「【閉塞感を”豊かな想像力”で乗り越えよう。一夏の頑固な老作家と”問題を抱えた女系家族との交流を爽やかに描く作品。名言が沢山散りばめられています。】」最高の人生のはじめ方 NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0【閉塞感を”豊かな想像力”で乗り越えよう。一夏の頑固な老作家と”問題を抱えた女系家族との交流を爽やかに描く作品。名言が沢山散りばめられています。】

2020年5月15日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

楽しい

知的

幸せ

ー少し、ネタバレがあるので、鑑賞前の方はご注意を。-

■頑固な老作家モンテ・ワイルドホーン(モーガン・フリーマン) が抱える閉塞感
 ・若い頃、信号無視の車との事故で下半身不随に。
 ・その彼を支えてきた美しき妻も6年前に他界。
  ⇒”神が無神論者と分かり、小説家として名を上げていたが筆を折り、酒浸りの日々。

■モンテが一夏、避暑に来た隣家のシャーロット家が抱える閉塞感
 1.母 シャーロット(ヴァージニア・マドセン)
  ・夫との仲が破綻。NYから越してきたが、3人娘たち、特に長女ウィローの不満に上手く対応出来ていない。
 2. 娘たち 長女ウィロー 二女フィン(モンテと一番交流する・・)
   三女 フローラ(未だ幼い・・。パパに逢いたい・・。)

◆心に残るモンテの言葉幾つか(多すぎる・・)
 ・”心の目で見るのだ・・”
 ・”人生の歓びは心の探求・・”
 ・”一つの扉が閉まれば、別の扉が開く・・”(モンテの奥さんが下半身不随になったモンテを励ました言葉。モンテは野球選手から西部劇の作家へ。

◆印象的なシーン幾つか(同じく、多すぎる・・)
 ・兎の格好で飛び跳ねるちょっと変わった男の子、カールにモンテが”今から君は”ディエゴ・サンタナ”だ!(モンテが賞を取った小説”ジューバルの冒険”の登場人物)と言い、少年の姿勢を徐々に変えるアドバイスをし、自らの買い物に付き合わせる。普通に歩くようになるカール。嬉しそうなカールの母。

 ・子供達とカールが湖に漕ぎだし、島で見つけた”ランチボックス”を見つけるシーン。
 -後半の長女と母との和解のきっかけになる。-

 ・”ジューバルの冒険”の映画化権を巡る件。
 -後半の”ある出来事”のきっかけになる。-

 ・モンテとシャーロットが月光の下、ワルツを踊るシーン。(美しい・・)
 -同じく、後半の”ある出来事”のきっかけになる。-

<登場人物夫々が、一夏の”豊かに想像力を働かせた経験”を基に、新たな人生のステージを踏み出していく姿が印象的な、素敵な作品である。>

NOBU
ジョニーデブさんのコメント
2021年9月18日

コメントありがとうございます。
年取ってくるといろいろなことができなくなってきましたが、まだまだ前向きに生きなければ、というか、前向きに生きれば、いろいろなことができて楽しいよ、と言ってくれているような癒し系の映画でした。
別のドアを開けよう!

ジョニーデブ