恋妻家宮本のレビュー・感想・評価
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~「正しいことは大切。でも、優しいことはもっと大事なこと。」~
【賛否両論チェック】
賛:長年連れ添った妻に湧いた疑惑を巡り、心優しい主人公が空回りしながらも奮闘する姿が、微笑ましくて楽しい。夫婦愛をステキな角度から切り取った作品。
否:テロップや回想シーンを駆使した演出には、どうしても好き嫌いがありそうか。展開も以外と淡々としている印象。
優柔不断でどん臭く、優しいだけが取り柄の主人公・宮本陽平が、長年連れ添った妻の離婚届を発見したことから巻き起こる疑心暗鬼の連続が、不謹慎ながらもおかしくて笑ってしまいます。
同時に、中学教師でもある陽平のクラスの生徒の家庭問題と向き合う中で、少しだけ頼りがいのある教師へと成長していく姿も、何故か不思議とカッコよく見えてくるから、また面白いです(笑)。
沢山笑って少しホロッとして、最後にはまた笑って爽やかな気分になれる、そんな作品です。家族やデートでも安心して観られる作品ですので、是非ご覧になってみて下さい。
もう終わっちゃうかなぁ〜ノリで鑑賞記録にて
一緒にご飯を食べる相手
熟年離婚の危機を回避するためあれこれ悩む話
「家政婦のミタ」などで一世を風靡した遊川監督の映画デビュー作。残念ながら自分はドラマを一切見ないのでどの程度凄いのか全く分からないのだが、なんか面白くて有名なんだよね程度の認識。
コメディーで熟年離婚の話と言えば「家族はつらいよ」が頭に浮かぶ。話が被ってしまうかと心配したが、本作は夫婦間の問題を二人で解決するし、主人公の生徒の問題などもあるで丸被りではなかった。
主人公の阿部寛が優柔不断でなんともイライラさせられる性格なのだが、話が進むにつれて自分を見つめなおし大きく成長する姿が心に響く。
振り返って見れば、ダメダメだったな、なんて思いながらも立派に家庭を作り子どもも結婚した。決してスカスカの人生ではない事、ただ生きてきただけではない事を再確認する。
そして決断と行動を行う。自分の人生にも少なからずそんな瞬間がくるだろうなと思った。
あるドキュメンタリー監督が「ドラマのない人なんて居ない」と言っていたのを思い出した。
妻の天海祐希はグイグイいく性格で、怖い所も優しい所もあるいいお母さんだった。
いまいち離婚届を書いた理由が呑み込めなかったが・・・
回想シーンや学校、生徒の家庭、料理教室、スケールはこじんまりとしていたが、一個人を取り巻く世界では十分すぎるほど詰め込んでいたように思う。
だが決して無駄がなく、上手く主人公の性格、立ち位置などを表現していた。何度も心の声が聞こえてきたので説明多可だと感じる人もいるかもしれないが、心の成長がテーマなのだからこの仕様もいいのではないだろうか。
生徒の家庭問題を解決するエピソードはなんとも重い設定だが、これもコミカルに表現していて、あまり鬱展開ではなかったので良かった。
ムードメーカーのドン、おせっかいメイミー、クラスに一人はいたよねって感じのキャラクター達。空元気でごまかす男子、大人びていて若干上から目線、小生意気な女子。大人の視点ならそれらもかわいいものだ。
物語は以外にも料理の力で解決していく流れなのだが、食は万国共通の言語だし胃袋を掴めば物事はいい方向に進む!いいまとめ方だし自分としては納得できた。
劇中、くどいほどの料理説明があるので正直、料理映画かよとツッコミたくなったが、ラストへの持って行き方含め王道でいい感じだ。
映画「シェフ 三ツ星フードレストラン始めました」のセリフで「うまい食事といい音楽があれば、それだけで人生は幸せだ」的なことをいっている。美味しい食事が心と体を癒し、前へ進む力をくれるのだなと思った。
主人公と妻はお互い長い間夫婦として接してきたが、まだまだ心の内は理解し合えていない、でも心を開ける信頼関係が培われていたのは確実だしお互い必要としい理解しあおうとする姿は感動的だった。
エンディングはまさかのキャスト全員で歌う珍しい構成。ミュージカル調の長回しとカメラワーク、最近だと「ラ・ラ・ランド」の冒頭のシーンの縮小版的な演出もなかなか面白かった。
両作品に接点はないと思うけども。
鑑賞前は期待していなかったし、若干斜に構えて見ていたが、鑑賞中はいつも間にか姿勢を正していた。
絶対見たほうがいいとは言えないし、最高だなんて事はないけど、意外な良作として記憶に残そうと思う。
劇中セリフより
「これからも君の作った味噌汁が飲みたい」
一日頑張るための燃料、愛こそ最高の調味料
ごはんは美味しく楽しく食べたいものです。
離婚届で繋がる夫婦の気持ちで賞
劇場で観る価値は微妙
ほぼ想定通り
22歳未婚の学生ですが...笑
夫婦で観ると良いのかもね…
良い家族でしたね。
今日までそして明日から
面白い。デニーズの存在感
鑑賞記録
遊川和彦作品はずっと追いかけてるわけではないのですが、気がついたら見てるという感じで。思春期に見た『女王の教室』は衝撃だったし、昨年の『はじめまして、愛しています』もつっこみながらも楽しく見させていただきました。
社会派のテーマを扱っているけど、登場人物やその周囲の設定はかなり現実離れしていて、ほとんどおとぎ話。それが遊川和彦らしさなのかなって思いました。
あと、割と優しい人なのかなとも思いました。うまく言えませんけど。(ただ、被災地についての扱いはあんまりだと思います。ひどい。)
演出も結構ベタで、テレビドラマを見ている感じ。
でも、客席にたくさんいた大先輩夫婦の方々が楽しそうに観ていたのでいい空気感だったと思います。
あ、あとキカイダーrebootの主役とヒロインが夫婦役で共演してました(特撮小ネタ)
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