「本当の恐怖がついに覚醒!」エイリアン コヴェナント しゅうへいさんの映画レビュー(感想・評価)
本当の恐怖がついに覚醒!
エイリアン・シリーズ第6作(前日譚シリーズ第2作)。
レンタルDVDで鑑賞(吹替)。
前作は繋がりを敢えてぼかすような印象を受けましたが、本作はタイトルにもずばりエイリアンの名が入って、本格的な前日譚と言える作品になっていました。主人公の女性もどこかしらリプリーを彷彿とさせる雰囲気がありました。
前作のラストでちらっと登場したクリーチャーは、似たところはあるもののまだまだ私たちの知るエイリアンとは違う形態でしたが、本作でついにそのものな生物が誕生。本当の恐怖が始まっていきました。誕生の所以に衝撃を受けました。
エイリアン・エッグ、フェイスハガー、チェストバスターと馴染みのあるものたちが登場して、無条件にたぎりました。その獰猛さと不気味さは相変わらず。次々に血祭りに上げられていく人間たち。原点回帰な恐怖描写が堪らなかったです。
生命の起源に迫り、人間の存在そのものを問うテーマに胸がゾクゾクしました。独特の映像ビジュアルも去ることながら、深い問い掛けに満ちた内容に圧倒されっぱなし。
リドリー・スコット監督はやっぱりすごいなぁ、と…。押えるべきところをきちんと押さえて、尚且つさらなる高みへと押し上げていく手腕が素晴らしい限りだと思いました。
1作目には接続していないので続編に期待ですが、ニール・ブロムカンプ監督の新作次第でどう展開するか変わるそうなので動向を注視したい。前日譚シリーズが完成したら、エイリアン・シリーズは生命とは何かと云うテーマを孕んだ壮大なSF叙事詩の様相を呈しそうであり、想像しただけでワクワク!
※修正(2023/08/27)