「現実に起こりうる悲劇。社会に問う異色のサイエンス・サスペンス。」エリザベス 神なき遺伝子 映画コーディネーター・門倉カドさんの映画レビュー(感想・評価)
現実に起こりうる悲劇。社会に問う異色のサイエンス・サスペンス。
【賛否両論チェック】
賛:行きすぎた生命科学への警鐘を、絶妙な角度で問いかける内容に圧倒される。
否:後半はほとんどホラーテイストなので、苦手な人には向かないかも。
“命の創造”という、まさに神の領域に足を踏み入れてしまった人類の葛藤が、実にリアルに描かれていきます。そして、決してフィクションでは片づけられない現実的な悲劇の顛末にも、行きすぎた生命科学への警鐘を感じます。
描写は結構不気味で、後半はどちらかというとホラーな印象です。ですので、怖いものが苦手な人には、向かないかもしれません。
クローン人間の是非を不思議な角度から投げかける、異色のサイエンス・サスペンスです。
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