私はゴーストのレビュー・感想・評価
全16件を表示
幽霊視点のホラーというのが新鮮
序盤は退屈だったけど、最終的には面白かった。
観客に解釈を委ねるラスト。
個人的にはバッドエンドではないのだと思う。かと言ってハッピーエンドだとも思わないけど……
結局シルヴィアは死んだことが無いし成仏した後の幽霊に話を聞けるわけでもないから、ちょっと思い違いをしていただけで悪意は無いと解釈した。
闇とも違う「無」、その通りだなー。
ホラー映画だけど観賞後色々と考え込んでしまった。
幽霊の非日常
自分が死んだことに気がつかない主人公は、いつも通りの日常を送る。
しかし知らない声が聞こえ、自分が死んだことやその死因について事実を突きつけられる…
70分弱の映画なのにすごく長く感じた。
序盤の走り出しが遅く、展開についていくには体力が必要。
フィルムで撮影されたような質感や、ゴシック調の家や不穏な写真など
造形物の使い方が低予算に思えない反面、画角や画面のブレには及第点すら与えられない。
この手の映画なら「A GHOST STORY 」とか、ミステリー寄りなら「The Others」の方が完成度が高いかも。
とはいっても幽霊視点で人間との対話を描くのは目にも新しいし、
意外とストーリーは作っていて後半はいい安定感がありました。
考察あるなら読んだ方が無難?
斬新な、ホラーミステリー
ただひたすらに淡々と進む
賛否両論間違いない
SNSで話題になっていて気になって観ました。
前半の単調な感じで辞める人も多いと思います。
私は後半になるにつれ辻褄が合う感じが好きでした。
個人的な考察ですが、
・本来、青白いおじさんが本人格でエミリーが別人格なのでは?
・↑であれば途中で出てくる男性二人の写真の人物?
・もしかして同性愛者??
・同性愛者の偏見が強そうな時代背景なので、それを知って母親が悪魔扱いしてる??
だからこそラストシーンで滅多刺しにしてるエミリーにおじさんが怯えた顔してたのかなぁ、なんて。
そうだとしたら本人格は追い出されて悲しい記憶に閉じ込められて怒るのも仕方ない。
シルヴィアは「片方しか救えない」と言っていたし、おじさんの方を救ったのかな…。
どちらにせよ、成仏させてあげるってとても傲慢なセリフだなぁ。
人間からしたらハッピーエンド!かもしれないけど幽霊からしたらその後に更に闇が待ってるのかも。。
幽霊も人間である
序盤ははっきり言って退屈だ。起床後、目玉焼きを食べ、買物に行き・・・という日常をただ観ているだけなのだから。だが、それが本作の大事な部分であり、しっかりと鑑賞するとより感情移入が出来る。「私はゴースト」というタイトル通り、彼女は自らの死を理解できず、この世に魂が残ったまま成仏できずに彷徨っている幽霊なのだ。浮遊霊だとか、そちらの類になるのだろう。我々からすると幽霊=怖いが出てくるが、幽霊だって元は一人の人間だ。皆それぞれに何かを抱えているのだ。
そんな主人公が霊媒師と交流をすることで色々と気付いていく物語なのだが、そこからがようやく面白くなってくる。「私はゴースト」の意味が最後に分かるのだが、意味を知ると奥が深いというかどこか切ない気持ちになる。
だが、ラスト15〜20分で出てくる「そいつ」がかなり強烈なインパクトを残す。スプラッタ程強いシーンでは無いが、血飛沫等の表現がだんだんと多くなる、いわゆる佳境の展開である。襲ってくるそいつの風貌なのだが・・・
白塗りの真っ裸
である。目の周りが黒く塗られたそいつが悪の元凶だが、そんなやつがドタバタ階段を降りて追いかけてきたら誰だってビビるし、もはや失禁ものである。この幽霊が幽霊にビビるシーンは中々シュールだった。目の周りが黒いという謎のパンダメイクもとてもインパクト大。そんなやつがブラブラさせながら裸で追いかけてきたら・・・なんて考えると夜も眠れない。
かなり人を選ぶ。序盤は忍耐が必要。
短い映画ですが、最後まで見るには忍耐が必要です。
序盤は意味の分からない(しかも同じような)シーンを繰り返し見ることになるので、つらい。眠い。
実際寝ちゃって10秒戻すを何度かやらかしました。(眠い時間帯に見るのはおすすめしません!)
終盤、物語が動き出すと一気です。
アイディアや、その見せ方がとても上手い。
退屈だった序盤も無駄なシーンは無かったと最後まで見ると思います。
かなり人を選ぶ映画ですが、私は好きです。
<追記>
”霊は墓や家だけでなく 人の心にもとり憑く”
―エミリー・ディキンソン
映画の冒頭で引用された詩です。
エミリー・ディキンソンさんはアメリカの詩人だそうで。
この映画で初めて知りましたが、味わい深い良い詩ですね。
幽霊の日常生活
ベッドで目覚める。目玉焼きを作り、食事する。グリーンスリーブスを口ずさむ。洗面所で右手の怪我を確認し、嘆く。タンスの引き出しを調べる・・・そんなある日、シルヴィアと名乗る女性の声が聞こえ、亡霊エミリーは受け答えする。シルヴィアは霊媒師。自分が死んだ因果を知れば成仏できるという。
幽霊の視点での物語。記憶が薄れ、名前とここが自分の家だということしかわからないエミリー。霊媒師の力を借りて、徐々に思い出すものの、死因については思い出せない。この部屋で死んだのだと気づいたときから、一気に因果が解明するはずだった・・・
解離性同一性障害・・・いわゆる多重人格症。シルヴィアの調査でそこまでわかるものの、どんな人物に入れ替わっていたかはわからない。という状況から、最後には恐ろしいまでの体験をするのだった。
独特な設定で幽霊からは人間が見えないということだ。記憶が薄れている様子のエミリーが可哀想。光に包まれ天国に行けるかと思っていたのに、残酷な男の姿が登場し、光が見えない不幸な終わり方。自殺したということだったし、結局は天国に行けなかったのだろうけど、無念さに泣けてくる。
地味だけど
展開は工夫されていて面白い。最初から最後まで舞台は変わらず、登場する人物もお化けである二重人格の少女と別人格とされる男性の一人。
ラストの上の階から別人格(真っ白で不気味な男)が降りてくる様子も不気味。
トラウマの場所がはっきりと示されず、仕置部屋の暗室という現実的でシンプルな所がくる。
ラストも物悲しい。屋敷で自殺し死んだことに気付かずに同じ行動をずっと繰り返してる。
現実と繋がるのは声だけで、霊能力者に感じていたものは幻だと言われる。それを証明するドアの外の暗闇も怖い。
霊能力者に成仏のことについて聞いていた話、そこから後に見せられる光景が希望を感じさせることなく、ホラーとして後味悪く終わる。
最後に刺し刺されるお互いがドッペルゲンガーのように体から抜け出して、別人格の象徴である男性が普通の人間のように泣いて戸惑う姿、霊能力者を呼んで「光が見えない!」と叫ぶ主人公が、I'm a ghostと繰り返しながら闇に飲まれていく様子は見ていて苦しい。
寂しい恐怖を感じさせてくれるいい映画だった。
内側と外側
まず脚本が素晴らしい、そして撮影も巧み。
残留している記憶の欠片の中に閉じもっている状態から、それを客観的な視点から見る側に移っていく。家の中で展開が進み、外からの影響を受けない、物理的にも時間的にも。それをしっかりと残酷なまでに指し示してるシーンは、この映画の中で一番恐怖を感じた。
記憶の中にいた自分とそれを外から見る自分。家の中と外。自分が知っている自分と知らない自分。内側と外側の対比が不安と恐怖を盛り上げる。
Jホラーの影響がありそうな、不安を駆り立てる画作りと音響。初期の呪怨をイメージさせる。それでいて洋風なスプラッター表現もあり、サイコスリラー的な要素もあり、これだけ満足感がありながら2時間を切ってるのは、巧みとしか言いようがない。
ホラー嫌いの人にもおすすめな一本。
結構好き
低予算でよく出来た映画でした。
エミリーが幽霊という設定そのもの以外はオカルトではなくて普通に悲しい話。
虐待されると別人格が虐待の記憶を背負って本人格を守るのは小説やドラマでよくあるから、青い変態オジサンが言うこともわかる。
わかるけど、君、服は着なさい。
おかんは何故にエミリーだけを虐待していたのか知りたかった。
昔のことだからなにかのはずみに変な子と思われいじめられて更に解離してしまったのか、それとも母親の虐待が密かに行われていて解離してしまったのか。
卵とニワトリ、どっちが先?
おかんさあ、悪魔つきとか無いから。
我が子を愛してくれよ。
悲しいよ。
全部母親のせいだわな。
青いオジサンも成仏前は悲しい人間の姿になっていき、観ていて悲しかった。
やっぱりオバケより人間が怖いっす。
母親怖いっす。
死んだら無なのね。
謎だったのは、古い男性の写真とエロい置き物?あれは何を意味するのでしょうか。
幽霊に感情移入したのは初めてかもしれない。
Twitterでオススメに上がっていたので観てみました。
序盤は同じような日常のシーンの繰り返し。
卵美味しそうだなーとか、モダンな家の雰囲気が素敵だなーとか、ワンピースが可愛いなとか、
そんなことを思いながらぼーっと眺めていました。
そこに時折差し込まれる不穏な空気がホラー映画っぽくて、これから何が起きるのかとワクワク。
霊媒師のシルヴィアとの会話のシーンからストーリーが少しずつ進展していきます。
動揺しながらも頑張って状況を理解しようとするエミリー。
幽霊とこれほどスムーズに意思疎通が出来るなんて、他のホラーではなかなか考えられない展開です。
また、霊側からも住人や霊媒師のことが見えない設定が面白いなと思いました。
あくまでも日常を追体験し続けるエミリー。その日常が繰り返される程、垣間見える狂気が目につく。
気を抜けば崩れてしまいそうなバランスにハラハラしながら、静かに彼女の行動を見守ります。
そしてラストシーン。
彼女の言う「怪物」が姿を現してからの急展開。
必死にシルヴィアに助けを求める姿には人間性が溢れていて、彼女が幽霊ということを忘れてしまいそうになります。
やっと聴こえたシルヴィアの声に、エミリーが助かるんだとホッとしたのも束の間、その視界に光は見えません。
「私はゴースト」と繰り返し呟きながら闇に包まれていくラスト。
きっと、その家に住む「彼ら」にとっては除霊が成功したハッピーエンドなのだろうけど、エミリーはどうなったんだろう。
怪物に追い回される彼女を頑張れ、と応援してしまうほど、感情移入してしまうラストでした。
怪物のキャラクターも見た目はアレでしたが、わかりやすい悪意を持った性格といい、因果を断ち切られ慌てふためく様子といい、
なかなかにコミカルで面白かったです。
賛否両論ある映画らしいですが、個人的にはこの斬新さも、後半にかけてのテンポ感も、それほど重すぎないサイズも好きな作品でした。
設定は面白い
多少退屈しながらそれなりに楽しんで見られたけども、謎が発覚してからJホラーっぽい演出だなぁと思ってたら、ハゲ散らかした俊夫くんが出てきてちょっと心が折れた(笑)
ラスト、闇に飲まれたのかフェードアウトしたのかがよく分からなかった。
現世では「」光の方へ~」て言ってるけどもそんなのないよ!って言う感じのラストで、別人格のビジュアルがもう少し良ければお気に入りになったかなぁ。
要注目!監督
タイトルの意味を痛感。全く新しいホラー映画。
【賛否両論チェック】
賛:霊媒による除霊を幽霊の側から描いているのが、非常に新鮮。意外性のある展開にも惹かれる。
否:描写はかなり単調で、途中で飽きてしまいそう。終わり方にも賛否は必至。
超常現象が起きて、霊媒師がその謎に挑む・・・といった作品は結構ありますが、今回の主役は幽霊の方。自分が死んでいることに気づいていない幽霊に、まずは自身が死んでいることを自覚させ、そしてその壮絶な最期に迫っていく様子が、静かな中にも鬼気迫るものを感じさせます。
ただ、やはりどうしても同じシーンの繰り返しが多く、特に冒頭はかなり退屈しそうです。逆に後半は、かなり突拍子もない世界観になっていくので、賛否や好き嫌いはハッキリ分かれそうな印象です。
「私はゴースト」というタイトルの意味を、作品全体を通して痛感させられる、そんな作品です。
何の為に?
死んでるのわかってるんだよね?
死因知ってどうする?
無って?
闇って?
成仏って?
多重人格?
痴呆?
明らかに目があってるよね?
おっさん誰?なんでもう一人がおっさん?
死んでるのに死が恐い?
ストーリーと言う程のストーリーもないし、都合の良い話しの自己完結。
で、結局何がしたくて何をみせたい映画だったんだ?
酷すぎる。
全16件を表示