劇場公開日 2016年4月15日

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「あってはならない聖職者の性的虐待と勇敢に闘うアメリカの底意地を感じ...」スポットライト 世紀のスクープ telsiさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0あってはならない聖職者の性的虐待と勇敢に闘うアメリカの底意地を感じ...

2016年5月7日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

あってはならない聖職者の性的虐待と勇敢に闘うアメリカの底意地を感じる骨太な作品。
あろう事か教会。その腐った事実を、組織ぐるみならではの恥部を、子どもを育てる多くの大人に知らしめるという娯楽を超えた責務を、本作は担った。
天下のマッドマックスを差し置き、獲得したアカデミー作品賞の役割。

「子どもを育てるものは虐待もする」という被害者ならではの肉迫した台詞の重み。

精神医学を見据えた手の込んだ性的虐待の悍ましい現実。

マスコミという汚仕事を刷新。
どんな仕事であれ熱意と確かさを持って、その上で仕事をしてる人間が、アメリカに、そしてどこの業界にもいる。

それぞれの立場というものを抑えつつ、誠実な人間が集まり、仕事のスタンスを過剰演出する事なく表現。
チームワーク、リーダーシップ。誰もが忘れたくないというカテゴリーで忘れられない作品になりそう。

telsi