恋妻家宮本のレビュー・感想・評価
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謎の高評価
ドラマでやればまだみれるのかもしれないけど、映画となるとキツイなといった感じ。
寝室で偶然離婚届を発見したところから、夫の苦悩は始まります。
でも!
そもそもその離婚届、本の間に挟まれて隠してあったんだよね?
いつ記入されたかわからないものを手に取り、
俺と離婚したいと思ってるのかと戦々恐々する夫…
この時点でこの男がバカであることが確定です。
他のシーンを見る限り、妻に離婚を匂わせる言動はないですから。
ここから話が展開していく…かと思いきや、
なぜか妻は遠方へ出かけて不在になるんですよね。
同じ場所に居なければ、緊張感はなくなります。
結果、夫のモノローグばかり。
日記にでも書いとけ!
さて、離婚届の件は夫とがひとり相撲状態で、
舞台は他人の家庭のゴタゴタにうつります。
他人の家庭の問題に、
首を突っ込むか逡巡した挙げ句、
微妙にお節介をした結果
『オレ自分を少し好きになれた!』
と、自信づく主人公。
仮にこの話の主題が、
男が仕事を通してアイデンティティを確立していくとかなら
必要なエピソードかもしれませんが、
あなたがやりたいのは夫婦問題の解決でしょう?
だったら妻と話せよ!
他所で学び少し成長した(風)な男がついに妻と話し合いに向かうのですが
話し合い開始1分で離婚に関する問題は解決します。
もうね、やっぱりねっていう。
見つかった時点でそれとしか考えられないでしょ。
映画館だから早送り出来ないのが本当に辛かった。
ロードショーでCMが間に挟まれて、片手でスマホを操作しながらであれば楽しんで観れるかもしれません。
よく考えられたセリフ
人生と幸せのリンクを深く感じ入る
コミュニケーション不足の夫婦のドタバタ劇
中学校教師の宮本陽平(阿部寛)。
結婚して20数年。
自分では、仲睦まじい夫婦だと思っていたけれど、ある日、書棚に並んだ本の間から、妻・美代子(天海祐希)が書いた離婚届を見つけてしまった・・・
というところから始まる話は、まぁ、早いハナシがコミュニケーション不足の夫婦のドタバタ劇。
なかなか物事を決められない夫と、なんでもテキパキと決めていく妻、その対比で笑わせていくもの。
なんだけれど、うーむ、ステレオタイプ過ぎて困っちゃった。
阿部寛の夫像もこれまで彼が何度も演じてきた不器用な男性像だし、天海祐希の妻像に至ってはテレビコマーシャルの威勢のいい女性像のまんま。
そんな彼女が、実は、近頃少し変化してきた夫に対して不安が昂じて・・・という微妙なところは描けていない。
夫も然りだが。
テレビでのんびりと観る分には心地よい感じの映画だけれど、映画館の大画面で繊細な夫婦像を観たいこちらとしては、演出も含めてうざったかったです。
脚本・監督はテレビドラマ『家政婦のミタ』の遊川和彦。
そういえば、このひとのドラマ、観たことなかったような・・・
エンドクレジットでカーテンコールのように出演者全員で『今日までそして明日から』を歌うシーンが抜群にいいので、この点数としておきます。
「結婚っていいですよ!」と言える人になりたい!
これまでは、親子3人でファミレスでご飯を食べることが幸せだと感じていた夫婦。
しかし、子供が独り立ちした今、再び夫婦2人きりの生活がスタートしようとしています。
これまでは「お父さん」「お母さん」と呼び合っていた夫婦。しかしこれからは「陽平」「美代子」と呼ぶことを妻に強要されてしまいます。
よく思い返してみれば、彼はこれまで何かにつけて安定、安心を求めて逃げるように物事を決めてきました。それが良かったのか、悪かったのか。その問いに答えが見出せなくなってきた時、2人の関係はギクシャクし始めます…。
人生には常に「選択」という場が存在するものです。その時は最善の策だと思っていたことでも、何年後かになって「やっぱりこうしていれば良かった」と考えてしまうのかもしれません。
50歳という人生の節目になった時、「自分の人生はこれで本当に良かったのか」と自問自答したくなるのでしょう。でも、そこで後悔するのではなく、これまで生きてきた自分の数々の選択を笑って振り返れるようになれればいいですね。
過ぎてしまったものはいくら後悔しても、意味のないこと。反省するのも時には必要ですが、今目の前にある美代子さんとの「幸せ」な生活を手にするのも大事なことだと思います。
夫婦というものは、長年連れ添えば連れ添うほどお互い意見を言いにくくなってしまうもの。
しかしそこで言わないのではなく、一歩勇気を踏み出して自分の気持ちを相手に伝えることも、長い夫婦生活には必要なのだと思います。
可愛く愛おしく2人の姿を見ていると、自分も将来こんな夫婦関係を築いていきたいなぁど思ってしまいます。
そしていつか、「結婚っていいものですよ!」と陽平のように笑って語れるようになったらしめたものですね(笑)
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