劇場公開日 2017年9月15日

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「なぜ「カントリーロード」?」エイリアン コヴェナント kossykossyさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0なぜ「カントリーロード」?

2018年11月4日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

 前作『プロメテウス』では、アンドロイドのデヴィッド(マイケル・ファスベンダー)がなぜ採取した微生物をチャーリーに飲ませたのかという謎が残ったままだった。続編となる今作ではその答えを用意してくれているものの、これは明らかに“ロボット三原則”違反だ!アイザック・アシモフ氏がこれを観たら怒り出すに違いない。

 巨大宇宙船コヴェナント号は入植者2000人以上を乗せて、惑星オリガエ6を目指していたが、途中、謎の電波を受信し、そのおかげでもっと近くに人類が居住可能の惑星を発見する。オリガエは到着するのに7年以上もかかるし、数週間で到達可能なその惑星を目指して進路を変更することになった。コールドスリープしていた夫ジェイコブ(ジェームズ・フランコ)を亡くしたばかりのダニエルズ(キャサリン・ウォーターストン)は気が進まなかったのに・・・

 母船から探査船に乗り移って10人が惑星の調査を開始する。巨大な謎の物体を発見し、やがて洞窟を発見して中に入る面々。そう、ここは前作『プロメテウス』で到着した惑星と同じだったのだ。植物の胞子から粉が付着し、宿主となった2人がエイリアンを体で育てるハメになってしまう。内1人が探査船に運ばれるが、姿を現したエイリアンと格闘したため探査船は大爆破。母船に帰るための無線機も嵐のためなかなか送信できないでいた。

 その窮地を救ってくれたのが10年前に消息を絶ったプロメテウス号のアンドロイド搭乗員のデヴィッドだったのだ。コヴェナント号のアンドロイド・ウォルターとそっくり。ウォルターの方はダニエルズを助けるとき負傷し、左手首を失っていたという相違点のみ。縦笛を教えたり、語り合ったりして和やかな雰囲気で過ごすデヴィッドとウォルター。しかし、エイリアンは宿主を探すのに必死だ。彼らはまたしても窮地に陥る。

 デヴィッドの謎は解けたが、過去の『エイリアン』でもアンドロイドが人を殺そうとしていた。これはもうアンドロイドに恨みしか持っていないようなストーリーだと勘ぐってしまう。というより、いつかは人間がアンドロイドに支配されると疑心暗鬼になっているのか。てなことを考えてみると、やっぱりアメリカ人的な発想なんだろうなぁ・・・

kossy