「旅立ち」ブルックリン hasegawaさんの映画レビュー(感想・評価)
旅立ち
「可愛らしい」という言葉がとても似合う映画。個人的に大好きだった。誰もが共感できるであろう“旅立ち”の物語。楽しく幸せなことがあれば辛くて悲しいこともある。それが生きるということ。間違いない名作だと思う。
本作でのシアーシャ・ローナン演じるエイリシュは冒頭からずっと受け身。嫌味な店主との会話の時も、トニーに「I love you」と言われた時も受け身一辺倒。そのエイリシュがラストに力強く、誰にも邪魔されず自分の意思を示した言葉を発した。この一言は、エイリシュが凄く成長した証であり、この映画の1番のメッセージである。僕はそこでとてもとても感動した。
そしてこの作品でとても評価したい点、それは主演シアーシャ・ローナンの圧巻の演技。初々しく、かつ可愛らしくエイリシュの不安な気持ちを些細な表情などから、見事に演じきっていた。今最も注目していると言っても過言ではない女優だ。
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