「カッコ悪い天海祐希と阿部寛」恋妻家宮本 ガバチョさんの映画レビュー(感想・評価)
カッコ悪い天海祐希と阿部寛
これは何回見直しても、その度に新しい魅力を発見できるような作品じゃあないでしょうか。子供の結婚を機に、二人だけの夫婦生活に危機が訪れる、一見ありふれたテーマを、巧みな脚本と演出で味わいのあるエンタテインメントに仕上げています。
自分の家族(妻と息子夫婦)、学校(生徒とその家族)、料理教室(生徒)の3つの場面で、夫婦、家族をめぐるそれぞれのドラマが展開していきます。誰もが問題に直面し、それを乗り越え、あるいは前向きに受け入れていく中で成長していく過程が見る者に共感を呼びます。一つ一つのシーンがとても印象的で、クライマックスの駅でのシーンとファミレスのシーンに集約されていってます。カッコよくない天海祐希と阿部寛もとても面白いです。視点を変えればいろいろな面白さを発見できるでしょう。
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