闇のバイブル 聖少女の詩のレビュー・感想・評価
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自宅にて鑑賞。チェコスロヴァキア産、劇場未公開作で原題"Valerie a Týden Divů(チェコ語で「ヴァレリエと神の週」の意)"。観る者を選ぶ出来で、感じる一作。小道具や衣裳を含め、耽美的且つ少女趣味に彩られたエグ味の薄い幻想的な作りで、両親を亡くし初潮を迎えた13歳の不安定な心象風景を映す。残念乍らテーマやモチーフがピンッと来ず、終始、露出オーバー気味の画面も好きになれず、最後迄はぐらかされた気分。好きな人ははまるのかもしれないが、恐らく二度と観ないだろうし、観たくもない。30/100点。
・鑑賞中、本作を観る事になった経緯を何度も振り返ってしまった。おおよそ趣味に合わないこのテのファンタジックな世界観は、余程でもない限り、なかなか受け付けられない事を再認識させられ、その意味でのみ意義があった74分であった。
・無知故、キャストやスタッフ陣を含め、聴き慣れない舌を噛みそうな方々の名前がズラリッと並ぶ。主演の“ヴァレリエ”を演じるJ.シャレロヴァは、約1,500人の中から選ばれた。撮影時、実際に13歳だった彼女の母親は、欠かさず撮影現場に居合わせたと云う。
・鑑賞日:2017年12月9日(土)
"イタチ"
お祖母様も従姉妹も母親も同一人物?断片的に様変わりする場面転換に物語の筋ですら繋がらない、不気味な雰囲気とメランコリックで優雅なゴシックファンタジーとでも言うべきか、主演の少女が存在しなかったらロリータ要素は皆無でゴシックホラーになるのか?
全てが幻想で時間軸も歪んでいる、単に吸血鬼一家の揉め事か、ジャック・リヴェットの『セリーヌとジュリーは舟でゆく』に登場する屋敷の一家みたいで、上映時間も短い割に退屈で眠くなるのは否めない。。。
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