「ネオ・ノワール調の力作」SCOOP! odeonzaさんの映画レビュー(感想・評価)
ネオ・ノワール調の力作
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原田眞人監督の「盗写1/250秒(1985)」のリメイク、大根仁監督も17歳の時に観て感動したらしい。80年代と言えばまさにFOCUS(新潮社)、FRIDAY(講談社)、FLASH(光文社)など写真週刊誌の黄金期だったのでタイムリーだったのでしょう。まあ、今でも文春砲などと揶揄されて週刊誌のスクープに怯える政治家や芸人が多いのですからリメイクでも通用すると踏んだのでしょう。
セリフはほぼ下ネタ、気取りを捨てて本音で生きる業界人のダーティぶりを辛辣に描きます。
何と言ってもキャスティングの妙に尽きるでしょう、福山さんとフランキーさんは共演も多いので息ぴったり、福山さんには珍しい汚れ役ですが嫌悪感が薄いのは彼だからでしょう、得体の知れない狂った情報屋はフランキーさんでなくては出せない味でしょう、ルーキー役の二階堂ふみさんも見かけと演技力のギャップが凄い稀有な女優さん。
日本映画には珍しい本格的なノワール調に痺れました、大根仁監督には是非、探偵ものも撮って欲しいですね。
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