劇場公開日 2016年10月29日

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「ブリジット・ジョーンズ、ママになる」ブリジット・ジョーンズの日記 ダメな私の最後のモテ期 りゃんひささんの映画レビュー(感想・評価)

3.5ブリジット・ジョーンズ、ママになる

2016年10月29日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

恋愛で失敗ばかりの太目のブリジット・ジョーンズ(レニー・ゼルウィガー)もいまや43歳。
キャリアも積んでニュース番組のプロデューサー。
太目も解消したけれども、最愛のダーシーさん(コリン・ファース)とは別れてしまって、もう長い。
そんなとき、仲間の女性キャスターに誘われたカントリー野外ロックで、米国人実業家のジャック(パトリック・デンプシー)と出逢い、ひょんなことから一夜を共にする。
そして、こともあろうか、その一週間後に、妻と別れるというダーシーさんともベッドイン。
12週間後、ブリジットは妊娠をしていることを知るが、さて、父親は・・・

といったハナシ。
原題は「BRIDGET JONES'S BABY」なので、『ブリジット・ジョーンズ、ママになる』ぐらいの日本タイトルが良かったのではないかしらん。

それはさておき、ダーシーさんの恋敵ダニエル(ヒュー・グラント)が飛行機事故で亡くなっているという設定だったので、その後の展開が心配されたが、いつもどおりの三角関係に突入して、なかなか笑わせてくれる。

で、これまでのダニエルと比べると今回のジャックはかなり常識人でナイス・ガイ。
この設定が、意外といい方向に映画を導いた。
というのも、ジャックの常識人ぶりが、ダーシーさんの頑固偏屈ぶりを際立たたせることに成功しており、笑いを増幅させる結果となった。

それから、もうひとつ。
今回の映画では、いつものドジぶりは残しつつも、ブリジットが成長する。
まぁ、母親になるということも大きいけれど、キャリアの上でも成長して責任ある立場についているせいもある。
映画の魅力のひとつが、劇中で主人公が成長(もしくは変化)することだと思っているので、今回の映画はそこいらあたりでも共感度が高い。

最後は・・・
書かないけれど、この映画、英国の古典ジェイン・オースティンの『自負と偏見』の21世紀版だと思っていたので、まぁ、そういうところに落ち着きます。
なので、続編は、もうつくられないでしょうね。

それにしても、レニー・ゼルウィガーの老け具合には驚かされます。
どうみても50歳前ぐらいだ。

りゃんひさ