劇場公開日 2016年1月2日

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「内側と外側」私はゴースト mtmtさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0内側と外側

2020年7月11日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

まず脚本が素晴らしい、そして撮影も巧み。
残留している記憶の欠片の中に閉じもっている状態から、それを客観的な視点から見る側に移っていく。家の中で展開が進み、外からの影響を受けない、物理的にも時間的にも。それをしっかりと残酷なまでに指し示してるシーンは、この映画の中で一番恐怖を感じた。
記憶の中にいた自分とそれを外から見る自分。家の中と外。自分が知っている自分と知らない自分。内側と外側の対比が不安と恐怖を盛り上げる。
Jホラーの影響がありそうな、不安を駆り立てる画作りと音響。初期の呪怨をイメージさせる。それでいて洋風なスプラッター表現もあり、サイコスリラー的な要素もあり、これだけ満足感がありながら2時間を切ってるのは、巧みとしか言いようがない。
ホラー嫌いの人にもおすすめな一本。

mtmt