スポットライト 世紀のスクープのレビュー・感想・評価
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なんだろうこの高級感。
アカデミー賞受賞作というのは当たり外れがあるが、この作品は当たり。レビュー初の星5つをつけようか迷ったが、スクープというよりは勇気ある告発という内容と思ったので評価を下げた。
しかし俳優陣の演技が何より素晴らしく、大スターであるにも関わらず普通のおっさん感を出すのが上手い。特にマーク・ラファロがチラチラ周りを気にするのは役作りなのか本人の癖なのかは分からないが何かそこにも普通のおっさん感が出ていて良かった。
スタンリー・トゥッチの変人だけど被害者思いの弁護士役も良かったし、リーブ・シュライバーがこんなに渋かったとは!
おっさんばかり褒めてるが、やはりレイチェル・マクアダムスのような綺麗で演技も上手い俳優さんがいることが、この映画の魅力を引き立たせていることも忘れてはならない。
衝撃的な場面や派手なシーンなど一つもないのにここまで引き込ませるのはすごい。
ジャーナリストの矜持
何となく気にはなっていたものの、あまり惹かれず観ないままになってた本作。時間ができたので、迷いながら見始め、徐々に引き込まれてしまいました。
教会の世紀の犯罪を暴くということで、勝手に宗教色が強いのかなと決めつけてましたがそんなことは無く、描かれるのはひたすらに真実を追い求める地道で直向きなジャーナリスト達の姿勢。見て見ぬふりをしてきた醜悪な事実を白日の下に晒すことの勇気、使命。
ジャーナリズムの真髄を描いた映画でお気に入りなのは大統領の陰謀やインサイダーくらいですが、またひとつ本作が加わりました。
何でもできる教会の執拗な妨害工作など描かれるかなと想像していたのですが、描けなかったのか実際無かったのかそのようなシーンは無く、映画的な盛り上がりはあまりありません。地味にしかし着実にシーンを積み上げて行きながら、比較的静かな語り口で物語は進みます。このような作品によくある手ブレによるドキュメンタリータッチの演出も少なく、ストーリーと役者の演技で走り抜けるその底力に感動しました。渋いマイケル・キートンと物静かなリーヴ・シュレイバーが良かったですね。
信仰への裏切りは許せない
カトリック教会の闇の部分は数々の作品になっている。フィクション作品でもさもありなんと思ってしまうけど、事実となると悲しすぎる。配偶者も認めない厳しい戒律にはやっぱり無理が多く、軍隊的な組織が闇を深める。信仰という純粋な気持ちへの裏切りは本件に限らない印象。ほんの一握りと思えない数が不気味さを助長する。
地道すぎる取材と粘り強い活動とか、真面目に考えれば考えるほど無謀に見える挑戦だったが、まさにプロジェクトⅹ的な根性で乗り切った記者たちに敬意しかない。紅一点のレイチェル・マクアダムスの記者の温かさが光る。厳しい現実の取材に温もりが。
ほぼ無宗教、お墓はあるけどゆるーい仏教の家系で良かった。亡き父に感謝かな。
僕は『善き日本人』にはなりたくない。
『グローブ』と言う報道カンパニーが『タイムズ』に合併吸収されるようだ。それで、大幅に人間のリストラが必要との事。敵はインターネットとあり。
さて、AIが普及すると、残ったこの人たちは何をやるんだろう。それが現在の状況だが、この時期は『会社としての報道機関の合併吸収』が問題になった。言うまでもなく、情報の偏りである。さて、AIとなると。
さて
『奴らは捕食者なんだ』と言う台詞が50分に出て来る。例えが良くない。この言葉を平たく取れば、教会が一つの食物連鎖のオーガニゼーションと解釈されてしまうが。それで良いのだろうか?自ずと『結論』はカトリック教会への『宗教的な弾圧』になる。
さて、
この問題はカトリック教会の体質の問題(だけ)ではない。
虐待や性的な虐待は色々な社会環境で起こっている。そして、家族の中で表沙汰にならないバイオレンスもある。
さて見方を変えると
『春を売る仕事』を合法化する国まである。この事実が、個別の問題としてではないく、その組織全体つまり、国を変えなければ駄目だと考えられないだろうか。
さて、一番大きな組織であるアメリカ合衆国は変わったのだろうか?
ちなみに、あのクー・クラックス・クランはカトリック教会ではないく、カトリック教会と敵対する組織だったと理解すべきだ。
昨年、ローマ教皇がカナダへ訪問して、同化政策に伴うネイティブアメリカンへの虐待を謝罪している。ネイティブアメリカンをカトリックに改宗させる事を大義名分として、子供を6000人以上、虐待死させている。
勿論、この映画の中では語られない。
彼らは知能指数が高い高学歴者ゆえに知らないわけがない。多分『善きドイツ人』なのだろう。
原題 Spotlight
製作年 2015年
製作国 アメリカ
劇場公開日 2016年4月15日
上映時間 128分
映倫区分 G
恐ろしい現実が題材
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神父が子供達を虐待してるという話があった。
雑誌の編集長に新しい人が就き、それを真剣に調べ始める。
すると出るわ出るわ、ボストンで90名くらいの神父に疑惑が。
被害者は表に出たがらない等の問題もあったが、
正義感に燃えるチームメンバーが一生懸命に調査。
記者の友人である弁護士も、過去のもみ消しを告白。
結局最も大事だったのは、枢機卿が知ってたかどうかで、
知ってながらもみ消してたことが明らかになった。
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米国テロの頃にボストンで実際にあった話らしい。
これを機に、別の何百の都市でも同じ問題が判明。
神父の6%が小児性愛の問題を起こしてたんだとか。
そんな恐ろしいことがわずか20年前の時代にあったとは!
それにより自殺した子供も多いらしい。
明らかになって良かったが、かなり根深そうな問題よな。
映画としてはテンポも良く、記者たちの情熱が感じられた。
劇場でなくTVで見たが、それでも結構面白く感じられたな。
アメリカはプロテスタントが多数派だと思っていたが
そんな単純でもなく、ボストンはアイリッシュが多くてカトリックが多いとかだろうか。
それはさておき、2023年時点で思い返してみると、また新たな感慨もある。派手さはないが、本当に堅実に丁寧に作られているように思った。最後のアレで余計に恐ろしい。
これを観てから『2人ののローマ教皇』を観ると良い。
タブーに踏み込んだジャーナリストに敬意
カトリック教会の神父らが長年に渡って、子供たちに性的虐待を行っていたという聖職者の犯罪行為について、切り込んだジャーナリストたちの活躍を描く。日本でもジャニーズでの性的虐待が、噂されていたところにBBCからの外圧があって、やっと報道が腰を上げたというところと重なっ
て、大変興味深かった。マスコミ業界も、自分たちの利害関係があって、なかなか報道できないネタも多数あるのだと理解している。ウクライナ戦争、新型コロナウイルス感染症、国際情勢、食品や添加物、農薬問題などなど。報道の自由が、どこまで保障されているのか、今の社会は大いに怪しい。
この映画のボストングローブのように、市民の立場に立って、悪事を追及できるようなマスコミがあって欲しいと思う。薄々と何かおかしいと感じながら、大量に流される情報に受け身になって、深く掘り下げないで生活していると、そこにある問題に気づけない。
この映画が描く恐ろしことは、神父たちの犯罪を隠蔽することで、被害者たちは、この後もトラウマ等に苦しみ、アル中や薬漬けになったり、自殺してしまっても、決して明らかにされないことだ。報道する側が選択しなければ、まるでその事実が存在しなかったのように闇に葬られて、そのまま社会が存続していくことだ。
大きな権威を告発するには、膨大な資料と調査、聞き取り、判例、協力者等が必要であるということが、この映画を通してよくわかった。映画を視聴しながら、このボストン・グローブの記者たちの長期にわたる取材に敬意を表したくなった。現代人が見るべき映画と確信した。
感想。考えたこと。
被害者は被害にあったことを知られたくない。
もちろん勇気を出して訴える被害者もいる。
訴えた時得られるのは、その場の謝罪とお金。でも欲しいのはそれだけじゃない。加害者を追求して捕まえて欲しいはず。
他人が動くには関心を持ってもらうには、被害者の人数が必要で、たくさんの人が被害に遭っているとわかると凶悪犯だと感じて動いてくれる。
でも一件でもひどい事件のはずだ。
数のインパクトが必要なのか。
他人の心を揺さぶるには何件も必要なのか。
現在でも変わっていないと思う。某タレント事務所の話と同じで勇気を出した人がいたのに、何人もいたのに大事にはならなかった。昔は価値観が違ったとか言うけど、今もそうでしょう。一人被害者が出ても関心は薄い。
一件の事件を見た時、性被害はどこかではよくある話だと。真新しい事件じゃないとみんな思っているのかな。でもそれってたくさん被害者がいるって、どこにでもいるって知ってるってことじゃないのか。一件でも見逃したらいけないはずなのに、まだまだ甘い法律と私たちの認識。
子供のときは気づかなかったことを大人になって気づくと、それは遅くてどうにもならなくて何も解消されない。そういうこともある…。
大人でわかってるとき被害に遭っても、絶対告発しないといけないわけじゃない。
社会が味方だと思えないし訴えてもそれ相応のものになるのか…。
すぐに記事にしたい!
という部下の思いを冷静に受け止め、この問題の根本に取り組もうとするデスク、ロビーにプロを、感じた。
また、これが報道の本懐、と気づかせる。
正しいとのほ正しい、悪いものは悪い
そして正す、
当たり前のことができない世の中。
スポットライトチーム、本当に立派です。
報道の在り方
私自身はキリスト教徒でも他の宗教に強く傾倒しているわけでもないので「神聖であるべき神父が・・・」の部分は、相当ショッキングなのは間違いないだろうけど、そのスキャンダラスさの度合いは計り知れない部分があるんだけど、それにしてもよくこんなセンシティブでタブーとも言えるテーマを映画化したものだ、と感服してしまいました。社会的なインパクトや興行的なリスクなど考えるとその勇気は相当なものですよね。
アメリカで実際に起こった「多数の聖職者による児童への性的虐待」というあってはならない事件を映画化した作品なんだけど、派手な演出や脚色がない(たぶん)ことがさらに展開を鬼気迫るものにしてました。結局、こういう事件っていつも標的にされるのは家庭環境や経済的に問題のあるような社会的弱者で、必ずそこには自分の立場を利用し相手の弱みにつけ込むような非道な奴らがはびこっているんですね。
今、日本でも新興宗教の二世問題や芸能事務所の児童性虐待問題で揺れ動いていているんだけど、果たしてこういった由々しき問題が正しく報道され我々一般国民に伝わるのかな。結局、文春みたいな野次馬相手の媒体に、おもしろおかしく報道されて何も解決されないまま、また同様の大きな事件が起こるまで忘れ去られてしまうんじゃないのかな。
もう一つ考えさせられたのは報道の在り方について。勇気をもって社会悪に向かって新聞という媒体を使ってその実態を世間に知らしめた記者たち。これはこれで勇敢な行動なんだけどメディアって一方通行で加害者と言われてる人たちの中には言いたいことも言えずに涙をのんでる人もいるんだろうなって。もっと言えばこのほぼドキュメンタリーに近い映画もアカデミーまで獲って世界に向けてこの事件について問題を投げかけたんだけど、やっぱり映画も一方的な媒体でその裏にはいわれもない不利益を被っている人もいるんだろうなと思うと、本当に怖いことですよね。考えすぎかな・・・
派手さは全く無いが、とても良い映画であった。地道な調査を行なっていった彼ら記者たちこそヒーロー
トム・マッカーシー 監督による2015年製作(128分/G)のアメリカ映画。
原題:Spotlight、配給:ロングライド。
米国で8年前に作られた映画だが、まさに今日本ではジャニーズ事務所の問題が取り沙汰されており、goodタイミングな映画であった。
この映画は、とんでもない神父がいただけで終わらせていけない、再発の防止のためには
カトリック教会の組織ぐるみでの隠微の証拠を示さねばいけないということで、新聞記者たちが頑張った物語。ボストンの地元新聞Globeの記者たちがカッコ良い、特に他社を意識し少しでも早く報道したい部下を冷静に抑えるウオルター・ロビンソンを演じたマイケル・キートンが。そして、米国の報道状況を羨ましく感じてしまった。
一方日本では文春がスクープしたが、日本の新聞やテレビはどこも、ジャニーズ事務所自体の関与や責任を追求する様な調査報道姿勢は見せず、ただジャニーズ個人の問題にして、風化を待っている様にも思えてしまう。英国BBCは特集番組を作ったのに。日本にはまともなジャーナリズムは存在しないのか?
この映画がとても良く、アカデミー賞(作品賞及び脚本賞)というかたちで米国で評価されただけに、日本の現状を悲しく感じてしまった。ジャニーズ性加害を含めて多くの被害者が、会見を外国特派員協会で行う理由が、悲しいことだが、良くわかってしまう。新聞社の良心や報道姿勢が、信用・信頼されていない。
まともな調査的?報道は、日本では週刊誌と外資報道機関に期待するしかないのか?
監督トム・マッカーシー、製作マイケル・シュガー、 スティーブ・ゴリン 、ニコール・ロックリン 、ブライ・パゴン・ファウスト、製作総指揮ジェフ・スコール 、ジョナサン・キング、 ピエール・オミダイ、ア マイケル・ベダーマン 、バード・ドロス 、トム・オーテンバーグ 、ピーター・ローソン 、ザビエル・マーチャンド、脚本ジョシュ・シンガー 、トム・マッカーシー。
撮影マサノブ・タカヤナギ、美術スティーブン・H・カーター、衣装ウェンディ・チャック、編集トム・マカードル、音楽ハワード・ショア。
出演
マーク・ラファロマイク・レゼンデス、マイケル・キートンウォルター・“ロビー”・ロビンソン、レイチェル・マクアダムスサーシャ・ファイファー、リーブ・シュレイバーマーティ・バロン、ジョン・スラッテリーベン・ブラッドリー・Jr.、ブライアン・ダーシー・ジェームズマット・キャロル、スタンリー・トゥッチ、ビリー・クラダップ、ジェイミー・シェリダン。
仕事について考えながら観た。
そんなに昔の話ではないことに驚く。
新聞記者が事件を明らかにしようと、それぞれの想いを持って行動している姿にぐっと来た。
全くの異業種であるのに、自分の仕事について考えてしまった。
自分は全く信仰心はないが、強いもの、有り難いと思わされる(思ってしまう)ものへ謙ってしまう心理は良くわかるので、被害者へのインタビューのシーンは観ていて泣きそうになった。
登場人物の関係性が少しわかりにくかった。
難しめだった(笑)、
やるせない、いかがわしい実話に基づく作品。
登場人物多め?だったりで、しっかり見てないと流れも話の内容もわかんなくなる(笑)
でも、いつの世もどこでも、こんないかがわしいことや、そのあとの隠蔽、権力うんぬんはあるもんだな、と。
見て見ぬふり
をしていたのは、カトリック教会組織だけでなく、そこに通わせる親や街の関係者、少しでも携わったことのある全ての人、つまりそれは我々であり、私自身ということである。小児性愛者による虐待だけでなく、学校でおきるイジメや、内ゲバ、会社組織でのパワハラなど、人間の闇が浮きぼりになり、自分自身の過去と向き合うことを突きつけられた映画だった。
信じるものから裏切られる真実
2023
29本目
実話であり、掘り下げれば掘り下げるほど悲惨な事実が出てくる。実際、日本でもあった話。
無教徒の多い日本では、聖職者、神父に対してもさほどの思いも自分はない。
しかし貧困やイジメなど心が荒んだ時に神父が助けてくれる。そんな子供達には神父=神となる。
その神の性的虐待…
まともに生きて行く事が出来ず、麻薬や自殺をした人も少なくない…
こんな事実が何十年もカトリック教側で隠匿されつづけた世界。
神父が何故、子供に対して性的虐待を行ってしまうのかについては詳しく掘り下げられてはいないが、世界中の聖職者5~6%にその疑いがあるとの事だがその理由は…?
本当に簡単な話ではない。
本当に「世紀のスクープ」でした
【鑑賞のきっかけ】
アカデミー作品賞受賞作として、注目はしていたものの、未見であった本作品。
動画配信で鑑賞してみることにしました。
【率直な感想】
「世紀のスクープ」という副題は、邦題特有のものですが、この表現に偽りはない作品でした。
私は当初、ある一人の神父が、子どもたちへの性的虐待を行っていて、それを報道によって明らかにしていく物語かと思っていました。
ところが、一人どころか、何十人という神父が性犯罪者であり、最後のテロップでは…驚くべき数字に。被害者数もとてつもない数に。
鑑賞後、ネットで調べていたら、この「世紀のスクープ」の影響は、現実世界で、地球的規模で広がり、世界各地でも神父による同様の性的虐待があることが分かって、遂には、ローマ法王がカトリック教会全体の見直しに乗り出すまでになり、その見直しは、2020年代に入っても続けられているようです。
日本はキリスト教信者が割合として少ないせいか、報道されておらず、世界的な騒動になっていることを知りませんでした。
ということで、ここで一見の価値ありとして、レビューを締めくくることとなっていたことでしょう。
もし、公開当時の2015年に鑑賞していれば。
しかし、2023年現在の私の脳裏には、2022年に日本中を騒然とさせた、あの宗教法人のことがあります。
本作品とは被害の内容が違うけれど、類似している部分もあります。
それは、信者の子どもたちが被害者になっていることです。
信者が自分が信仰している宗教を、子どもにも信仰してほしいと考えることは理解できることではあります。
ところが、信仰によって豊かな人生を過ごす可能性のあった子どもたちが、その宗教に関わることで、逆に、その後の人生がうまくいかなくなるような精神的ダメージを与えられてしまう。
これほどの悲劇があるでしょうか。
2022年の報道を目にして、私は、国内でそうした悲劇が生まれていることに愕然としました。
そして、今回、被害の内容は違うけれど、「精神的ダメージ」を与えているという点で共通の悲劇が、世界中で起きていたことを知ったのです。
【全体評価】
本来、心の癒しを与えるはずの宗教が、精神的ダメージを与える側になっていたという衝撃。
「報道の自由」のあるメディアが、不正をきちんと報道することで、社会を変えるきっかけを作ったというすばらしい実話をベースにしています。
アカデミー賞作品賞受賞も納得の作品でした。
実話をドキュメント風に描いた作品
アカデミー作品賞受賞作品ということで期待して鑑賞。
カトリック等々宗教に馴染みがあればこの実話は衝撃的で感情も高ぶると思うが、私のようにあまり馴染みがないと置いてけぼり感あり。本当にひどい事件だとわかりつつも、身近な感覚がないためこの作品の訴えるところにうまく入り込めない。
話題作であり全体を通してしっかり作られているが、流れがドキュメント風のため出演者の演技力が最大限に活かされず、私的には淡々とした印象だったかな。
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