劇場公開日 2016年2月12日

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ディーパンの闘いのレビュー・感想・評価

全50件中、21~40件目を表示

5.0スリランカから家族を偽装してパリ郊外に逃れてきた人々の生活が淡々と...

2016年8月7日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

興奮

知的

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analanalyser

3.5異国でのサバイバル

2016年7月25日
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鑑賞方法:映画館

悲しい

興奮

内戦を逃れた元兵士と偽装家族が、仕事、学校で何とか溶け込んで行こうとするが、周りのチンピラになぜか関わってしまう。
後半はすごいバトル、まさに闘い。
でも、前半の言葉がわからない中でもがくように仕事をしているディーパンに、日本のたくさんのお父さん?が重なる。

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Momoko

2.0移民社会のジェンダー

2016年5月23日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

怖い

興奮

知的

内戦のスリランカを脱け出した元反政府ゲリラの男ディーパンと、女ヤリニ、少女イラヤルの三人。三人とも家族は内戦で失ってしまっている。この三人で疑似家族となり、フランスへと移住するのだ。
いきなり外国へ来て、まず苦労するのはお金と言葉の問題。しかし、まだ子供であるイラヤルが言葉の問題を一番早く乗り越える。当初は引きこもりがちだったヤリニも、仕事を通じて存在が認められるようになると、自分を取り巻く社会を理解し溶け込もうと努力する。
ディーパンはと言うと、必要にかられて仕事を懸命にするものの、周囲に溶け込むことは全く考えない。
ディーパンにとっては、スリランカにいたときと同様に、フランスでの生活もサバイバルに他ならないのだ。しかし、一緒に来たヤリニとイラヤルという女性二人にとっては、その社会で生きるということは、自分がその文化を受容し、自らもまたその社会に受容されることを意味する。
 ジェンダーや年齢が、移民の社会への浸透に格差を生み出すという視点が興味深かった。

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佐分 利信

3.5怒らせてはいけない男

2016年5月21日
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鑑賞方法:映画館

興奮

幸せ

萌える

あんなフランスのチンピラ風情はディーパンにとって余裕綽々、眼中には無い。

最強に無敵でチンピラ共を殺しまくる。

フランスでの生活に必死で溶け込もうとする三人に応援の眼差しで鑑賞。

暗く重いテーマと思いきやホノボノとしかし酷い目に合わないでと手に汗握りドキドキ。

ラストはハッピーエンドで良いのだが救いようの無い終わり方を期待している捻くれた自分。

慣れない学校生活などを乗り切るアノ娘が一番たくましく感じられる。

ディーパンが想像でのハッピーエンドだったのかもしれないオチも考えられて怖くなる!?

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万年 東一

4.0静謐と爆発。

2016年5月15日
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鑑賞方法:映画館

怖い

興奮

パルムドールに期待をせずに観たら、ものすごい形で裏切られた一本。

血も繋がらないディーパン一家の異国フランスでの生活を通して、男女・家族・民族・貧富等々多すぎるほどの各種の「溝」で織り成す物語。
そこには希望も明日も無く、あるのは過去とただ今を生きるための惰性の現実。
それらをすべて飲み込む最後に訪れるカタルシスの凶暴な清々しさがとにかく圧倒的で素晴しかった。
前半の淡々とした描写が無ければ、このカタルシスは生まれないし。
後半の爆発が無ければただの鬱々とした所謂「カンヌらしい」作品でしかなかっただろう。
この構成の妙はさすが監督、と言うべきなのだろうか。

万人にお勧めはしない社会問題の縮図、だが少しでも関心があるならば観て絶対損はしない作品。

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レビューも書かない阿呆からのフォローは迷惑千万、好きこそモノのヘタレなれ

3.0なかなか味わい深い

2016年4月22日
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鑑賞方法:映画館

スリランカとフランスという、日本ではあまり馴染みのない取り合わせ。
平和で平凡な日常を「闘いとる」ことの大変さ。実は、この日本でも同じ思いをしている人達がいるに違いないと思う。異邦人〜どこの出身かを問わず〜に、こういう思いをさせてはいけない。

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こばりん

4.02016年上半期の最重要作!

2016年4月12日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

悲しい

怖い

興奮

コレ本当に見事!
移民、言語、介護、いじめ、銃と暴力などの様々な問題を織り込んで、緊張感が最初から最後まで持続させている。
そして終盤の急展開、そしてラストのあのシーン。コレは実に衝撃的じゃぁ...

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極東新天地

4.0力あるね。

2016年4月11日
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鑑賞方法:映画館

悲しい

興奮

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dragonmizuho

5.0ターミネーター

2016年3月30日
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鑑賞方法:映画館

なかなかの衝撃作だった。
家族ごっこは割りと順調に続いていくが、終始漂う不穏さがついに爆発する瞬間は恐ろしかった。
打ち上げ花火の音は銃声を想起させるが、実際にその音が響いてしまうのが悲しい。
「サンドラの週末」でも思ったけど、フランスの一部の現実って本当にこんなに荒んでるのか。

29

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ヨッシー

5.0それでも夢をみる

2016年3月3日
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小二郎

4.5家族を守る闘い。

2016年3月3日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

悲しい

怖い

幸せ

2015年・第68回カンヌ国際映画祭でパルムドールを受賞した作品。
主人公ディーパンを演じたアントニーターサン・ジェスターサン
は実際にスリランカ内戦時には青年兵士、その後フランスに亡命。
決してイケメンではない彼の(失礼!)静かな表情や振舞いに却って
心が波立つ。平和に暮らすことだけを願いパリ郊外の集合団地に
越してきた彼と若い女と親を亡くした娘の偽家族3人だったが…。
高倉健の映画に似てるなど感想をお持ちの中高年の皆様の気持ち
がすごく分かる、静かであればあるほどいつそれが噴出するかと
気が気でない。彼がいい夫でいい管理人でいい人間であればある
ほど、あぁどうか、この幸せを壊さないで欲しい…と祈るばかり。
母国で家族を亡くし、もう銃撃なんか見たくないと怯える若妻の
気持ちも、学校に置き去りにされるんじゃないかと後を追う娘の
不安も、難民になったことのない自分には分かるはずもないのに
怖すぎて泣きたくなるのだ。この国は安全?なはずだったのに…。
別の移民達が起こす暴力や抗争が巻き込まれたくない人間を勢い
巻き込んで恐怖へ突き落とす。彼らとの優しい時間や会話があれ
ばこそ、後半の悲劇はどこへ逃げようが難民の闘いは終わらない
ことを指し示す。英国に行けば安全?いやそういうものでもない
だろうにと思うのだが、ディーパンの初笑顔には泣けてしまった。

(負けるなディーパン!暴力に屈せず、家族と平和を守り通せ!)

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ハチコ

3.5家族のカタチ。

2016年3月1日
フィーチャーフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

知的

フランスのギャングスタの生の実感の乏しい刹那的で無軌道な生き方と、紛争移民の生の渇望と異国社会への帰属や受容訴求を対比して描いているように見えた。

戦友の遺体を荼毘に付した後、紛争で家族を失った一人の兵士は紛争の先行きに見きりをつけ、身分を偽装して第三国へ逃避するために、見ず知らずの女と親を紛争で亡くした少女と一緒に家族を装うことになるところから物語は始まる。

家族ってなに?夫婦ってなに?親子ってなに?
家族を守るってどういうこと?
逼迫した状況の中にそんな切実な問題提起が溢れている。

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るるる〜

3.0移民の視点まざまざと

2016年2月26日
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鑑賞方法:映画館

悲しい

怖い

興奮

この移民の脚元は
砂上に立ってるがごとく危うく脆く。

記憶に染みついた暴力
理想の安穏と乖離していく凄まじさが
悲しみを帯びて痛ましい…

ラストシーンは現実か幻想か。

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しげぴい

3.5フランスの低所得者用団地って…

2016年2月24日
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最近のフランス映画やドラマの場によく出てくるああいう団地。郊外にゲットー化した生々しい恐怖。フィクションとはいえ、テロ続きのフランス。治安悪い地区でも、あんな銃撃戦まではいかないよ、と自分に言い聞かせてみたけど…。マルセイユは発砲事件もあるというし、フランス全土で移民の問題は依然とあるし。ドキュメンタリー風でドキドキした。ただ、最後にイギリスがパラダイスな感じに見えたのが腑に落ちない。難民、移民の苦悩は続くはず。

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えいりあんだ

3.5人の夢と、書いて…

2016年2月23日
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テレビで見るフランスは、いつもおしゃれですね。そしてスクリーンに映るおしゃれな街では、ちょっと皮肉の隠し味が効いた、ロマンスが。そんなビジターの思いを、余す処なく粉砕する逸品です。昔、「ウィンターズボーン」で、地球の歩き方に、掲載されないアメリカに、驚愕したものです。でも、やはりそれは、何処にでもあるんですね。しかも、難民、移民問題という、隠しきれない隠し味が、メガ盛りなので、すっかりお腹いっぱい。そして、怒涛のアクションの後に訪れる、この世のものとは、思えないラストと、エンドロールの歌声。あれは、多分…。たちの悪い冗談に、付き合わされた気分です。これがカンヌの味わいでしょうか。深いコクと、芳醇なはかなさに、気を失いそうでした。

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機動戦士・チャングム

4.0よかった

2016年2月22日
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泣ける

興奮

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吉泉知彦

3.5戦場、生きる、そして家族

2016年2月20日
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前知識無しで観に行ったけどいい作品に出会えました、佳作!
戦場を脱出するために疑似家族を形成して新しい生活を送るが移民としての暮らしは戦場のようでもある。
脳科学者の中野信子さんが「母親は子どもが生まれた瞬間から母親になるが父親は子どもと接触しながら徐々に父親になる」という発言をされていたが、まさに父親は家族を一度失っているように見えたし、疑似家族の母親役は母親になっていない。
この作品で一番好きなシーンは、子どもが疑似の母親に学校前で言うセリフのシーン。
あのシーンでこの作品が好きになった。
地味だけどいろんな人にもっともっと観てほしい作品です。

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ワイナオ@フロワク@映画おじさんの風呂が沸くまで

3.5先の読めない展開、観る価値あり

2016年2月20日
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類のないストーリー展開に冒頭から引き込まれます。家族の3役がいずれも良い演技してます。ただ、実際は本当の家族ではないという闇の部分がもっと掘り下げて語られるのかと思いましたが、その点は肩透かしにあった気分です。

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M.E

4.0圧巻の銃撃戦

2016年2月19日
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kazz

4.0眠くならないパルムドール作品

2016年2月18日
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カンヌパルムドール受賞作品と聞くと、ゆったりとした流れのストーリー、描写に眠りを誘われているかのような感覚に陥る作風、というイメージだったが、この作品はとても力強いパワーを感じさせられる作品であった。設定もただ突飛なだけではなく、人種、血縁などの色濃いメッセージを含めたもので、衝撃のラストは観客に素晴らしいカタルシスを与えてくれる。人間の生きることへの力強さを物語った作品だ。

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sakatea