「どの国にでもあるありふれた悪事。」インサイダーズ 内部者たち はるさんの映画レビュー(感想・評価)
どの国にでもあるありふれた悪事。
人を意のままに動かしたい。なぜ、そんなことを欲してしまうのだろう。
検察と政治家と企業。そして実行者としての与太者。絆と裏切り。暴力に屈する正義。
ありふれていると言えばこんなにパターン化した物語はない。
しかしながら韓国がこのような飽き飽きするストーリーを何度も何度も映画にする。
模倣に勝る強さはないと頑なに信じて疑わぬこの国の映画人たち。
いつか本物になると思っているからだ。しかし偽物は所詮偽物でしかない。
ホンモノに代わってしまうときがあるとすれば、それは社会が変わってしまう時なのだろう。
そう、絵にかいたような現実が繰り返し起こっている社会だからだ。
日本が忘れてしまった探求心がこの国の若者にはまだ存在している。
そして、僕はまだまだヤルことがあることを実感させてくれるこの映画に拍手を送るのだ。
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