「演劇」何者 みーさんの映画レビュー(感想・評価)
演劇
原作未読で観ましたが、読みたくなりました!
自分は3年前に就活した人なので、丁度原作のリリースも同時期くらいだった記憶があり(朝井リョウさんもほぼ同い年だし)どれくらい共感できるかな〜と思いながら観にいったんですが、結論、共感はせず。
しかもけっこう最初はサムイと感じる。こじらせ大学生、ああ〜、でもこういう人たちいるいる、あと意識高い系とか、周りにもいたかもな。それにしても菅田将暉くん可愛い。好き。っていうのが前半の感想。
だんだん登場人物の嫌な部分が出てくるけど、大袈裟な印象。映画だからってちょっとドラマチックにしすぎじゃないか?という、自分が共感できないからかもしれないけど、なんとなくリアリティを感じない。
が、後半のミュージカル落ちで、なんだか全部の展開を許せました。なるほど。
これを文章で読むとどんな感じなのかな、と思ったので、帰りに原作を買って帰ろうかと。
映画の構成はすごくいいと思いました。ストーリーの進み方は心地よいし、観せたい部分もわかりやすく強調されているし、とにかく菅田将暉はかわいい。
特にこの作品は脚本あっての構成になっていると思うので、構成だけがよい、というのも違いますが。
最後まで観ると、あ、面白かったな。と思えます。
途中は、このキャラクターは一体なんの役割なんだろう?とか、ちょっと誇張しすぎだな、とか、ここ必要なのか?とか、色々つっこみたくなったんですが
ラストまで終わってようやく、そういう難しい映画じゃなくて、もっとシンプルな話だったんだな、と全部が納得できました。
誰にでもある話です。テーマが就活だっただけ。わたしはあんなに就活に命かけてなかったし、正社員になれなければアルバイトしたらいいと思ってたし、大卒のプライドなんてあんなに無かったけど、就活の話じゃなくたって、みんな一回は通る人も多いんじゃないかなぁ、という、子供と大人の間にいる人間の、自分の中での色んな葛藤、渦のぶつかり合い。
映画館じゃなくてもよかったかも。
ヤスタカサウンド好きです。
あと再三になりますが菅田将暉くんはかわいい。