「恋愛しても良いと思える」ブルックリン うさまるさんの映画レビュー(感想・評価)
恋愛しても良いと思える
主人公のエイリックがニューヨークへ行き
どんどん女性としても人としても成長していく姿が描かれている
その中で欠かせなかった存在が恋人という存在
故郷と仲良しの姉、母親を離れがたく思いながらもニューヨークで働く事にしたエイリック
その悲しさのあまりホームシックになり
表情は硬く、仕事もうまくいかない、そんな日が続き落ち込んでいた
そのアルバイト先での店長かな?とても綺麗なキャストで、よりエイリックの田舎娘っぽさが際立っていたと思う。
恋人と出会ってから表情も明るくなり
会話したりする事に抵抗もなくなり
コミュニケーションも豊かになって
様々な経験を得るエイリックは、とても生き生きとしていてとてもよかった。
エイリックに声をかけた(のちに恋人の)トニーは
ダンスができると信じる事が大切だという事を言う。
誘い文句だったとしてもそのくさいセリフは
2人の出会いを印象つけていて
その後交際中も優しいトニーが素敵だった。
上手くいっている中で、姉が亡くなるが、正直そこは上手く行き始めたあたりから読めてしまったてんかいだったが、
ヒューマン物語で主人公を襲うのは必ずと言っていいほど
支えてくれていた誰かの死、
姉が亡くなった事で故郷にとどまり、友人の結婚式から知り合う男性と
(その時は既に結婚している旦那の)トニーからの一途な手紙も忘れ、気持ちが離れそうになるが
最後はトニーを選んでくれてよかった。
環境が違えば影響されるものや気持ちの変化もある、そんな当たり前の事を伝えてくれた映画でもあったと思う。
恋をする事で、いい影響になれば
人は変われるし、それが自分の原動力になるのだと
恋愛も捨てたものではないと思えるのではないか。
実は、失恋したばかり、という方にも見てほしいようなそんな映画。
自分を愛してくれる人からの影響力はとても良いものだと思った。