「少女2人の友情物語」リトル・バード 164マイルの恋 島田庵さんの映画レビュー(感想・評価)
少女2人の友情物語
2011年1月サンダンス映画祭出品作品。
アメリカでは2012年8月末から3週間、
最初の2週は1スクリ-ン、次の1週は2スクリーンの限定公開だったらしい。
「164マイルの」ってあるからロード・ムービーかと思ったら、
さにあらず。
またまた邦題詐欺。
ニセモノの海=塩湖のほとりの田舎町で
窒息寸前の15歳の少女リリーとその親友アリソンの、
その町とホンモノの海があるLAを舞台とした
友情(と恋)の物語。
話の筋は、オーソドックス。
はっきり言って読める。
でも、少女2人のキャラと演技がいいので、
面白い。
だから結末も、読めちゃっても、いい。
(読み通りだった!という快感もあるしw)
2人の少女は、
「午後3時の女たち(Afternoon Delight)」にも出てた今売り出し中のジュノー・テンプルと、
UCLAになんと15歳で入学し17歳で卒業したという秀才ケイ・パナベイカー。
(出演時は2人ともたぶん19歳)
この2人が、上手い。
監督・脚本のエルジン・ジェームズは
元はボストンでネオ・ナチと闘うギャングスターだったらしく、
しかもこの映画の話が決まった直後に
その頃の罪(ネオ・ナチへの暴行と恐喝)で逮捕され、
映画が完成してサンダンス映画祭で上映された後
懲役1年の判決が出て刑務所に行ったんだそうな。
この映画の登場人物には、
ギャングになるまでの彼自身と彼の仲間が投影されているらしい。
それにしても邦題、
なぜ「164マイル」という半端な数字なんだ?(^_^;
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