「【閉塞感を”豊かな想像力”で乗り越えよう。一夏の頑固な老作家と”問題を抱えた女系家族との交流を爽やかに描く作品。名言が沢山散りばめられています。】」最高の人生のはじめ方 NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)
【閉塞感を”豊かな想像力”で乗り越えよう。一夏の頑固な老作家と”問題を抱えた女系家族との交流を爽やかに描く作品。名言が沢山散りばめられています。】
ー少し、ネタバレがあるので、鑑賞前の方はご注意を。-
■頑固な老作家モンテ・ワイルドホーン(モーガン・フリーマン) が抱える閉塞感
・若い頃、信号無視の車との事故で下半身不随に。
・その彼を支えてきた美しき妻も6年前に他界。
⇒”神が無神論者と分かり、小説家として名を上げていたが筆を折り、酒浸りの日々。
■モンテが一夏、避暑に来た隣家のシャーロット家が抱える閉塞感
1.母 シャーロット(ヴァージニア・マドセン)
・夫との仲が破綻。NYから越してきたが、3人娘たち、特に長女ウィローの不満に上手く対応出来ていない。
2. 娘たち 長女ウィロー 二女フィン(モンテと一番交流する・・)
三女 フローラ(未だ幼い・・。パパに逢いたい・・。)
◆心に残るモンテの言葉幾つか(多すぎる・・)
・”心の目で見るのだ・・”
・”人生の歓びは心の探求・・”
・”一つの扉が閉まれば、別の扉が開く・・”(モンテの奥さんが下半身不随になったモンテを励ました言葉。モンテは野球選手から西部劇の作家へ。
◆印象的なシーン幾つか(同じく、多すぎる・・)
・兎の格好で飛び跳ねるちょっと変わった男の子、カールにモンテが”今から君は”ディエゴ・サンタナ”だ!(モンテが賞を取った小説”ジューバルの冒険”の登場人物)と言い、少年の姿勢を徐々に変えるアドバイスをし、自らの買い物に付き合わせる。普通に歩くようになるカール。嬉しそうなカールの母。
・子供達とカールが湖に漕ぎだし、島で見つけた”ランチボックス”を見つけるシーン。
-後半の長女と母との和解のきっかけになる。-
・”ジューバルの冒険”の映画化権を巡る件。
-後半の”ある出来事”のきっかけになる。-
・モンテとシャーロットが月光の下、ワルツを踊るシーン。(美しい・・)
-同じく、後半の”ある出来事”のきっかけになる。-
<登場人物夫々が、一夏の”豊かに想像力を働かせた経験”を基に、新たな人生のステージを踏み出していく姿が印象的な、素敵な作品である。>
コメントありがとうございます。
年取ってくるといろいろなことができなくなってきましたが、まだまだ前向きに生きなければ、というか、前向きに生きれば、いろいろなことができて楽しいよ、と言ってくれているような癒し系の映画でした。
別のドアを開けよう!