「悪の巣窟」日本で一番悪い奴ら としぱぱさんの映画レビュー(感想・評価)
悪の巣窟
面白かった。
実話を元にした作品を演じきった綾野剛。
警察史上最大の不祥事としてしられる、北海道県警で起きた麻薬事件。正義に溢れた青年警官が刑事に着任した事から始まるストーリー。偶然かもしれないが麻薬に取り込まれ、処罰される前任の汚職刑事をピエール滝が演じているのも事実は小説よりも奇なり。一介のマル暴が汚職に手を染め自らも薬に溺れる凄まじき転落具合を綾野剛は見事に演じている。個人的には途中まで2枚目で線の細さを感じていたが終盤にかけてのシャブ中の演技は見ものであり、ピエール滝から指導受けたか、リアル過ぎる、笑笑。警察に、はびこる不信感はその複雑で秘匿性の高いいびつな組織にはびこる。それを見事に描ききった作品であった。
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