エイリネイト 侵略地区のレビュー・感想・評価
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しょーもない
本作の根底にあるものは、「大切なものは失ってから気付く」という事であり、完全に冷え切った夫婦が異星人の侵略という危機にさらされて初めて本当に大切なものに気づき、再会すべく旅を続けるというものが描かれている。基本はロードムービーであるため手に汗握るアクションは無いが、すれ違い続きだった2人に追い打ちをかけるように時間だけが経ってしまう展開にはどこか切なさを感じる。 だが、だからと言って重厚なヒューマンドラマが描かれるわけではなく、時間軸がひたすら交錯する分かりにくい構成でこちらは混乱するだけである。 予算が少ないのは手に取るように分かり、光や音で「そこにいる」と思わせるだけの演出が多く、こちらが観たいシーンはほとんど観れないというこの手の作品では致命的な難点があり、かなり幻滅してしまった。また、終盤にやっとこさ登場したエイリアンは完全に人であり、思わず笑ってしまった。予算が全てとまでは言わないが、本作を観るとそんな気も起きてしまう。ひとまず、劇場で観れなくて残念に思っていたが、その必要は無かったみたいである。
全編に漂う絶望感。SFの中で描かれる愛の物語。
【賛否両論チェック】 賛:心身共に離れてしまった夫婦が、異星人の攻撃からの逃避行の中で、必死に再び寄り添おうと奔走する姿が、ハラハラしながらも非常に切なく描かれる。 否:時間軸が行ったり来たりするので、やや混乱しそう。終わり方も唐突で、急に驚かせるシーンもかなり多いので、好みは分かれそう。 メインは、無慈悲に攻撃を続ける異星人からの逃避行を描いていますが、そこにあるのは、身も心も離れてしまった1組の夫婦の、悲しくて深い葛藤の物語です。まさに、いなくなって初めて分かる大切さを体現していて、展開にハラハラしながらも、思わず切なくなってしまいます。 ただ一方で、主人公の葛藤を丁寧に描いている分、SFモノとして観るのにはやや難がありそうです。時間軸もかなり頻繁に行ったり来たりするので、少し混乱もしそうです。 終わり方も賛否ありそうですが、裏を返すとそれくらい切なすぎるラストともいえそうです。気になった方は是非。
疲れる
異星人?に侵略され消滅したと言われた街に、心がすれ違ってはいるものの待っていると言った嫁を捜しに行く話。 ドンパチをみる映画ではなく、異星人であることはどうでも良い感じ。むしろ戦争やテロの方がチープにならず良かったと思う。 何よりも、時間軸をこれでもかというぐらいいじり倒していて、回想に回想を重ねて更に又重ねたり並べたり、どの時間軸が今流れているのか戸惑う程。 場面がコロコロ切り替わるからテンポはあるけど、あまり深くないストーリーを補う為か?大した意味もなく疲れるだけ。
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