「当惑した名作」鴛鴦歌合戦 odeonzaさんの映画レビュー(感想・評価)
当惑した名作
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1939年(昭和14年)、ヒットラーがポーランドに侵攻し、きな臭い戦争の影が忍びよる時代、軍事国家が検閲や統制を踏まえた映画法制定の年でもあり、そんな時代にまさに平和の象徴をアピールせんが為に作られた映画人の気概を感じさせる珍妙なオペレッタ風映画。
映画史で考えれば国宝級なのだろうが、今見るとまさに活動大写真の趣きだし、セリフを無理やり歌にしようという強引さや粗が気になる、時代劇なのにヒステリーなんてセリフも違和感満載。
ストーリーも落語の長屋もの程度で退屈だし、頭で考えるような評価は致しかねる。浅学菲才の身としてはタイトルの鴛鴦がおしどりとは読めもせず、いやはや当惑した名作でした。
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