最高の人生のはじめ方のレビュー・感想・評価
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モーガン抜きに成立しない映画
奇跡のバランスで集まった役者陣。
名演技を自然にやってのける子役と、絶妙の表情を見せる犬。
そしてヴァージニア・マドセンの影のある上品さ。
脇を固める人物たちもみんないい。ピエロですらも…。
しかし、それを見事に調和させ、見事に一本の映画として成立させてしまうのは、モーガン・フリーマンの存在抜きに考えられない。
感心したのは、セリフのやりとりがよく錬られて、ポンポンとテンポ良くストーリーが進行していくこと。
ギリギリのバランスで、観客の理解の範囲を超えずに話を振っていく。語り口が抜群にいい。
全編通してスローにお話が続いていくが、実はとんでもない情報量のストーリーが詰まっている。
それを可能にしたのは、がっしりした骨組みのストーリーと、練りつくした脚本、そして、モーガン・フリーマン!
彼以外の俳優で、この映画はできない。
シャーロットの奏でる「月光」も素晴らしかった。
ただし、
若い人は、退屈かも。
ちょっと、疲れている人。気持ちが沈んでいる人。には最高の癒やしになる映画です。
2014.1.1
良いお話だが展開が想像通り過ぎて…
題名やジャケットの雰囲気からして第一印象あまり好み系ではないと感じていたが、ロブ・ライナー監督作品ということとまあまあ評判が良さそうなので鑑賞。
観終えて気付いが、まあまあ評判が良いのは「最高の人生の見つけ方」の方か…(笑)なんて紛らわしい邦題を付けるのか。しかももう一作「最高の人生の~」があったとは。そしてこの三作は特に繋がりはないようだ。
また、他二作はわからないが、本作は題名と内容が合ってないでしょ。「最高の人生」というのはまだしも、いくらなんでも「はじめ方」はいかがなものかと。誰が何をはじめたっけかな…という感じ。これには完全「邦題の付け方に異議あり!」だ。
邦題へのツッコミだでかなり感想を埋めてしまったが、本作の中身も第一印象通りあまり好みではなかった。間違いなく良いお話なのだが、何しろ出来過ぎ感強めで逆に冷めて観てしまった。
軸はしっかりしていると思うが、その他様々なエピソードを詰め込んだ割には体勢に影響なく、お腹いっぱいになっただけ。布石は全て回収できていたのだろうか。
湖畔の景色は良かったと思うが、撮り方が単調な感じがして映像美とまではいかなかったかな。
良いお話だけに本作に低評価を付けることは非常に心苦しいが、やはり忖度しても「星3つ」は付けられないのが正直なところだ。
でもモンテと犬のスポットの掛け合いはほのぼのできたし、「1つのドアが閉まれば別のドアが開く」は心に刺さった。
いずれにしてもロブ・ライナー監督には様々な作品があるんだなというのが率直な感想というところで締めよう。
いいトシしたおじいさんが頑張ってるところがポイント
素敵のセリフのオンパレード
【閉塞感を”豊かな想像力”で乗り越えよう。一夏の頑固な老作家と”問題を抱えた女系家族との交流を爽やかに描く作品。名言が沢山散りばめられています。】
ー少し、ネタバレがあるので、鑑賞前の方はご注意を。-
■頑固な老作家モンテ・ワイルドホーン(モーガン・フリーマン) が抱える閉塞感
・若い頃、信号無視の車との事故で下半身不随に。
・その彼を支えてきた美しき妻も6年前に他界。
⇒”神が無神論者と分かり、小説家として名を上げていたが筆を折り、酒浸りの日々。
■モンテが一夏、避暑に来た隣家のシャーロット家が抱える閉塞感
1.母 シャーロット(ヴァージニア・マドセン)
・夫との仲が破綻。NYから越してきたが、3人娘たち、特に長女ウィローの不満に上手く対応出来ていない。
2. 娘たち 長女ウィロー 二女フィン(モンテと一番交流する・・)
三女 フローラ(未だ幼い・・。パパに逢いたい・・。)
◆心に残るモンテの言葉幾つか(多すぎる・・)
・”心の目で見るのだ・・”
・”人生の歓びは心の探求・・”
・”一つの扉が閉まれば、別の扉が開く・・”(モンテの奥さんが下半身不随になったモンテを励ました言葉。モンテは野球選手から西部劇の作家へ。
◆印象的なシーン幾つか(同じく、多すぎる・・)
・兎の格好で飛び跳ねるちょっと変わった男の子、カールにモンテが”今から君は”ディエゴ・サンタナ”だ!(モンテが賞を取った小説”ジューバルの冒険”の登場人物)と言い、少年の姿勢を徐々に変えるアドバイスをし、自らの買い物に付き合わせる。普通に歩くようになるカール。嬉しそうなカールの母。
・子供達とカールが湖に漕ぎだし、島で見つけた”ランチボックス”を見つけるシーン。
-後半の長女と母との和解のきっかけになる。-
・”ジューバルの冒険”の映画化権を巡る件。
-後半の”ある出来事”のきっかけになる。-
・モンテとシャーロットが月光の下、ワルツを踊るシーン。(美しい・・)
-同じく、後半の”ある出来事”のきっかけになる。-
<登場人物夫々が、一夏の”豊かに想像力を働かせた経験”を基に、新たな人生のステージを踏み出していく姿が印象的な、素敵な作品である。>
よくある展開でそれ以上でもないらなぁ…
最高の人生の○○方シリーズ
アメリカ映画には珍しくなんてことはない日常系なのだけど、モーガンフリーマン始め役者が良い仕事をしており、鑑賞後は幸せな気分になれる。
最高の人生の○○方という名前のヒューマンドラマ映画がいくつもあってどれがどれだか判らない。配給会社はもう少し考えて欲しい。
俳優ありき
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