「SFに期待して裏切られるいつものパターン」エイリアン コヴェナント tattooyeahさんの映画レビュー(感想・評価)
SFに期待して裏切られるいつものパターン
多くの人が書いてる、プロメテウスを事前に観ておかないと意味が分からないという助言に反し、いきなり本作を観た。
ストーリーはおおよそ把握できたつもりだが、途中やっぱり意味の分からない箇所があったのはそういう事かと、後からこのサイトのレビューを観て気付いた。
そんな事よりも、自分はアクション(体を動かす系)で、女性が重要な役を担う作品がほんとに嫌いだ。エイリアン、ターミネーター、進撃の巨人など。女性客も取り込もうとする商業目的がミエミエでまず嫌悪感を持ってしまう。
女性の方が高いパフォーマンスを出しているスポーツが1つでも存在してるだろうか。いや、スポーツ全体じゃなくてもいい。男性の世界記録を上回ってる女性アスリートがこの地球上に1人でもいるのか?自分は存じ上げない。
これは差別とかではなく、事実であり得手不得手の話。
スペースシャトルを見ても、過酷な訓練で選抜されたメンバーの中で女性の占める割合は圧倒的に少ない。ましてや未知の惑星への移住である。
惑星オリガエ6に対し、緻密な調査を繰り返し、長い時間を掛けて訓練を行ってきたと言っていたが、あれだけ女性を出されると全く現実味がない。
入植者が2千人となっていたのだから、その内訳は当然半数が女性だろうが、乗組員にあれだけ女性がいるとは。乗組員って何する人たち?となってくる。
もっというと、初代エイリアンもそうだが、なぜアンドロイドは1人なのか。あれだけのパフォーマンスが出せるのだから、乗組員の8割はアンドロイドが適正だろう。感情のブレもないし、歳もとらないのだから。
船長・副船長くらいは人間でもいいが、あとは人間である必要がどこに?
しかも乗組員の中には夫婦や婚約者がゾロゾロと。。
ピクニックにでも行くんですかね?
しかも、他の方も書いてるが、作中でこの乗組員が間抜けな事ばかりをしでかしていく。書き始めるとキリがないし、書くのもバカらしいくらいど素人な言動を繰り返す。
観てる最中、「だから乗組員の役割と、どうやって選抜したかを教えてくれよ」とずっと思ってしまった。
未知の惑星移住計画にしてはあまりにもお粗末。
途中偶然に発見した惑星までは数週間掛かるらしく、それだけ離れた距離にある惑星の詳細なデータが把握できる「マザー」が、ニュートリノの衝撃波は事前に検知できなかったらしく、間近になってようやく「衝撃に備えて下さい」とのアナウンスを流すだけ。
宇宙船の進行方向に対する障害物検知って一番大事な能力でしょうに。
そんなマザーを信じてよく安眠できるな。
最後、宇宙船の乗っ取りに成功したアンドロイドが、胚が冷凍保存されている容器にエイリアンの胚を忍ばせるが、その前に、船内に不審者(エイリアン)がいる事を検知してるくせに、移住計画の命運が掛かっている大事な冷凍庫の中に不審なものを入れられた事は検知できないマザー。
頭悪すぎでしょ。アンドロイドの権限で冷凍庫開けられる設定もおかしいし。
一つだけ妙に納得したのは、目的とは違う惑星に寄り道してしまう所。
その惑星から何らかの意図的な電気信号が発せられていたという事は、先住民がいる可能性が極めて高いという事。
目的地を変更してそこへ向かうという発想は、我々日本人にはない発想だなと思った。反対してる人もいたが、先住民と戦争するのか共存するのか、どうコミュニケーションをとるのか系の不安ではなく、今までのトレーニングが無駄になるとの理由。自分たちの事しか考えていない。
こんな事が平気でできるアーリア人だから、アフリカ、南米、オーストラリア、アジアの全域で、先住民を虐殺して植民地にできたんだと、そこはリアリティーを感じられた。