「『手間暇かけたお子様ランチ』」クランプス 魔物の儀式 瀬雨伊府 琴さんの映画レビュー(感想・評価)
『手間暇かけたお子様ランチ』
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自宅にて鑑賞。劇場未公開作。おおよそ内容に即さない副題(邦題)の附いたコメディ要素のあるダーク・ファンタジーだが、レイティングを考慮してか、ゴア描写等は皆無に等しい。雪の中凍り付いた"Universal"~"Legendary"のロゴコールのオープニング。CGIは丁寧で悪くないのだが、キリスト教徒以外の日本人には馴染みの少ない伝説や風習がベースになっている上、全篇やや悪巫山戯気味に写ってしまった。風呂敷の畳み方が下手な子供騙しなラスト。豪華なお子様ランチだが凭れてしまい、口に合わなかった。45/100点。
・クライマックスで、K.シュタートラーの“オミ”の勝算や何をもって怪物と対峙するつもりだったのか判らない。そして“ハワード”のD.ケックナーは、最後迄頼りになるんだか、単に下品で粗雑なだけなのかも判断し辛く、各キャラクターの性格附けや作り込みも弱い。全てにおいて中途半端で、曖昧さが際立った消化不良な印象が残った。
・本作は監督・(共同)脚本・(共同)製作を務めたM.ドハティの母親R.グレース・ドハティに捧げられた。亦、“スティーヴィー”を演じたL.オーウェンは、“ベス”のS.ラヴィー・オーウェンの実の妹である。
・ラストでは、音楽のD.パイプスが本作用に歌詞を書き換え、アレンジしたブレア・オリンダ・ハイ・スクール合唱隊が唄う"Krampus Karol of the Bells"をバックに様々な方々のクリスマスカードや画像と共にクレジット・ロールが展開される。ここで紹介される画像に写るのはスッタフやキャスト等、全て本作の関係者から集められたと云う。
・鑑賞日:2018年11月18日(日)
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