劇場公開日 2016年5月13日

  • 予告編を見る

「ローマへ!」ヘイル、シーザー! Raspberryさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5ローマへ!

2016年5月16日
iPhoneアプリから投稿

おなかを空かせた子どもにパンを与えるはずの共産主義のソ連が、独裁者スターリンを生み、自由の国のはずのアメリカが、権力による思想の弾圧(赤狩り)を生む。

西洋文明は、結局のところ一神教のキリスト教と多神教のギリシャ文明の混合体。

そんな矛盾を、面白おかしく、子どもっぽく表現したコーエン監督のおふざけ系。

ロマンティックの語源は「ローマのように」。ギリシャ統制の厳しい中、人々は自由を求めてローマへ向かった。だからロマンとは「型破りな夢」だ。
ジョージクルーニーが、「ローマへ!」って叫んでた。

主人公も現場のスタッフたちも、腹の底から仕事をしている。純粋な情熱だ。
スタイル重視のハリウッドで、何かを伝達する人間には、情熱とロマンが不可欠なのだろう。

Raspberry