「音痴でも歌手になれるってことか。」偉大なるマルグリット ガーコさんの映画レビュー(感想・評価)
音痴でも歌手になれるってことか。
自称オペラ歌手のマルグリットは、講演会を開き、自分の歌声を披露するのですが…。
彼女は音痴だったのです。
失笑する会場の雰囲気を物ともせず、大満足で歌い切る姿に唖然…。
誰も本当のことを彼女に伝えられないのは、彼女が莫大な資産を持っているお金持ちだからなのでしょうか?
資金目当ての、嘘で塗り固めるリサイタル。
そこにあるのは、優しさなのか、厳しさなのか。
彼女の可愛らしい性格と、何事にもポジティブに捉える思考能力が、この狂った世界を創り出しているのかもしれません。
意気揚々と歌い上げる大胆さに、誰も突っ込まず、微笑ましい笑顔を見せる人々。
彼らの優しさは、時に残酷です。
最後の最後で、執事見せた勇気ある行動は、愛の鞭だと思いたいです。
現実を受け入れた彼女が、その後どう生きたのか気になるところです。
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