ふきげんな過去のレビュー・感想・評価
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引きこまれる
面白すぎる(笑)
独特な世界観
何かを見つめる二階堂ふみの表情から始まり、バチバチとなにか繰り返す音。なんの音かと思えば傘を叩く音だった。野村さーんと呼んだら外国人が現れたり、義足の男性も出てきたり。で、もりのほんだのおくさんって誰よ?という風に、しょっぱなから変わった感じで、どんな話なんだ?ってとこから始まる。
私から見たら結構変わった事がある日常に見えるけど、主人公は退屈な世界に感じているらしい。それでいつでも不機嫌。夜に土を掘り返したり、爆弾作ったり、傘でブッ刺したり、結構変わってる人生だと思うのにな。普通ではビビるところで笑ったりするから、どんな大人になるのか不安にもなった。
この独特な世界観、変わってるけど有り得そうで嫌いじゃない。
二階堂ふみと小泉今日子の親子の演技はとても良かった。
この空気感たまらないです。
タイトルなし(ネタバレ)
平凡につまらない毎日を送っていた果子。一見すると日常を静かに描いた映画なのかと思わせるが、そうではない。SFやメルヘンなど様々な突飛な出来事が起こってくる。
結局あのおばはなんだったのか、高良くんの存在はなんだったのか、最後までよくわからない
しかし見ているうちに、こうかな?やっぱりこっちかな?色々と考えながら見ることができてとても楽しい。最後の二階堂ふみさんの表情が素敵。はっと何かに気づいて、映画は終わる。
あのワニは果子のおばで、誘拐された子供はおばであるワニに食べられたのか。
もう一度DVDでゆっくり見たい!
惚れた世界観
雰囲気と小手先の会話、そして二階堂ふみ氏を愛でる二時間。
この作品の持つ雰囲気が好きか嫌いか、が全ての評価を分ける一本。
「大山鳴動して鼠0匹」
「粋だがクスッと止まりの、基本会話劇」
「申し訳ないが最早出るだけで笑える高良健吾氏」
コレを楽しめるかどうか。
二階堂ふみ氏とキョンキョンは、もうその存在だけで良かったが。
なんかコレ、舞台ッポイな、アレっぽいな…
と思ったら、やはり「ジ、エクストリーム、スキヤキ」の監督さんだった。
この特定感が良いのか悪いのか、自分には解らないのだけれど。
今後の日本映画における「作家性」の行方を少し考えた作品。
狩人の夜
助演の兵藤公美さんがとても上手い。良い具合に浮遊した物語に、下町感・現実感というバランスを加えていたのは彼女のような気がする。彼女が出ている映画は面白いのが多いなあ。
夏の川沿いの匂い、蒸し暑さみたいなものを映画から感じられて、そこも良かった。
特に夜のお散歩シーンは、『狩人の夜』みたいで、いいぞ、いいぞと心の中で拍手。
全体的に満足した映画だった。
—
あとは完全に個人的な好みの問題だけども。
前田司郎さん脚本の『生きてるものはいないのか』(監督は別の人)がすんごく好き。だから見に行ったというのもある。本作のほうが遥かに良くまとまっているけれども、『生きてる〜』の破綻ギリギリの疾走感をもう一度見たかったなあという気もする。
シティボーイズの最終公演を演出された前田司郎さん、映画ではどんな作...
シティボーイズの最終公演を演出された前田司郎さん、映画ではどんな作品を観せてくれるのだろうと期待していったら、なかなか捉えどころのないモノを放り投げてきました。
はっきり言って期待外れででしたが、これはこれで好きという微妙な感想です。
突飛な設定を盛り込みすぎたせいで、テーマへの指向がとっ散らかっている印象です。シティボーイズの舞台であれば、このシュール加減も笑いに昇華できたのですが、映画だとちと難しかったようです。逆に、阪本順治監督の「団地」くらい狙いにいっても良かった気もします。
けれども決してつまらないわけではなく、これを斜めに構えて観ると、なんとも言えない味わいがある。二階堂ふみは間違いなくそれに一役買っています。何が起きてもブスッとしている表情だけでたまらないものがあります。
小泉今日子もああいう役柄が上手いな、と感じました。思えば、同じくシティボーイズを演出してきた三木聡の「転々」でも、似たような役柄を演じていました。
別に、正解なんて無いのでいろんな見方があると思いますが、まったく胃にもたれない映画を訊かれたら、とりあえずこれをオススメしておきます。
消化不良感は否めない。
ワニが無かったらもっと素直に味わえた気がします。ワニに扱いが我が胸のうちで消化できず最後に全部ひっくり返されまして。ちと残念。
あれを見ながら、隠喩として味わえる力量がないから仕方ないのでしょうが。前田司郎は全然掴み所がないです、私には。
二階堂ふみと山田望叶とてもよかったし、キョンキョンという稀有な存在が未来子にリアリティを与えていてとてもよかったんだけどな。
さんにんで夜中の森で爆弾の材料探しをするところがとても盛り上がったですよ。
見るべき迷っている人は映画館で見よう
見るべきが迷っている人は映画館で見よう。公開しているうちに。
難しい映画です。前衛的、実験的、同人的。この映画がロードショー公開されたこと、この配役でできたことに感心した。
でもよくよく余韻をたどると、これはなかなか良い映画です。伏線の張り方や、その突拍子のなさを吸収できるかどうかの微妙なところを突いてくる。流石。才能を感じる。
きちんと集中してみると見終わった後もずっと味が続く映画です。ラスト良かった。
ネタバレはしたくないのでここまでにします。
と、終わらずに少し追加。
もし、DVDでみたら、冒頭15分でスマホをいじりたくなりそう。それを乗り越えても、小泉今日子が出てきて15分後で見るのやめてしまいそう。それはもったいないよ。なので絶対映画館で集中してみるのをお勧めする。
長文のレビューが多いのを見るとわかるでしょ。この映画は余韻を楽しむ映画です。映画館で集中して見るべき。
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