がする。
面白い、けどヒリヒリヒヤヒヤする作品でした。
あと演劇愛を感じる作品。
自分は作品に出てくる彼らほどの感受性はなく、かなり鈍いぼんやりした人間だけど、それでもあの感じ、わかってしまうのがヤダな。笑 かつては自分ももっと葛藤してた気もするし、作品の上手さだということにしておこう。
コメントする