「ハードコア・ウェスタンの傑作誕生か!?」ヘイトフル・エイト るるる〜さんの映画レビュー(感想・評価)
ハードコア・ウェスタンの傑作誕生か!?
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まずはじめに心臓の悪い方やグロテスクな描写が苦手な方には本編はおすすめ出来ません。
中終盤以降は見るに堪えないシーンばかりですので。
舞台はどうやら南北戦争後のアメリカ。
銃を持って出て来る奴は皆一癖も二癖もある悪い奴ばっかり。
今のアメリカを見てわかる通り、日常に当たり前の様に銃がある場所には悲惨な死に方は付き物なわけで、みんな目を背けたくなるような壮絶な死を遂げて行きます。
誰かが死なないと話は前に進まないのだろうけれど、結局は出てきた人間全員死ぬという徹底振り。
刑の執行という正義と報復の正当性の中に潜む善を偽装した悪を対比したり、絞首刑と銃殺刑で私的感情が絡んだ場合の残虐性を対比したり、人間の物理的暴力に私的感情が影響するかしないかでやっていることは同じでも見え方や意義がまるで違うことを暴いている点は優れていると思うけれども、本編の嗜虐趣味が絡んだ絞首刑のシーンは間違いなく残虐。
やたら長い映画なので覚悟して見に行かれた方がいいと思います。
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