最高の人生のはじめ方のレビュー・感想・評価
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犬可愛い。
大きな起伏はないしオチは読めてしまうものの、安定のモーガン・フリーマン出演の良作という感じ。
ワープロですらなく、タイプライターで主人公が小説書いている時点で、かなり昔の時代かと思ったらちゃんと携帯が出てきたので、なんだ主人公が機械音痴なだけかと。
主人公は足だけ不自由なのか半身不随なのか?半身不随にしては重心がしっかりしすぎているし、誰かの手を借りて車椅子からベッドに移乗したりトイレに行く描写などもないので一人でそれが出来るとしたら実はそこそこ障害の程度は軽いのだろうか。歩けないのにヘルパーなしで暮らすのは実際かなり大変なのだが。そのあたりのリアリティさに欠けるのが難点。
離婚調停中の夫が娘にすら会いに来ないのはひどいね。この感じだと夫の不倫かな。長女は思春期で前住んでたところに未練がありそうなだけに田舎暮らしはしんどそう。
リンゴ改めスポット可愛い。映画で犬をかわいがってる役で悪人って居ないんじゃないだろうか。いや知らんけど。
いい言葉にはそれに見合ったバックグラウンドが必要
鑑賞後の気持ち
名言と呼ばれる、人の心を動かす言葉には、誰が言うかが重要であると思う。たくさんの名言っぽいことを言う主人公だが、その言葉にはどんなストーリーがあるのかがこの作品はわからない。主人公が、なにに苦労し、なにを得て、なにを乗り越えたのかが分かりにくい。いい言葉はたくさんある。でもその言葉に重みがない。その人が言うから響く言葉がある。でも執筆しなくなった過去が詳しく描かれないためにそれを感じることができない。
しかし、「そこにないものを見ろ」がこの映画のメッセージなら評価が変わってくる。あえて、この主人公のバックグラウンドを明らかにせず、見る我々の想像力(イマジネーション)を試していると言うなら面白い映画だと思った。
想像力によって救われた主人公が、妻の死をきっかけに想像力を失い、そこに想像力を欲する少女が現れ、想像力で救われる。というストーリーにしたいのだとしたら、そのストーリーを少し描かなすぎると思う。
鑑賞後の心の変化
なし
鑑賞後の行動の変化
なし
好きなシーン
なし
嫌いなシーン
なし
『最高の人生の見つけ方』とは全く別物であるが、ともにロブ・ライナー、モーガン・フリーマンが絡んでるので、勝手につけられた邦題。
もしやまたギミックがあるのではないか?と勝手に思っていたが、完全にハートフル・ドラマだった。長女のウィロー(キャロル)は今まで住んでいたマンハッタンに帰りたかったが、離婚間近のシャーロット(マドセン)はそれを許さない。9歳になる次女のフィン(エマ・ファーマン)はモンティ(フリーマン)に近づき、小説の書き方を教わろうとする。しかし、彼は6年前に妻を亡くしてから執筆を止め、閉じこもりがちとなっていて、小さな女の子でさえ突き放そうとする。それでも“想像力”を使えと彼女に教え、簡単ではあるが、個人レッスンが続けられた。三女のフローラの誕生日にはゾウを主人公にした童話を作ってあげるなど、徐々に心を打ち解けはじめるモンティ。母親のシャーロットも好意を抱きはじめる・・・ベートーベンの“悲愴”を奏でるシャーロット。この曲が二人を惹きつけあった。
車いすが欠かせない主人公のモンティ。誰も理由を聞かなかったが、別れの日の前日、ちょっとだけ気まずくなったフィンだけに打ち明けるモンティ。元はメジャーリーガーを目指していた彼がカージナルスから打診があった時、交通事故に遭ってしまったというのだ。彼の妻はそれでも別れず、一生彼のために尽くし、彼は彼女の支えもあって小説家の道を切り開いたのだ。「ジューバルの冒険」という西部劇作品は多くの人に愛され、何もできない彼を投影したキャラでもあった。
モンティが想像上で作り上げた自分が月明かりの下でワルツを踊り、シャーロットにキスをする夢を見る。そして離婚調停が全て終わり、帰宅するシャーロットはベビーシッターを終えたモンティにキスするところで感極まってしまった・・・俺が。大人の切ないほどの恋愛模様。このまま終わりか?と思っていたら、やっぱり戻ってきたモンティ。あれほど断り続けていた「ジューバルの冒険」の映画化権を売ってまで。はじめ方=ふっきり方なんだな。
アルコールを断つこともいい描き方だったし、自閉症のカールに小説の登場人物の役割を与えて心を開かせる手腕も見事。ただ、誕生パーティのシーンでは銃を使ってしまったのが日本人にはウケないところか・・・
印象に残るセリフが多かった
含蓄のあるセリフがいっぱいの心温まる映画。
冒頭、いかにも避暑地らしい風景とバックに流れるビーチ・ボーイズの音楽が実にピッタリで、この映画の明るい展開を予感させる。
月明かりの夜、主人公(モンテ)が湖の辺りで彼女(シャーロット)とダンスを踊るシーンは、次の場面で犬のスポットに顔を舐められるまで、見ている私も夢だとは気づかなかった(そうだ、彼は車椅子だったんだ)。
子守を頼まれた翌朝、家のデッキで車椅子に眠っている主人公。もしかして死んだ?いやいやロブライナー監督ならそんな展開はあり得ない。そもそも邦題が、「・・・はじめ方」だから、死ぬ訳はないか。そういう意味で、この邦題はストーリー展開を予想できてしまうので余り関心しない。
最後の展開も邦題からある程度は予想できてしまった。あと、あっさりし過ぎで、音楽をひと工夫するとか、もうちょっとハッピーエンドを盛り上げて欲しかった。
※印象に残ったセリフ
(主人公がカージナルスの先発投手の誘いがあった直後に交通事故で車椅子生活となった時、妻(メアリー)が言った言葉)
「1つのドアが閉まれば別のドアが開く」
モンテ:6年前妻は亡くなった(死因はインフルエンザ)、
すべてのドアが固く閉ざされた。
だが、ある日、フィンという名の
9歳の少女が私のドアをたたき、
私に脚を返してくれた。
(フィンが治せるか?って聞いて、モンテは治せないと答えた後)
フィン:奇跡を起こせるかも。
モンテ:私からすれば、
既に奇跡は起こったよ。
台詞が本当に素敵。 小説読んでる感覚で映画観たの初めてです。 「本...
台詞が本当に素敵。
小説読んでる感覚で映画観たの初めてです。
「本というのは友達がしないことをしてくれる。
考えたいときに黙ってる」
本が好きな人は特に楽しめるんじゃないかと。
登場人物がみんな良い人ばっかりで鑑賞後のほっこり感とハッビーエンドで良い映画です。
洋画の良さ
2020年4月4日、Amazonプライム・ビデオにて、22歳、薬学部女子大学生がひとりで鑑賞した感想です。
フィクション映画は想像力を豊かにしてくれると信じている。とてもロマンチックな映画だった。
洋画は舞台が海外なので、日本との環境の違いをきわめて感じることができる。
3人の可愛い娘たちと美しい母親。
美しい自然に囲まれたお家。
ゆったりと過ごす時間。
キスやハグの文化。
自分の思いを小説にしてラブレター代わりにしていたモンテを観てナイスアイデアだと思った。私も真似たい。
本というのは友達がしないことをしてくれる
映画「最高の人生のはじめ方」(ロブ・ライナー監督)から。
「最高の人生の~」シリーズか、と思いながら、
ラストは、ハッピィエンドなんだろうな、と予想しての鑑賞。
その部分では、ちょっぴり先入観が入りすぎたな、と反省した。
ただ、書き出したメモを眺めると、ストーリーとは関係ないが、
あっ、これ、わかるわかる・・という台詞が多かった。
それは、弔辞の一説であったり、女性を口説くときの台詞、
コンビニ店員との会話など、バラエティに富んでいた。
その中で、私が一番面白がったのは、
「本というのは友達がしないことをしてくれる。
考えたたいときに黙ってる」だった。(笑)
今や、好むと好まざるにかかわらず、情報や雑音が溢れ、
自分1人、静かな時間を持つことが難しい時代になった。
だからこそ、何もない場所で読書することは、贅沢だと言える。
それだけ夢中にされてくれる本と出会えた時、
人間は、ちょっぴり心が深くなるような気がする。
物語後半に、こんな台詞が待っていた。
「娘たちに人生の喜びは心の探求だと教えてるの」
自分の心だけは、自分で育てるしかないんだよなぁ。
感動のラスト。子供たちに諭すように話すモーガンフリーマンの言葉がさ...
感動のラスト。子供たちに諭すように話すモーガンフリーマンの言葉がささりました。もし自分に娘がいたとしたら君であってほしい。ベートーベンのピアノも最高でした。
生理的に気持ち悪い
ストーリー自体は悪くない。
全てが上手くいくわけではない、
みんないろいろな苦しみ悲しみがあって
その上で様々な思いを抱きながら生きてる。
人と人は繋がり、
それにより人は変わり、生活も変わり、
柔和な温かみのあるラスト。
ただ、年齢差があまりにも…。
おじいちゃんと孫、くらいの2人の
ラブシーンとか見せられると
なんかもう気持ちがげんなり、
近親相姦とか幼児虐待みたいな、
そういうのを見ている気持ちになって、
生理的にうわー…。
離婚の原因もちゃんと描かれていないし、
母親の両親も離婚してて
母親も離婚とか、
やっぱり蛙の子は蛙…みたいな
社会の闇を見る気持ちになるというか。
そういう部分を気にせず、
1人の老人が立ち直るストーリーとして
見られるなら、
いい映画なのでは。
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